変わらない日常
ペンのカチカチ、カリカリと音がする。
窓際からは今の時期のは似合わないくらい暖かい光がカーテンから差し込んでいる。
もうすぐ授業が終わる。
秒針が時計の「12」を指す。
集中している空気にけたたましくチャイムがなる。
チャイムと同時に教科書とノートを閉じる音が聞こえる。
号令で紙がこすれる音が喧騒に変わった。
そしてまたチャイムがなり教室内は静まる。
これを繰り返して、放課後が始まる。
帰路につくもの、
部活にいくもの、
教室に残るもの、
様々だ。
教室内は次第に静かになり学校全体も活気が消え、闇に包まれる。
朝日が再び差してきて、学校はまた光に包まれる。
そしてまた、いつもと変わらない1日が始まる。