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星と行き止まり

昨日は「お前は寝ることからだ!」と翔が言うため3人は別れた。


今日は、3人の知ってる事を出しあってまとめる予定だ。

10:00に俺の家集合。もうすぐ来るはず。

「おっ邪魔しまーす!」

「お邪魔します。こんにちは」

「二人とも一緒に来たんだ?」

「違うよ?秋穂ちゃんがレン家の前でオドオドしてたから、一緒入っただけだよ?」

「そうなの?入ってきてよかったのに」

「あ~すいません」

「いいよ。いいよ」

「あの、つまらないものですがクッキー焼いてきたのでどうぞ」

「わーい!やった~♪」

「ありがとうね、秋穂ちゃん」

翔は、相変わらず能天気。あいつの頭は万年お花畑そうだ。

けど、何も考えてなさそうで何か考えてるようでちょっと恐い……

「何か飲む?お茶と炭酸しかないけど」

「俺、炭酸!!!」

「私は、お茶で」

「わかった」

こたつに入りながら話し合いを始めた。

「私の知ってるのは、事件が起きた場所と時刻だけですね」

「俺もそんな感じ。あと、被害者の名前くらいかな~」

「そうだよね。あと俺の知ってるのも、被害者の血液型、家族構成、住んでいた場所、誕生日くらい」

「これ、どうやってまとめますか?」

「表にすればいいと思うよ」

「レン!!!ナイスアイデア♪」

こうやって出しあって見るとつくづく感じる。情報量の少なさを……

当たり前と言えば当たり前なのだろう。

この事件は、1年かけて10人の『あ』から始まる人を老若男女問わず殺していったもので、無差別というだけあって共通点がほとんど無いのだ。

「表出来ました!こんな感じでいいですか?」

__________________________________

1人目の犠牲者ー<名前>相川皐月(あいかわさつき)

       <性別>女

       <血液型>A型

       <年齢>23歳

       <誕生日>3月10日

       <家族構成>父、母、妹

2人目の犠牲者ー<名前>安藤拓也(あんどうたくや)

       <性別>男

       <血液型>B型

       <年齢>18

       <誕生日>9月3日

       <家族構成>父、母、兄

3人目の犠牲者ー<名前>朝霧棗(あさぎりなつめ)

       <性別>女

       <血液型>O型

       <年齢>13歳

       <誕生日>7月9日

       <家族構成>母、姉2人

4人目の犠牲者ー<名前>亜雲直人(あぐもなおと)

       <性別>男

       <血液型>A型

       <年齢>32歳

       <誕生日>10月21日

       <家族構成>父、母、娘2人、息子

5人目の犠牲者ー<名前>相田宗治(あいだそうじ)

       <性別>男

       <血液型>AB型

       <年齢>47歳

       <誕生日>5月6日

       <家族構成>母、娘、孫

6人目の犠牲者ー<名前>荒川美鈴(あらかわみすず)

       <性別>女

       <血液型>O型

       <年齢>34歳

       <誕生日>2月24日

       <家族構成>父、母、娘、息子

7人目の犠牲者ー<名前>有馬祐一(ありまゆういち)

       <性別>男

       <血液型>B型

       <年齢>15歳

       <誕生日>6月12日

       <家族構成>父、母、兄、

8人目の犠牲者ー<名前>東結月(あずまゆずき)

       <性別>女

       <血液型>B型

       <年齢>14歳

       <誕生日>4月10日

       <家族構成>父、母、姉、弟

9人目の犠牲者ー<名前>哀坂実捺(あわさかみなつ)

       <性別>女

       <血液型>A型

       <年齢>8歳

       <誕生日>11月20日

       <家族構成>父、母

10人目の犠牲者ー <名前>朝日奈雪乃(あさひなゆきの)

        <性別>女

        <血液型>AB型

        <年齢>13歳

        <誕生日>1月31日

        <家族構成>兄

__________________________________

「どうですか?」

「うん、見やすい。ありがとう」

「よかったです」

「次は何すんだレン?考えてあるわけ?」

「事件の起こった場所を地図に表そうかとおもったんだけど」

「それいいじゃん。地図は?」

「地図は、これだよ」

「もう点打ってあるじゃん!」

「そうなんだけど、これからどうしたらいいかわからなくて……」

「むすんでみれば?」

「そうしようか」

事件のあった場所をむすんで見ることにした。

むすんでみるとあることが分かった。

「これって……星ですよね?レンさん」

「そうだね。ここまで綺麗な星だと場所を考えて実行していたとしか思わないね」

事件から2年もたっていなければ、この近くに犯人がいると考えただろう。

しかし、もうそうはいかない。

「もうこれ以上わかんないねー!今日はここまでにしよう?いいだろーレン」

確かに、ここからわかることは1つもなかった。

「そうだね。今日は、ここまでにしよう。」

「わかりました!」

そんなこんなで俺たちは解散した。



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