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1-2 シウバ=リヒテンブルグの危機

本日同時投稿2話目!


さあ!毎朝5時にわざわざ早起きする変態さんも、そうでない読者の方も!みなさんこんにちばんわ!腹黒オレオです。

実は一昨日から酒に酔った勢いで変な話を書いております。その、サイドストーリー的な。

この前書きを書いている現在のところ、第2話まで投稿しました。

第1話は一般兵の話、第2話はあのすごい人の昔話です。

まだ、読んでない人はぜひともブクマ・・・げふんげふん、アクセスしてみてくださいな。ここまで来ている人なんて「転生」も「冒険者」も読んでる変態しかいなさそうですしね。きっと、気に入る話になってるんではないかと思っております。


で、本題。


要は次に何を書くか分からんくなってて。え?まだ2話なのに早すぎる?そんなん言っても酔った勢いで最も好きなモブキャラの話書いてただけなんだし、始めちゃったもんはしゃーねーべ。それとも何か?「現在の民主主義について-国の存続より個人のわがままが尊重される矛盾の時代と今後の崩壊への予想-」っていうエッセイも書いてみたけど、読む気になる?投稿前にさすがにこれはマズイと思って消したけどよ。酒ってすげえな。


ふふふ、普段は感想欄は苦手なオレオですが、あっちのサイドストーリーの「こいつの話書いて」感想だけは欲しいところ。オレオにテーマを与えてやってくだせえ。


 殺意の込められた一撃が俺に向けられる。それをギリギリでかわして距離をとると広範囲爆裂魔法による追撃だ。その場違いな範囲と威力にのけぞる。これは助かる気がしない。

「シ、シウバ・・・逃げろ・・・。」

倒れる友の言葉を背に受けるが、それでも俺は逃げるわけには行かなかった。ここで逃げてかけがえのない物を失ったら、それこそ生きていく意味がない。例え死ぬ事となっても男には避けられない物があるのだ。

「オフェンスアップ!」

なけなしの力と勇気を振り絞る。迫りくる刀を避けながらドーピング薬をあおる。覚悟はできた。

「い、い、行くぞ!」

覚悟とは裏腹に声が震える。

「やめてぇ!」

制止の声は2人とも耳に入っている。しかし、やめるわけにはいかないのだ。

「死にさらせぇぇぇ!!」

あ、これはマズイ。避けられそうもない。つまりは死・・・。

「マジで洒落にならん!!」

魔力の行き渡った剣が必殺の一撃をはじき返す。

「!?」

「貴様もかぁ!!?それでこそだ!」

何がそれでこそなのか分からんが、助かった!やっぱり、「勇者」の技は効くみたいだ!


 そう、「魔王」には効果的だ。




 さかのぼる事30分前。

「シウバ!第4階層の探索はする?一応、何があるかの確認はしちゃったけど、その先があるかどうかはまだだよね!」

「そうだね・・・。ホープさんが帰って来る前に一通り調べても良さそうだけど、あの光の柱ってなんなのかな?」

「あ、あれはね、「大地の井戸」って言って、魔物が発生しやすくなる穴だよ!」

は!?そんなもんがこの洞窟の奥にあったの?どうりでここは魔物の数が多いわけだよ!

「そんな物の近くに行っても大丈夫なのかな?」

「普通は見つけた瞬間にぶっ壊すんだけどね!ホープさん、何か考えがあるみたい。」

「考え・・・ねえ。」

とりあえず、ホープさんが帰って来るまではここを離れない方針となった。


「シウバ様!ワイバーンが近づいているようです!」

地上に採取に行っていたマジェスターとエリナが帰って来る。ワイバーンという事はホープさんかヨーレンが帰ってきたのかな?

 出迎えようと第1階層から出ようとしたところにヨーレンが走り込んでくる。

「シウバ!逃げろ!はやくここを出るんだ!」

「えぇ!?急にどうした!?」

「説明は後だ!俺を信じて早く!」

ヨーレンはグレーテストホワイトベアーを見た時と同じくらい興奮している。

「わ、分かったけど、どこへ・・・。」

「どこでもいい!お前の所在が分からないところへ!」

もしや、エジンバラからの追手か?それともフランさんが抑えきれなかったレイクサイド領の人間か!?

 しかし、その時入り口付近のどぉん!という音が響き渡った。

「やばい!間に合わなかったか!」


「ヨーレェンンンンン・・・。」

「げぇ!早い!どうやってここまで!?」

「走った。」

「徒歩でワイバーンに追いつくだとぉ!?」

え?魔人族?めっちゃ角が生えてるじゃないか?

「あ!」

「ユーナ、知り合い?」

「え、ええ。まあ、・・・うん。」

「ど、どちら様で?」

「えーと、なんて言うか・・・。」

その時、ヨーレンが宙を舞った。

「ぶげふぅ!!」

「逃げようったって、そうはいかねえぜ!さあ、吐け!そのユーナに告ったとかいう男の事を!!」

・・・あ、これはマズイかも。

「えーと、今宙を舞ったのが、例のヨーレンさんですかぁ?」

エリナ、事態はもっと深刻だと思うよ。

「では、あちらの魔人族はどちら様で?」

「・・・あれはね、テツヤ様。「神殺し」の魔王テツヤ=ヒノモト様よ。」

「「「ええええええぇぇぇぇぇぇ!!??」」」


「ん!?おお!ユーナ!そこにいたか!!?」

「あ、うん。こんにちわ、テツヤ様。」

「あ、あ、会いたかったぜ!」

「え、ええ。」

何だ?この会話?もしかして?

「そ、その、なんだ、ヨーレンの奴がさ、お、お、お前に変な奴がまとわりついてるって言うんで、心配になって、・・・えっと、ごにょごにょ。」

「ううぅぅ、・・・変な奴がまとわりついてるだなんて言ってない・・・ぐぼはぁ!」

あ、ヨーレン生きてた。そしてまた死んだ。

「お、お、お前はお、お、俺がまも、ま、まも、守ってやるからよ!そいつぶっとばしてやるからな!」

「いえ、そうではなくてですね・・・。」

しかし、その時にうちの問題児が顔を出す。

「貴様!シウバ様をぶっとばすだと!!??捨て置けん!剣の錆にしてくれる!」

待てぇぇぇい!!!魔王に斬りかかるな!

「ヴェノム・エクスプロージョン!」

しかし、斬りかかったマジェスターが吹き飛ぶ。

「雑魚には用はねえ、手加減しといてやるから大人しくしてろ。シウバというのか。そっちの男だな?」

いや、その瞬殺されたマジェスターの方が俺より強いんですけど!

「やめてぇ!私のために争わないでぇ!」

「ユーナ様、ノリノリですねぇ。いいなぁ、私も言ってみたい。」

「うん!女に生まれたからには一生に一度は言っときたいよね!」

「あ!それ分かりますぅー!」

こら!事態はもっと深刻ですよ!

「シ、シウバ・・・逃げろ・・・。」

ヨーレン、お前くらいのもんだよ。俺を心配してくれるのは。

 そして冒頭へ戻る。


 ユーナのノリノリの制止させるつもりのない制止の声を聞きながら、空間の把握をし直す。狭い場所でさっきの爆発系魔法を食らえば厄介だ。そしてあれは普通の破壊魔法と違って、術者の近くから出るわけではないようだ。どこでも空間を自由に爆発させられる。一定の制限はあるのだろうが、戦闘中に見極められるわけがない。

「ヴェノム・エクスプロージョン!」

「スピードアップ!重ね掛け!」

うおおおおぉぉぉぉ!!危ねえ!常に移動を続ける必要があるなんて!一瞬でも気を抜いたら逝ける!

「オフェンスアップ!パワーアップ!」

補助魔法を重ね掛けして対抗する。しかし、どう考えても魔王に勝てるイメージが湧かない。逃げまくるのが精いっぱいだ。

「ヘテロならまだ許せた!だが、どこの馬の骨とも分からん奴にぃぃ!!!くらえ、次元斬!」

これがやばい!オフェンスアップでなんとか防ぐ事ができたが、それでもものすごい威力を持っている。ただの袈裟切りがここまでの威力になるなんて。そしてこれは補助魔法がかかっていなかったら何でも切れる例の技だ。こいつにはどんな奴でも勝てる気がしないぞ!まさに世界最強か!?

「うおおぉぉぉ!!!」


「でもユーナ様!魔王テツヤ=ヒノモトにも好かれているなんてすごいですね!」

「え?そ、そうかな?・・・まあ、テツヤ様分かりやすいんだけど。」

「ヒノモト国の王妃になれるチャンスじゃなかったんですか?」

「えー、でもね・・・テツヤ様、魔人族なんだよ?ちょっとね。」


 こうなったら、最後まで自分の力を出し切るまでだ!

「片手剣舞!」

一瞬の隙をついて自身最強の技を繰り出す!しかし、魔王はこの動きを読んでいるのか!?それとも経験の差か!?やられる!!

「・・・テツヤ様、魔人族なんだよ?ちょっとね。」

何故か響くユーナの声。

「え?」

そして迎え撃とうとしていた魔王の動きが完全に止まる。


 炸裂する剣舞!


「ぐおあぁぁぁ!!!」

無数の剣撃が魔王を引き裂いた!

「・・・勝った・・・のか?」

血まみれで倒れ込む魔王テツヤ=ヒノモト。

「テ、テツヤ様!?・・・ああ、あのくらいならなんとか大丈夫ですね!」

へ?大丈夫なの?この傷で?

「うぅ・・・。」

げぇ!喋ってる!?というか、すでに治りかけている!?規格外だ、この人・・・。

「自身の技量で勝てないならば、すかさず部下を使っての精神攻撃に切り替えるとは・・・その執念は評価に値する。」

な、何を言ってるんだ?

「名を名乗ろう。俺はヒノモト国魔王、「神殺し」テツヤ=ヒノモトだ。」

「え、えと、「剣舞」シウバ=リヒテンブルグです。」

「シウバ、負けたぜ。お前にならユーナを任せられる。」


 こうして俺は人生最大の危機を乗り切った。しかし、何だこの状況は!!??


シウバのキャラを考えてて、ユーナを登場させようと思った時に思いついたのが今作中のユーナのセリフでした。まだ投稿開始前に考えてた状況なんで、ようやくここまでこじつける事ができたという感慨深い感じでいっぱいです。

あのセリフは女性からみて、やっぱり言ってみたいんでしょうか?男性からすれば、そんな修羅場はごめんこうむりたいですね。あ、もちろんオレオは男ですよ。

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