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2-2 リヒテンブルグ王国

前回までのあらすじ!


オレオ仕事で出張、前日入り。一人で飲み屋に入ると隣の席の酔っ払いに絡まれる。


→そしておっさん2人で2次会に行く。そして飲みまくる。日付も変わる。


→「はははははは!「テンプレ」がなんだ!皆そんなに「ハーレム」が好きならば「ハーレム」にしてやろうではないか!ただし相手はババアだけどな!はははは!」と酔っ払いオレオが出張先のホテルでスマホ執筆。ちなみに誤字脱字量産。


→あまりに酔っぱらいすぎてて投稿予約日間違える。いつの間にか日付が変わっている事に気付かない。


→朝起きてまだ投稿されてないのを確認し、あわててUP


→生暖かく見守ってくれない読者からの誤字脱字報告


→二日酔いで仕事しながら合間に感想返し


→内容は「俺は悪くない!」とか「タッチパネルは時代にはついて行けたが、俺にはついて来れない」など200文字以上にも及ぶ


→二日酔いのオレオが間違って消してしまう。この時点でメンタル崩壊。ほかの小説のネタとか考え始める。


→一通り落ち込んだあとに仕方ないので感想を1行に要約して返す


→出張先からお土産を購入したうえで帰還 家族の機嫌は悪くならずに最悪の事態は脱する。しかしメンタルは最低状態。次に書く小説の主人公の名前が決まる。ちなみに名前は「佐藤」さん、種族は「エルフ」。


→迎え酒 メンタル復活


→酔った勢いで執筆  ←イマココ!

 そして宴である。


いや、待てぇぇぇい!!なんでそうなる!?さっきまで戦ってたんじゃないの?

「大将!こまけぇこたぁいいんだよ!飲め!」

「シウバ様!飲んでおられるか!」

フェルディとマジェスターに絡まれる。というかすでに出来上がっている。まだ昼過ぎなんだけど。食糧ねえくせに酒だけはしっかりと作るというのはどうかと思うぞ。

「いやぁ、めでたいねえ。」

こらババア!お前さっきまで捕虜だったじゃねえか!なんで自然と宴に加わってんの!?

「だって、シウバ様のおかげで食糧事情は改善されてんだろう?私たちも好きで戦ってたわけじゃないさ。私が族長辞めるだけで皆が食っていけるんなら部下だろうが愛人だろうが何でもなってやるさね。」

「・・・・・・。」

は、吐き気が・・・。気持ち悪くなってきたな、はやく寿命で死んでくれねーかな。


「シウバ様ぁ!酒のつまみがありませんよぉ!」

「シウバ!もう食べるもにょがないのよ!」

やばい、ユーナが酒乱モードだ。

「シウバ!私、グレーテストボアが食べたいのよ!取って来て!」

「あ、はい。」

仕方なく俺はフェンリルを召喚して宴から離れる事とした。というよりもまだ日が昇ってるんだけど、これは夜まで続くのか?



「で、何故に後ろに?まあ、幸せなんで降りなくていいですけど。」

「れっつごー!しうば!」

酒乱モードのユーナを後ろに載せてフェンリルが走る。これでユーナの左手に酒瓶さえなければ完璧だったが。

「シウバ様!護衛が必よ・・・「パラライズ!」げはぁ!」

「駄目よ!空気よんでぇ!」

後ろでナノが何か言ったようだが、エリナにパラライズをくらっている。ナイスエリナ。お前は本当に出来る子だ。


 フェンリルが走る。

「えへへ、しうばってなんかハルキ様みたい。」

「そうなの?」

ハルキ=レイクサイド様には会った事がないからよく分からんなあ。

「えっとね、皆が集まってくるの。それで全部なんとかしちゃうの。」

まあ、そうかもしれない。ただの冒険者だった俺がこんな所で族長のまねごとをしているわけで。でも、それって皆が頑張っているからなんだけどな。

「わたしは、しうばが、ちょっと誇らしいかにゃ?」

にゃ?

「ユーナに強くしてもらったもんね。最初にFランクだった頃とは大違いだ。」

いつのまにかSSランクのテンペストウルフを狩れるような男になってしまった。憧れていた存在になったという実感は全然ないのだけど、よく考えたら凄い事だ。だってSSランクだもんな。ゴブリンに襲われて逃げていた頃が懐かしい。

「しうばはすごいねぇ~。わたしはだめだぁ。」

「そんな事ないよ!ユ、ユーナがいてくれたから、お、俺は、なんというか、えっと、頑張れると言うか、自信が湧いてくるというか。全部、ユーナのおかげだよ!」

「そう?ありがと、しうば・・・あっ!!いたぁ!!」

おっと、グレーテストボアの群れだ。ここはユーナにいい所を見せて・・・。

「黒騎士ぃ!!やっちゃってぇ!!」

あ、そんなにたくさん黒騎士召喚するんだ。俺の出る幕なさそうだね。・・・うん。やっぱりまだまだユーナには敵いそうにもないわ。



 結局、10体の黒騎士があっという間に10頭のグレーテストボアを狩ったのだが、さすがに集落までは持って帰れなくて、テンペストウルフ部隊が招集された。全てのグレーテストボアが集落に運び込まれた時には最初の1頭が丸焼きにされており、それを食いながらなんと朝まで宴はつづいた。ほんと、二日酔いで頭が痛い。もう当分酒は遠慮しておこう。

「ありがたく貰って行くよ。」

アウラたちにはグレーテストボアを4頭ほど持って帰らさせた。これで当面の食糧は問題ないだろう。今後の事も考えて、移住を含めた話し合いを数日後に予定しておく。


「じゃあ、いってきますぅ!」

「行くぞ!野郎ども!エリナの姉御に続けぇ!」

テンペストウルフ部隊がエリナの指揮で「収穫」に向かう。もちろん、取ってくる特産品はテンペストウルフだ。もう少しであと10頭が調教終了という事で、部隊人数が増えればやれる事も多くなるだろう。


「フェルディ、食糧事情は結局どんな感じだ?」

「グレーテストボアが獲れたからなんとか3ヶ月はもつ・・・。だが、その後にも安定して狩れるかどうかの保証がねえからな。」

たしかに、狩猟は安定性に欠ける。食糧の事ばかり考えてるとレイクサイドの奇跡がいかにすごい事だったのかが分かるな。

「農業は、なんと始めたけど、他にも何か必要か。」

ヴァレンタイン大陸ではどうやって食糧事情を改善しているんだ?やっぱり農業か?だが、すぐに食料は増えるわけじゃない。

「あとは、漁業と畜産業と・・・。商業・・・貿易か。」

なければある所から持ってくればいい。あるのはどこだ?

「東の大陸?」


そう、エレメント魔人国だ。

「とりあえずは東の海岸までのルートを作らないといけないようだな。」

東の海岸までにはどんな集落とかがあるのかを知らなければならない。

「任せろ!大将!最近テンペストウルフの調教ばっかで少し退屈してたんだ。」

フェルディが自ら海岸までの部族の探索と交渉をしてくれるのか。

「そろそろ、俺やナノもテンペストウルフに乗れそうだしな。」

わざわざあの辺に行くのにテンペストウルフはいらないだろう。歩け。

「海岸までのルートができたら、その先は東の大陸だ。大きな船がいるな。船が作れそうな人材を確保しなきゃならん。」

東側のルートはこれでいいだろう。あとはフェルディやナノが海岸付近の部族と話をつけてきてくれるのを待とう。

 そして、それはすぐに成果が出るわけじゃないから、当面は狩猟を増やすしかなさそうだ。

「西側はアウラに任せよう。ドーレ村を拠点として西側に行くのも悪くはないが、その辺はまた検討しなおしだな。」

残るは北だな。南は青竜のせいで近寄れんし。

「ローレ、北にはどんな魔物がいるんだ?」

北は極寒の地だ。魔物はいても草木は生えない。そのためにどんな魔物がいるかで行く価値が決まる。

「あそこはテンペストウルフなんてもんじゃないぞ。なんたって、最も怖いのがグレーテストホワイトベアーだ。他にもアイスリザードくらいならいるが、あの熊の凶暴さは尋常じゃな・・・どうした、シウバ様?何の準備してるんだ?え?狩りに行くから数日帰って来ない?」



「熊鍋の季節だな!」

そんな季節はない。幸い、こちらの地方にも俺の考案したレシピで使う香草は生えている。「奈落」でつくったものの再現は可能だ。

「シウバ様!お供します!」

北に向かうメンバーは俺にユーナ、それにリーゼ村の元族長であるライレル、他4名だ。

「極寒の土地らしいから、ウォームが使えない奴は防寒具を用意しておけ。」

今回、調教が終わったテンペストウルフに全員が騎乗している。純人はフェンリルだ。二回りほど小さいから一目見ただけでは魔人族の方が偉い人みたいに見えてしまう。まあ、べつにいいけどさ。

「では、行くぞ!」

「シウバ、嬉しそうだね。そんなに熊鍋食べたかったんだ?」

そうなのである。こっちに飛ばされてから食べてないもんね。

「まさか、テンペストウルフの調教のみならず、グレーテストホワイトベアーを狩りに行くとは・・・。さすがはシウバ様です。あなた様が来てからというもの、我々の生活はどんどんと良くなっていく。ほんの数か月前まで凄惨な殺し合いをしていたとは思えないですよ。」

ライレルたちはなんとかテンペストウルフを乗りこなしている。この騎兵部隊が増えれば増えるほどに戦力が増して、狩猟の成功率も上がることだろう。たくさん熊がいることを祈る。

「じゃあ、マジェスター。留守は頼んだ。」

「お任せください、シウバ様!」


 そして俺たちはグレーテストホワイトベアーの出現場所まで来た。

「行くぞぉ!!」

久々の相手だ!しかし、俺も前よりさらに強くなったのか、ここの熊が「奈落」の奴よりも弱いのかは分からなかったが、とくに苦戦なく狩猟は成功した。

「さすがはシウバ様!」

いやいや、ライレルたちのテンペストウルフの乗り方も十分に戦力だった。さすがに5頭のテンペストウルフが周囲にいるだけでも相当の威圧感だったろう。俺がいなくても十分に狩れたに違いない。つまり、これは部隊を編制させておいて遠征させたら食糧確保も可能なんじゃないか?獲物の輸送手段を考えようか。

 そして約1週間ほど北で狩猟を終えた俺たちは帰還した。



「大将!言いつけどおり海岸までの部族は蹂躙しといたぜ!できるだけ殺さずに捕虜にしたから労働力の強化もばっちりだ!」

「シウバ様!あんたの言いつけどおり西側の部族もいくつか攻めたわ。テンペストウルフの部隊を借りたから意外と楽だったわよ。捕虜はとりあえずドーレ村に強制移住させといたわ。」

「シウバ様!シウバ様の留守中も勢力拡大は順調でございます!総人口は3000人を越えました!これはもはや国と言ってもいいですね!リヒテンブルグ王国を立ち上げましょう!」


・・・・・・ちょっと、お前らここに座れ。なんで怒られるか分かってるか?


アウラの年齢は秘密です。若くはない。

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