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夢と過去と疑惑?
……夢を見た。スゴく幼いあたしが、公園で女の子と手をつないで歩いていた。
「サイラおねーちゃぁん。疲れたねぇ!」
「そうだね。早く帰ろっか!」
「うん!」
この子、お姉ちゃんなんだ…。
何歳なんだろ?
…ていうか、顔が見えないー!
こっち向いてー‼
「沙月」
一瞬…あたしに顔を見せた…
えっ………
………サ…ラ?
「…キ…サキ‼」
「ん…。サ…ラ…?」
裏屋のベッド。
「大丈夫?…まさかもう目覚めるなんて…」
「え?」
「何でもないわ。それより、平気?サキ、あそこで倒れたのよ」
「……うん、平気」
「そう…」
無茶をするとこも、変わってないわね…
ボソッとつぶやいた言葉をあたしは聞き逃さなかった。
「サラ…」
「ん?」
「……何者なの?」
「えっ…?」
「サラは……お姉ちゃんですか?」