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6年前の夢の続きを見た  作者: NUTTY
プロローグ
3/4

 それは、ゲームクリアなんかじゃなかった。





 それは、グルーがいなくなるときがくるまでの、制限時間だったのだ……。

 


 

 電池という名の寿命が切れた、夢の世界でのおもちゃ。

 


 役割を果たしたグルーは、静かな風となって消えていく。





 「いやだ!行かないで……!」


 声を出した瞬間、少女は現実世界へと引き戻された。


 

 「ん……」


 自然と、涙がこぼれてくる。

 少女はやわらなかな日の光を全身に感じ、先ほどと変わらないベッドからの景色を見渡す。 

 しかし、夢と現実、どちらにも、もうグルーはいない。


 「……ふふ。最後まで、飼い主らしいことはしてやれなかったな。」


 寂しそうな笑みを浮かべた少女は、


 「って、私……。

  どうしてこんなことで泣いてんだろ。

  ただの夢の出来事なのに、ハハ。」


 自分が夢の中の雰囲気に呑まれていたんだということを直感し、恥ずかしくてはにかんだ。




 そのとき、ふと少女の耳に、聞き覚えのある歌が流れてきた。



 少女はよく分からないまま、その歌を口ずさみ、ふらりと窓辺に寄って行った。

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