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1-2 スクラロ軍兵士失踪事件

さてさて皆さんおはこんちにばんわ、オレオです。

11月29日まで残すところ、今回を含めてあと3回となりました。

別に本編の内容には何も関係ないけどねっ!


ついに酔っぱらった勢いで第5章始めてしまいまして、本当に主人公が変わるのか変わらないのかそこん所はオレオにも分かりませぬ(意味深)。

伏線は張りまくるけど。(回収できるかどうかは不明です。)

 バンシにおける反乱軍の部隊編成が終わったフォレストは地に手をついた。

「無理だ…………戦闘員になれそうなやつが5人しかいねえ」

 相手は魔装を使いこなすスクラロ族である。近年までは負けなしの戦闘部族のはずだった。魔王テツヤ=ヒノモトとの闘いに引き分けた戦力を考えると、このほとんどが非戦闘員である反乱軍なんかに勝ち目があるわけがない。平均年齢が高すぎる。ほとんどが爺さん婆さんじゃないか。


「フォレストなら大丈夫だよ!」

「大丈夫じゃねえよ!」

 このリーダーのガウディの計画性のなさがありえない。おそらくは反乱軍に参加するならば誰でも声をかけたのだろう。そして確実にこの中にスパイがいる。もしかしたらリーダーであるガウディがスパイであり、反乱起こしそうな頭の悪い連中をひとまとめに蜂起させようとしてるんじゃないかと疑うフォレストであったが、今はそんな事いちいち確認なんかしていられなかった。

「そういえばフォレスト、シウバの軍が完全に町の中に入っちゃったみたいだよ」

「知ってるよ、今更かよ」

 そしてその情報原に関してはもはや井戸端会議程度の物である。正確性も皆無であれば、情報伝達の方法も適当だった。そもそも組織が組織としての体裁をなしていない。ちなみにシウバの軍は数時間まえにはすでにバンシに入ってしまっており、すでに宿舎で待機中のはずである。

「あー、無理。今回は諦めな」

「なんでだよ! こんなチャンスないんだよ!」

「これがチャンスと思えるその頭の中は空っぽか? お花畑か?」

 戦力が十分にあったらとしたらチャンスであったかもしれない。シウバはナトリ=スクラロやヨシヒロ神とは別行動をしているのだ。今ならば討ち取れると考える者がいてもおかしくない。そしてそれは敵だけとは限らなかった。

「あのなぁ、シウバは完全に罠を仕掛けてるんだ。絶対にヨシヒロ神が付いて来ている」

「なんでそんな事が分かるんだよ!」

「なんでそんな事も分からないんだよ」

 こいつには反乱軍のリーダーなんて絶対に無理だと思うフォレストであったが、ガウディは絶対にやめる気はないようだ。だからと言って見殺しにしても夢見が悪い。明日の酒くらいは旨く飲みたいものである。

「可能性があるとすれば…………」


 ***


「シウバ様! 侵入者です!」

 その夜スクラロ軍の宿舎に侵入者が出た。すぐに見つかり逃走したとの事で、町中に潜伏してしまったらしくそれ以上の追跡は困難であった。一応は巡回中の兵士に追跡をさせる。

「まさか本当に釣れたのでしょうか?」

「いや、どうかな? 先生がこんな見え透いた事をするとは思えないけどね」

 シウバの駐留している館には厳重な警備が敷いてある。そしてそこにはスクラロ族に変装したヨシヒロ神もいた。シウバが単独で動いた事に対して「大同盟」側の大物が釣れると思ったのである。それほどに「大同盟」は焦っているはずで、それを逆手にとって戦力をそいでおこうというのが目的だった。

「彼らが狙ってくるのはシウバだろうからね。今回は餌として動いてもらうよ。シウバなら食いつきが良さそうだ」


 しかし、ヨシヒロ神の予想は思いもしない形で裏切られる。

「巡回の兵士が数十人もいなくなった?」

 てっきり狙ってくるのはシウバだと思っていたために館の外にまでは注意を払っていなかった。敵はそれを逆手にとってシウバの周囲の警備が厳重な所ではなく、巡回などにでているスクラロ族を狙ったというのだ。数十人であったとしても、スクラロ族の人口は「大同盟」に比較すると極端に少ない。1人が貴重なのだ。それを敵は分かっている。

「これはやられたね。ここにいたら戦力をどんどん削られてしまう事になるというわけか」

 ヨシヒロ神は攻撃されて初めて1人1人の兵士の重要性に気づいた。スクラロ族の「魔装」を使いこなせる兵士は数千人しかいないのである。大規模な開戦になるとヨシヒロ神1人の力が強すぎたためにあまりスクラロ族の戦力を考えていなかったが、コンソールができないヨシヒロ神は1人なのである。複数同時に行動しなければならない場合や数が必要な時にスクラロ族は非常に役に立ってきたのだ。

「やっぱり先生なのかな? 僕の予想を超えてくるのは彼しかいないと思ってるんだけど……」


 ***


「馬鹿野郎! 付いて来るなら邪魔すんなって言っただろ!」

「ごめんよぉ!」

 スクラロ族の宿舎に入るところで壁を乗り越える際にガウディが躓いてそのまま顔から地面に突っ込んだ。結構大きな音がしたために巡回中の兵士たちに見つかるのも早かったのである。そして、今はもと来た道を全速力で戻っている。ガウディの足が遅くて吐き気がしそうだ。

「お前がついてきたから結局何もできなかったじゃないか!」

 スクラロ族の宿舎に入って、シウバの暗殺なり情報の収集なりをする予定であったフォレストだったが、ガウディが何故か付いてきたために撤退を余儀なくされている。

「そんな事言ったってぇ!」

「確かに今はそれどころじゃないな!」

 後ろを振り返ると7人ほどのスクラロ軍が迫ってきていた。このままガウディを連れて走り回っても逃げ切れる自信がない。捨ててったら逃げ切れるけど。

「やるぞ!」

「本当に!?」

 反乱軍のリーダーとも思えない発言を無視してフォレストが構える。その剣はそのあたりの武器屋で中古で売られているようなものだった。そして対するスクラロ軍には特有の装備がある。

「「魔装!」」

 魔力で作られた非常に硬い装備「魔装」。魔王テツヤ=ヒノモトの剣さえ通さなかった鎧を巡回の兵士ですら身に着ける。

「それを使うんだったら!」

 スクラロ族の攻撃をするすると躱しながら、フォレストが歩くように斬りつける。

「穴のないようにな!」

 顔面や関節の継ぎ目、そんな微細な鎧に覆われていない部分を狙って斬りつける。視界をふさぐわけにはいかないためにどうしても顔面は開けなければならない。先頭の2人が倒れると、後続のスクラロ族の兵士は自身の鎧の隙間を注意して身構える。

「剣が刺さらないとは言ってない!」

 そして3人は隙間ではなく正面から「魔装」の鎧を刺し抜く。隙間にばかりに注意が言っていた兵士たちはこの行動に対処するには時間がかかりすぎた。残された2人のスクラロ族の兵士はとっさに逃げようと背を向ける。

「逃がさない!」

 一瞬で回り込むフォレスト。急に俊敏性が上がったかのように見える。回り込まれて己の運命を悟ったスクラロ族が切り付けてくるが紙一重でそれを躱し、首筋に剣を突き立てた。


「やっぱりすげえよ」

 スクラロ族の兵士の死体を片付けながらガウディが言う。

「結局、宿舎の近くは騒ぎで近づけなくなったな。今日は解散だ。反乱はまたの機会って事で」

「くそぉ、俺のせいで!!」

「馬鹿ッ! 大声出すな!」

「いたぞっ! こっちだ!」

「だぁぁぁ、くそぉ! マジかよ!?」


 そして今日は計4回ほど同じような事があった。巡回中のスクラロ軍の兵士がつぎつぎに消えるという事件があったと知ったのは後日の事であり、それによってスクラロ軍の方針が変わった何てことはその後も知る由もなかった。

 

よく活動報告でイラスト募集!とかレビュー書いて!って人がいますよね。

すごいなーって思いながら「自分はこんな主張はできん」って思いながら見てます。

古臭い日本人って事ですかね?ところであれでイラストとかレビューって書いてもらえるもんなのでしょうか?そしてそんな依頼をしてまでもらうイラストとかレビューに意味は?でも、もらったもん勝ちなのかもね。だったら言ってみるかな……でも下手にもらうと感想につまらんって言われるな……。


よく考えると、ここの後書きと活動報告ってだいたい一緒ですよねー。

あ、でも宣伝関係になるとここには載せちゃだめなのか。ここにいろいろ書いてるほうが読んでる方も楽しそうなんですけどね。


ちなみに今めっちゃ筆が走ってます。すでに数話の書き溜めが……。

書き溜めはあまり好きじゃないんですけどね。連載読んでる読者様と感想を共感することが全くできなくて冷めちゃいますから。でも打ち切りエンドの心配はさせなくていいですね(笑)。

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