1-7 責任者シウバ
オレオでっす!!
さあて突然ですが「転生したなんかのメンタルがどうのこうの」シリーズ投稿開始から1ヶ月記念!と、言うことで!!なんとなんと「キャラクター人気投票」を行いたいと思います!自分の好きなキャラクターとその理由を感想ページに書きこんでくれよな!1人1投票なんてケチな事は言わないぜ!情熱さえあれば何度でも投票可能だ!コピペ作って好きなキャラクターにどしどし投票しよう!投票期間は今から1ヶ月だ!結果は本編前書きで発表予定だぜ!もっとも人気のあったキャラクターはサイドストーリー作成が待っている!じゃあ、皆がんばって投票してくれよな!
感想ページが受け付けないになってるって?そんな馬鹿な!?
ヴァレンタイン王国エルライト領エルライトの町。冒険者ギルドでは今日もたくさんの冒険者が依頼を受け、目的地へと旅立っていく。
「何をそう睨んでいるんだ?」
こいつは受付のおっさん。名前は確か・・・そういや、知らなかったな。まあ興味もない。エルライト冒険者ギルドは代々魔物の発生が多いとされる地でもあるためにレベルの高い冒険者が集う。このギルドの伝統として、受付は受付嬢ではなくて歴戦の冒険者を黙らせることのできそうな強面のおっさんが選ばれるのだという。マジでいらない伝統だな。
「いえ、一人で行動する事の限界を感じていまして。」
「メンバーを募集したいってか?」
メンバー募集か、それも悪くないな。できれば超絶に可愛い女の子がいい。もちろん、依頼を順調にこなしていくにつれて俺に惚れてくれるちょっとえっちで健気な子だ。
「薬草採取が主体の冒険者なんて募集かけても誰も来ねえよ。」
・・・ですよねぇ。しかし困ったぞ。これではレドン草の生えている地帯に入れないではないか。少なくともゴブリン程度は苦にならない実力をつけなければ夢の薬草師生活ができないぞ?
「逆に、どんな人がメンバーを募集してるんですか?」
「そうだな・・・。今の所メンバー募集してるのは・・・。」
「ランクはなんでもいいとは言ったけど、まさかFランクが来るとは思わなかったわ・・・。」
「はあ、すいません。俺もまさかAランクの方を紹介されるなんて・・・。」
おおい!受付おっさん!明らかにだめだろうが!この人Aランクだぞ!だが、可愛いから許す!
「まあ、別に戦力が欲しいわけじゃないし。私はユーナ。あなたは?」
「はい、シウバと申します。」
ちょっと元気がない感じだけど、黒髪ショートのかわいい感じの人だな。笑ったらモテそうなんだけど・・・。ユーナか。どっかで聞いたことあるような気がするけど思い出せねえな。
「とりあえず、この辺をよく知ってそうな人と組んで当面の生活資金を稼ごうってだけだから。あんまりやる気もないのよね。・・・はあ。」
「そうですか。」
「それじゃ、何かお金になりそうであんまりしんどくない依頼ってないかしら?」
「討伐系でしょうか?それとも他の?」
「討伐は・・・やる気おきないわね。行って帰って何か取ってくるみたいなのが楽でいいんだけど。」
おお?意外と趣味が合うじゃねえか!
「でしたら、レアな薬草採取とかなら・・・。それとも鉱石運搬でも。他は討伐になりますね。」
「薬草採取がいいわ。運搬なんてめんどくさそう。」
よっしゃ!得意分野きた!だが、レアなものは魔物の発生地域か遠方のどちらかになる。大変といえば大変だ。依頼料は高くていいけど。
「では、こちらを受理してきます。」
「よろしくね。」
「シウバは何歳?」
「えっと、20ですが?」
「え?同い年?」
・・・まじか?ユーナ20歳なの?しかも20歳なのにAランクなの?
「困ったわ。同じだなんて思わなかった。」
「まあ、あまり貫禄はないと言われます。」
「なんで敬語なのよ?」
「いえ、ユーナさんの方がランクが上ですし・・・。」
「まあ、別にどうでもいいけど。」
「そうですか。」
どうでもいいのか!?別にユーナも敬語を使ってくれてもかまわんけど?しかし20歳か。可愛いな。
「それで、依頼内容は?」
「ええ、こちらのレアな薬草であるプロトン草を採取してくるという依頼ですね。プロトン草は見たことはありませんが、薬屋に聞いたことはあります。見たら分かると言ってましたんで、この特徴的なギザギザな葉っぱを探しましょう。ただ、これが生えているのが南東の島だそうで、そこまで行くのが大変ですね。エルライトからだと港まで徒歩で1日、馬車で半日。そこから船に乗って2日だそうです。船の駄賃とか経費を考えると、結構してしまいますが・・・。」
「問題ないわ。行くわよ。」
「あっ、はい。」
「いでよ、ワイバーン。」
おおおおおおお!!??ワイバーン!?やっぱAランクは違う!
「乗って。今日中に戻ってくるから。」
これはすごいぞ!テトに続いて2匹目のワイバーンだ。しかも今回はユーナさんと二人乗り。いい臭いがする。
昼前に島についてしまった。
「さあ、探すと言いたいところだけどまずはお昼ご飯ね。」
「あ、準備します。」
海岸でご飯の準備だ。
「私は何か取ってくるから。」
何か取ってくる?何を取るのでしょうか?ごはんは持ってきた携帯食を食べるんじゃないの?あ、あんな所に海草が・・・こっちには貝もいるな。ちょっと取って料理に使おう。即席のかまどを作って火を起こす。鍋と金属製の串を持ってきていたから、串を組んで貝のつぼ焼きを焼く即席の網にしてしまおう。携帯食は水でもどして・・・と。海草はなにかに使えるかな?
「ただいま。」
おおお!ユーナさん!それって!殻がばっきばきに壊れてるけど、キングシェルクラブ!?エルライトの町で売ってるのを見たけど、めっちゃ高級食材だ。
「さっき、降りるときに浅瀬で見かけたのよ。フライアウェイで一撃だったわ。この技、鉄巨人も射抜かれたって言ってたけど、たしかに威力はすごいわね。」
フライアウェイ?なんだそれ?
「さあ、洗って塩焼きにするだけで十分おいしいわ。食事にしましょう。」
了解でっす!さすがユーナさんです。Aランクはやっぱり違うぜ、ひゃっほう!
「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ。」
「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ。」
「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ。」
「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ。」
・・・さすがに蟹か。組んだばかりのメンバーだと何もしゃべらなくなるな・・・。
「ユーナさん、薬草採取してきますんで休んでていいですよ。」
「あら、そう。じゃ、遠慮なく。出でよフェンリル!ベッドになって。」
ここまでしてもらったんじゃ俺も何か働かないとね!
プロトン草はあっという間に見つかった。それに他のレドン草をはじめとする薬草も何個かあった。また薬屋に売りに行こう。だが、今回の売り上げはユーナさんに半分渡すんだ。俺たちはパーティーを組んだんだからな。
ワイバーンでエルライトの町に帰ってきた。
「おう、なんて速さで終わらしてくるんだ?」
「あ、ユーナさんがすごくて。」
「あー、まあ、そうか。それじゃこれが依頼料だ。それと、今回の功績でお前はEランク昇格だからな。」
Eランク?ほんと?
「ありがとうございます。」
これは!お祝いだ!俺はすぐに薬屋にいって薬草を売り払うと、そのお金も持ってユーナさんの所に行った。今日はたくさんお世話になったし、御礼もかねてご飯でもお酒でも一緒にどうだい!?下心?そんなもん9割9分9厘を占めるぜ!
「だからぁ!聞いてる!?」
俺は今、猛烈に後悔している。まさかユーナさんが酒乱だったなんて。
「ヘテロしゃまがね!結婚しちゃったのよお!しかもミアさんって!勝てるわけないぢゃない!」
しかもこの人、レイクサイド召喚騎士団第5部隊「疾風」のユーナだ。部隊長である「フェンリルの冷騎士」ヘテロ=オーケストラが結婚してしまって長期休暇中だそうである。つまりは失恋旅行か。
「しうば!」
「あ、はい。」
「敬語禁止。」
「あ、はい。じゃなかった。分かったよ。」
「しうば!」
「お、おう。」
「なんで私の二つ名が「しっぷー」なのよ!リオンは「風竜の妖精」なのに!妖精ってなによ!」
疾風はユーナさんの召喚獣のスピードが部隊の中でももっとも速かったことに由来するらしいんだけど、そんなに悪いかな?でも女の子だから妖精とか言われたいのかもしれないね。でも、妖精ってさ、ノームとかゴブリンとかも分類上入るよ?
そして眠くなったユーナさんを部屋に帰らせる。ユーナさんはエルライトの町に着いたばかりだったから、宿はとっていなくて、結局俺と一緒の安宿に泊まることになった。まあ、明日からもパーティー組んでくれるっていうし、その方が便利だろう。
「しうば、Eランクおめれとう。おやしゅみ。」
・・・可愛いな、こんちくせう。これから楽しみだ。
「・・・・・・えぇ!!??」
そして朝起きた俺は状況が全く理解できなかった。起きたのは俺の部屋、俺のベッド。そして隣で寝てるユーナ。
「・・・うーん、うるさいなぁ、・・・え?」
「え?」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・もう、お嫁にいけない。責任取ってね。」
マジで?俺でいいの?俺はいいけど?
まだ投稿から1ヶ月しか経っていないだと?120話くらいあるはずなんだけど・・・。どれだけ仕事してなかったんだ?




