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サラとの出会い
パァァン!
うるさいほど響く音が、とある少女の微笑みと現れる。
あたしを襲いかけた男が胸を苦しそうに押さえた。
「さぁ、牢獄へ行きなさい‼」
サラサラの少女の髪が金色に光り始めた。
「うっ…お前は…何者…!」
「サラ。…時間よ、牢獄へ‼」
ピカァァァ……
「キャァ」
「クワァ……」
強い光りで目が見えない。
光りがおさまった頃には、さっきの男は消えていた。
「間に合って良かったわ。前から目は付けていたけど。大丈夫?」
「うん…あの、ありがとう…」
小学生のあたしは、まだ何も分からなかった。
「あなた…は、サツキさんね?」
「うん。沙月。なんで知ってるの?」
「今は、知らなくていいの。あなたはいづれ、私と同じ立場になるのだから」
「え?」
「さよなら、サキ」
「えっ?」
気づいたらあるメモと一緒に、家の中で寝ていた…。
『大きくなったら、また会いましょう』
そのうち、あたしの記憶からはこの日の事が薄れていった……