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三日間の連続投稿作品です。よろしかったら、どうぞ!
神、空に知ろしめす。すべて世は事も無しーー。
ある日の情景に思う。
其処には、過労から健康を害して早逝した父親の死に、戸惑いと悲しみを湛えた幼子の姿があった。
葬儀の席で何かを耐え、前を向いて小さな手を握り締める姿は、見る者の涙を誘った。
人の世は、とかく生きづらく悲しみに満ちている。
泣き暮れる母親と、帰らない父親に不安を募らせた少年を見て、神は呟いたーー。
Fight!
神はおっしゃった。
戦え!
とーー。
この日、神の言葉が光となって降り注ぐ。あまねく天地の隅々に幸せを運んだ。
それから10年後、少年は暴行事件を起こして補導される。
少年は言う。
沸き上がる衝動に突き動かされて、自分でも止められなかった。また、やってしまったと。
この時、或る定年前の男性教諭が少年の心を諭した。うだつの上がらなかった彼は、自分の知らないうちに、この少年に父親の面影と共に薫陶を与え、少年の自分本位な行動を深く反省させていた。
後に、少年・少女と共に悩み、共に歩む姿が伝説となった、或る教師の若き日の姿が其処にあった。
初めに言葉があり、言葉は神と共にあり、神は言葉であった。
神の言葉は生きていて、力を持つ。
それ故に、かの日の情景に、神はこう思ったという。
ないわ~
とーー。




