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1-7 災厄の裏側で

さあ!本日もやってまいりました早朝5時投稿!

え?そんなに強調しなくてもいいって?

いやいやいや、昨日はこの早朝5時投稿がなされてなかった事で朝から調子のでなかった中毒者もいるのではないかと思います。

こんな事が2度とないように!とか言ってもまったく対策なんてとるつもりはないんですけど、オレオはあんまり書き溜めてからの投稿はできない派なんですよねー。

すぐに投稿して反応が見たいと言うかなんというか。

予約投稿始めた時も、感想くれるのは話書き終えた次の日とかになるじゃないですか。

その時にはもう次の話書いてるからなんか、読者とライブ感覚で一体感を持って!ってできなくなったんですよねー。

この「ライブ感覚」は「なろう」特有のいい所ではありますよね。不定期更新に変えてやろうかな?


という事で昨日は申し訳なかったですが、これからもこんな事があるかもしれん(開き直り)。けども、できるだけ毎日早朝5時に(今の所は)更新しまっせ。


へなちょこオレオでした。


 私はレイクサイド召喚騎士団第4部隊テト班所属レイラ。二つ名はまだないわ。


 今、レイクサイド領、いや、ヴァレンタイン王国は危機に瀕している。それはレイクサイド召喚騎士団第2部隊副隊長アレクが敵に洗脳された事から始まったの。私はこのアレクに弱みを握られていたらしい。それで敵の洗脳の対象として選ばれてしまったみたい。アレクは、私の周囲の年下であるテト隊長やリオンが非常に優秀でそれに劣等感を抱いているのを知っていた。だから、洗脳魔法「ブレインウォッシュ」が効くと思ったのでしょう。でも、私の劣等感はなくなったの。それも直前にね。まさかあの禿げた男に借りを作るとは思わなかったけど、それも悪くはないかもね。


「レ、レ、レイラ、こ、こ、これなんだけどさ。」

 ヨーレンはある召喚魔法の契約素材を持ってきてくれた。それは私がずっと欲しいと思っていたウインドドラゴンの契約素材だった。だって、テト班でウインドドラゴンが使えないのは私だけなのよ?リオンはハルキ様直伝の特訓で(死にかけたらしいけど)ウインドドラゴンの契約ができるほどに鍛えてもらってたけど、私だってMP回復ポーションを死ぬほど飲んで総魔力を鍛えたわ。もう少しでユーナなんかと戦友意識が芽生えそうになるほどつらい経験だったけど、私の総魔力はウインドドラゴンの召喚にも耐えられるほどになった。でも、素材が高すぎてなかなか手に入らなかったのよね。忙しかったし。そこにヨーレンが持ってきた。ヨーレン顔真っ赤だったけど・・・やだ、もしかしてストレス発散に禿げ頭をペチペチ叩いてたらその気にさせちゃったのかしら?


 召喚契約を終えたばかりの私たちは謎の敵の集団に襲われた。その中の一人がアレクであり、もう一人はなんと魔王ナトリ=スクラロだったの。さすがに強敵ばかりだったけど、たまたま偶然に薬草採取に来てたエリナが通りがかった。他の皆に内緒で召喚契約をしようとしたのが悪かったけど、あの子が巻き込まれるなんて想像もできなかった。なんか色々と噂が立ってるけど、「エレメント平原の戦い」で総勢4万の兵士たちを麻痺させたのはあの子のパラライジーズじゃないかって噂があるほど優秀な子なのね、彼女。

「逃げて!こいつは放っておけない!」

 私たちを逃がそうとして頑張ってくれたのだけど、襲撃にきたスクラロ族の1人と一緒に消えちゃった。どうやって消えたか分かんないんだけど、後でクロノスのアホがスキルを使ったんじゃないかって言ってたわ。ナトリ=スクラロが消えた部下を本当に心配していたようでおかしかったけど、他の部下に対してはあんな反応見せないのよね。


「さて、では洗脳をさせてもらおう。」

 クロノスってのは顔を隠してるけど、アレクの昔からの知り合いだったみたい。おそらくアレクは洗脳を受けている。あいつも劣等感の塊みたいな、それでいてプライド高い奴だったからね。それでレイクサイド領に敵対してるこいつらの言いなりになってるとすぐに分かったわ。そして、ナトリ=スクラロに捕まった私たちも洗脳魔法「ブレインウォッシュ」を受けるんだと分かった。私は焦ったわ。私の劣等感はついさっき払拭されたけど、そこで転がってる禿げ頭が毛髪の事を気にしてないわけがないじゃない。絶対にこいつは洗脳にかかってしまう。じゃあ、私はどうすればいいの?

 案の定、アレクは私の劣等感を攻めてきた。私は「ブレインウォッシュ」にかかった振りをした。じゃないとヨーレンを誰が守るというの?仕方ないじゃない、ウインドドラゴンの素材の借りがあるんだから!


 洗脳された振りをして連中の所に行ってみると、そこはスクラロ島だった。「魔装」のやり方を教えられて、すぐに私とヨーレンはそれぞれなんとかできるようになった。それで奴らの目的も分かったわ。奴らの目的はヨシヒロ神の復活。そのために世界樹の実が必要らしく、さらに世界樹の種から新しい世界樹を栽培して、この世の魔力を吸い尽くそうとしているらしいの。それでヨシヒロ神が復活すると信じているらしいわ。そんな計画をナトリ=スクラロに吹き込んだのがクロノスという男で、こいつは常に顔を隠してる。私が洗脳にかかってると勘違いしているアホだし、ナトリもこの男を信用しているとは思えない。でも、当の本人はそんな事おかまいなしに振る舞ってる。周囲のスクラロ族からの評判もあまりよくないようね。

 アレクと私、そしてヨーレンは実力から世界樹の実の強奪のメンバーに加えられた。召喚士はワイバーンが使えるという事で移動が便利だったのもあるのよね。魔人族は鳥型の魔物に載らない限りは飛行できないもの。


 世界樹の実を取ろうとしたら何故かそこにビューリングだけじゃなくてシウバとユーナがいたわ。ナトリ=スクラロがシウバに負けるなんて思ってもみなかったけど、実は私たちの他にも何名か「ブレインウォッシュ」をかけられた子たちがいたの。アレクとヨーレンだけだったらここでナトリ=スクラロを倒してしまえばよかったのだけども、彼らも助けようと思ったら「ブレインウォッシュ」の解除方法を知る必要があった。そして、今まだレイクサイド召喚騎士団の中で行動してても洗脳状態にある人がいないとも言えなかったし、クロノスのアホはそんな人がいる事をほのめかしてたからね。

 私は悩んだのだけど、世界樹の実を強奪する事にしたの。アレクはユーナと新しい天使の召喚獣にやり込められてたし、ヨーレンはビューリングと戦う事を楽しんでて任務を遂行するつもりがないかのようだったから私がするしかなかった。ビューリングやシウバ、ユーナには悪かったけどね。ただ、シウバがナトリ=スクラロに勝てそうだという事が分かったので良かった。つまりはレイクサイド召喚騎士団の中でナトリ=スクラロに勝てる者がいる。こっちにはナトリ=スクラロ以上に強い奴はいないからね。フラン様あたりが突撃すれば討ち取れるってことでしょう?


 スクラロ島では今、「世界樹の塔」の建設が始まった。塔の上層部には世界樹が植えられるみたいね。大地に直接植えないことで根っこが伸びてくるとかなんとか、クロノスはそんなの見てきたわけでもないのに何で自信満々に言えるのかしら。神託ってやつ?本当に?

 この大規模な工事に私はゴーレム召喚のために駆り出されてるわけだけど、実はまだまだ魔力を温存してるの。だって、こんな物建設できない方がいいじゃない?ところどころ耐久性が悪くなるように仕込んでるけど、バレたら元も子もないからあまり大規模な手抜きができないのよね。


「まだ見つからんのか!」

 最近、ナトリ=スクラロの機嫌が悪い。私たちを捕縛した時に一緒だったスクラロ族がいなくなった事が原因らしい。そのスクラロ族も最近になってナトリに引き立てられた新参者だって事だったけど、なんでそこまで贔屓にするのかが古参のスクラロ族には分からないそうだ。これは、何かあるわね。どちらが攻めかしら。

「捜索の範囲を広げろ。西の大陸まで行け。」

 ひっきりなしにスクラロ族の捜索隊が組まれていく。でも、どの部隊も成果がないわね。

「そんな奴1人に労力を割いていても仕方がない。」

 と言ったクロノスが睨まれてるわね。完全にこれは一枚岩ではない感じだわ。はやく「ブレインウォッシュ」の解除方法を見つけて皆を助け出してあげないと。もちろんあの禿げ頭もね。



 あら?ところで、そのヨーレンは何処に行ったのかしら?


そろそろ回収しないといけない伏線が・・・。

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