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三日目、連続投稿のラストです♪
神、空に知ろしめす。すべて世は事も無しーー。
ある日の情景に思う。
其処には、お互いに好意を寄せ、将来を約束する小さな恋人達がいた。
だが、二人の純粋な想いは戦火に掻き消され、その約束が果たされる事はなかった。
人の世は、とかく生きづらく悲しみに満ちている。
瓦礫に埋もれ少年の名前を呼び続ける少女と、銃撃に倒れ息を引き取るまで少女の身を案じた少年を見て、神は呟いたーー。
Again!
神はおっしゃった。
愛よ、もう一度!
とーー。
この日、神の言葉が光となって降り注ぐ。あまねく天地の隅々に幸せを運んだ。
10年後ーー。
違う時代、違う国に生まれた少年は、見たこともない少女の姿を夢に見る。少女は別の国に生まれ、大きな壁の向こう側にいる少年の存在を知ることはできなかった。
100年後ーー。
平和な国に生まれた二人は、天の配剤か運命的な出会いを果たし、百年の恋に落ちた。
かつてそうであったように、お互いごく自然に惹かれ合い、ごく自然に将来を約束するに至る。
少年は言う。
見えない手に押され、阻まれ、そして引き合されたようだったと。
その後、大人になった二人はお互いに手を取り合い、晴れて神の前で婚姻の誓いをたてる。二人の手は、固く握られていた。
永く離されていた二つの魂が見せる永遠の愛が、其処にあった。
初めに言葉があり、言葉は神と共にあり、神は言葉であった。
神の言葉は生きていて、力を持つ。
それ故に、かの日の情景に、神はこう思ったという。
thk!thk!! いいもん見せてもらったよ!
とーー。




