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2-3 調教師ユーナ

ひっそりと!!

どうもこんにちわわ、オレオです。


何?最近前書きに力を入れすぎてて、本文がだらけてきてるんじゃないかって?

ははは、こやつめ。そんなわけが無かろう!

本文がだらけているのはいつもの事だ!むしろ前作からだ!お前!さてはモグリだな!

くせ者ぢゃー!であえ!であえ!


何?今回の話もどうぜすぐに投稿できたずなのに、前書きのネタがなかったから投稿が遅れてたんじゃないかだと?

ははは、こやつめ。そんなわけが無かろう!

むしろ前書きが本編だ!こっちが重要だ!お前!さてはモグリだな!

くせ者ぢゃー!であえ!であえ!


何?さすがにシウバを魔王にするにはチートを使わなければだめだろうって?

ははは、こやつめ。そんなわけが・・・!?




「さすがにゴブリンには勝てると思ってたよ。」

「めんぼくない。」


 エルライト領東部の森。「奈落」で採取したヒカリダケを納入した俺たちは他の薬草の採取依頼をお願いされたために、ユーナの召喚訓練も兼ねて、非常に残念な事にワイバーン1人乗り×2匹でこの森まで来ていた。レドン草は売却せずにレベル上げに使ってしまったからな。それにユーナは持続召喚できる環境さえあれば特に問題ないとの事。ワイバーンの召喚で移動することも経験値として認められるし、採取先で他のノームやらアイアンドロイドを召喚してればいいから付いてきてくれた、というか運んでくれた。そして俺は何種類かの薬草を採取したのちにユーナの待機場所に帰ろうとしてゴブリンに絡まれる。

「へへ、今回こそ訓練の成果を見せてやる!これまでの俺だと思うなよ!」

レベル15まで上がった俺にとってゴブリンなどは雑魚だ。積年の恨みを晴らすチャンスだ!


 鉄の剣をシャリンっと抜く。相棒、今まで長い間待たせたな。今日こそはお前に血を吸わせてやろう。どうりゃあ~!レベル15の渾身の一撃がゴブリンを襲う!ゴブリンは俺より体格が小さいから、上からの攻撃になすすべもないだろう。レベル15の全体重を込めた剣撃・・・。


「ギィィン!!」


「おろ?」

「ぐぎゃぁあ!」

げふっ!デジャブか!ここで腹に蹴りまで入れられるとは!レベル15の渾身の一撃を受け止めるなんて、もしかしてお前はキングゴブリン!?いや、まさかアルティメットゴブリンか!?

 だが!この訓練でMPを上げた俺の必殺技をみるがいい!

「フレイム!」

炎系の破壊魔法だ!「ファイア」よりも格段に威力が上がってるぜ!かの有名な「破壊の申し子」はこれを同時に無数に放つというから驚きである。これでゴブリンも丸コゲだ!

「なっ!避けただと!?」

おのれ雑魚め!許さん!鉄の剣を横になぎ払う。これで首チョンパだ!


「ギィィン!!」


「ぐぎゃ?」

「・・・・・・。」

デジャヴか?



 結局、騒ぎを聞きつけたユーナがゴブリン8匹を倒してくれた。召喚されたアイアンドロイド1体にゴブリンたちはなすすべなく討伐されてしまった。あいつらあんなに弱かったのね。

「これは、単純にレベルだけの問題じゃないね!戦闘技術も身につけなきゃ!」

おっしゃる通りでございます。よく考えれば、俺は剣の稽古なんて受けたことない。完全に自己流だ。自己流と言えるほどの実力もないのが泣けてくるが・・・。


 エルライトの町に帰って薬草を届けた後、いつもの安宿に泊まる。この宿にも慣れてきたが、ワンランク上の宿に泊まるには収入が安定していない。まだまだ冒険者としては未熟という事だ。AランクでもSランクでも狩れそうなユーナに悪い気がしてくる。

「ユーナ、ユーナはここの宿なんかでいいの?もっと高くていい宿あるよ?」

「シウバが泊まれないじゃない。」

・・・なんてこった。不覚にも涙が出そうになってしまったぞ?

「・・・俺、強くなるよ。」

頑張ろう!戦闘技術も磨いてユーナにふさわしい人間になるんだ!冒険者パーティーとしても!その、いろいろなパートナー的なごにょごにょ・・・。


「お金ためて、町の道場にでも通う?」

それも考えたが、とにかくお金がない。レドン草もレベルアップに使ってしまったしね。

「じゃあ!私が見てあげるよ!お金もかからないし、それがいいよね!」

ユーナ教官!?ま、ちょ、え?それはちょっと・・・。

「嫌なの?」

「いえ、お願いします。」



 翌日から始まったユーナ教官の剣の訓練はMP上昇の訓練以上にきつかった。なぜかと言うと・・・。

「黒騎士召喚!」

マジか!?相手が黒騎士なのか!?ユーナじゃないの?

「じゃあ、私はこっちでMP上昇のための持続召喚してるから、終わったら声かけてね!」

しかも放っとくんかい!?黒騎士ってあれじゃねえか!下手したらAランクの魔物でも倒せるような強者ですよ!?そんなん相手にしてたらいくら命があっても足りないぃぃ!!!

「ふべらっ!」

案の定、黒騎士の攻撃なんて受けきれねぇ。どうする?どうすりゃいい?しかしこれは訓練だ。こいつも俺を殺そうとはしないだろう。得物もその辺の棒で戦ってくれてるし。あれでは切れないからな。

「だばらばっ!!!」

前言撤回!これは鈍器だ!斬る必要すらない!そして、この容赦ない攻撃!下手したら死ぬ!

「だばぶふっ!」

こっちの剣はかすりもしないぞぉ!

「あ、シウバ。ある程度やられたら自分で回復魔法使うのよ!MPが尽きる前に教えてね!」

何ぃぃいい!やられる事前提の訓練だと!回復魔法使うってことは絶対に怪我するってこ・・・。

「ひでぶっ!!」

死ぬ!死ぬ!死ぬぅぅぅううううう!!!



 それから数日間、俺は生死の境をさまよい続けた。というか、完全に死にかけては回復魔法で自主的に強制的に戻るを繰り返す日々。無言の圧力なんかかけられてないからね!

 結局黒騎士には一太刀も入れてねえよ。ただ、人間死にかけるとその環境に適応しようとするらしい。まさか、俺が黒騎士の攻撃を半分くらいは避けれるようになるなんて思わなかった。それでも攻撃は全然だけどね!

「うーん、回復魔法と回避はだいぶ良くなったけど、反撃がまだまだね。」

おっしゃる通りで、ユーナ教官。何故か、回復魔法はかなり上がったよ?

「シウバの攻撃は、目的がよく分かんないんだよね!」

目的とな?

「例えば、前に「奈落」で出会ったジャイアントスパイダー。私なら、その鉄の剣でも脚を落とせるんだ。でもシウバの戦い方じゃいつまでたっても無理だと思うよ!」

なんですと!?剣が悪いんじゃないの?

「剣の切れ味も戦闘には影響してくるけど、どこをどう斬るかで効果は全然変わってくるのよ!ってヘテロ様の受け売りだけどね!」

どこを、どう斬るか?

「ジャイアントスパイダーの脚には節があるよね。その節というか関節の部分は他の所と違って柔らかくなってたりするのよ!じゃないと脚、曲がらないから!だから、そういった部分に集中的に攻撃を入れると、いつもより効果があるのよね!こういうのはハルキ様が天才的なんだけど、あの方物理攻撃はからっきしなのよね。」

なるほど!硬い部分にいくら刃を立てても切れないもんね。みんなスパスパきるからすげえ力が強いんだと思ってたけど、そういう視点もあるんだな。

「というわけで・・・。」



「なんで!?またしても「奈落」!?」

「だって、一番近道は実戦よ!さあ、ジャイアントスパイダーを探しに行こう!」

待ってぇぇ!!無理!無理!無理ですぅ!!



 結局、ジャイアントスパイダーの脚が切れるようになるまで数日間、エルライトの町には帰してもらえなかった。しかもその間に見つけたレドン草使ってMPの訓練も並行してやるなんて・・・。教官・・・もう、勘弁してください・・・。


実は好きな作家さんは宮城谷昌光先生(「劉邦」は除く、これ重要)、北方謙三先生、司馬遼太郎先生などですね。ライトノベルでなくてすんまそん。古代中国系歴史小説が好きかもしれん。

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