戦争
ガラッ家の扉が開いた。扉を開けたのは青い髪の毛背の低いエルフだった。ふさふさの癖毛で目はぱっちりしてて子供のような姿だ。
リオナ「あれー?お客さんみっちゃん」
青い髪のエルフは元気いっぱいの子供みたいな声だ。
美波「リオナ!!ちょっと聞きたいことがあるんだけど!!」
美波先輩はリオナの顔を引っ張った。モチモチな顔はぷくっと伸びている。
美波「ちょっとさなんで異世界帰る時要を巻き込んでんの!」
美波はキレ気味にいった。
リオナ「へへ扉を開ける時に誰かいたの気づかなかった」
リオナはデレデレした。色白の肌がピンク色になる。
リオナ「ごめんね、戻れないのに」
リオナは涙目になって話した。こんな顔をされると許したくなる。
要「大丈夫だよ気にせんで」
リオナ「みっちゃん今から訓練だってさ」
美波「わかった二人ともここにいてよね」
美波は外にあるお城に向かって走って行った。戦争のことを考えると胸がキューっといたくなる。
要「戦争ってなんで?」
リオナ「話すと長くなるな」
リオナは深刻な顔をしながらはなしはじめた。
戦争をする理由は何も教えてはくれなかったらしい。戦争を始めるから元の世界にいる異世界人はこっちの世界に半強制的に戻された。そして戦争から誰も逃げられないように元の世界にはもどれないらしい。
要「私にできることないかな」
リオナ「領主様は要を巻き込むことはできないかなよそ者だし」
よそ者。その言葉に少し引っかかった。いくら生徒会同士でもよそ者だったんだ自分は役にたたない。
ドドドドドタドタ扉の外で誰かが必死に走っている。
美波「ねえ今から戦争だって相手の国攻めてきた」
要「えっ?」
突然の事態に吃驚した。ずっと先のことだと思っていた。もうすぐそこなんだ。考えると息が苦しくなる。
美波「ごめんね行ってくる」
そう一言だけで伝えて後ろも振り向かず外に出ていってしまった。止めることができないことが死ぬほど悔しくて手がブルブル震えて止まらない。
リオナ「仕方ないよこれだけは信じて待とう」
美波「うん」
そして一週間ぐらいたったころ一部の兵士たちがぼろぼろなりながら帰ってきた。その中には美波はいなかった。
兵士「逃げろ早く上から火をつけられる」
ボロボロの兵士は手を掴んで家から引きずり出したわまりはだんだん焦げ臭い匂いがぐるぐるまわっている。周りにどんどん火がついて燃え上がってきた。焦げるように体が痛いそんなことも考えることもできずにただだ走るだけだった。領地の外に出た周りはそう草原安心して膝から崩れ落ちた。領地の方を見ると黒焦げな家にまだまだ炎は燃え続けている。その光景は痛々しくみてられない物だ。
要「あの美波先輩は」
兵士「死んだよ」