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時間戦士は永遠の夢を見るのか・平行宇宙編

平行宇宙のアミカナとミカ2

作者: 刹那メシ
掲載日:2026/07/27

挿絵(By みてみん)


「ミカ、どうしたの? 今日は飲み過ぎじゃない?」

<そうかな? まあ、そうかもね>

「どうしたの?」

<あの……あのね……ちょっと聞きたいことがあって……>

「その状態で? まあ、いいけど」

<ごめん。色々考えたんだけど、この状態じゃないと聞けなくて>

「どういうこと?」

<あの……その……あなたの……あっちの機能について知りたいんだけど……>

「あっち? え?!」

<そう。そっち>

「ちょっと待って。あなたはいいけど、私、素面(しらふ)なのよ」

<じゃあ、飲んでみる?>

「いや、止めとく。故障するの嫌だから」

<じゃあ、私も聞くの止めとく>

「何、そこまで言っといて。具体的に、何が聞きたいの?」

<いや、だからね。その……もう一杯飲んでからでもいい?>

「ちょっともったいぶり過ぎだって。何なの?」

<だって、感度が生身と同じなの、とか、なかなか聞けないじゃん>

「いや、聞いてるじゃん。興味あるの? 志音みたいね」

<あー、つまりは、ラキシス機関の設計思想が知りたいの>

「そうね……何というか、量子頭脳が補完している感じ、かな?」

<どういうこと?>

「つまり……その……何というか、量子頭脳が錯覚してるというか」

<錯覚?>

「つまり……あの……刺激があるというよりは、刺激があるはずだと思い込む、って感じ?」

<へえ。何か、高度ね>

「言ってて恥ずかしくなってきた」

<大丈夫よ>

「何で?」

<量子頭脳に酔ってると錯覚させるの。頭がふらふらして、耳が聞こえにくくて、胸がどきどきして。で、寝たら忘れる。どう?>

「ええと、まず、私は眠れないし、忘れられない」

<酔った錯覚はできるでしょ? 昔は酔ったことあるわけだし。今、手に持っているそれは、実はお酒なの。どう?>

「う~ん、どうかな~?」

<わかった。じゃあ、私がもっと飲むわ。そしたら、私が忘れられるし>

「いやいや、私の恥ずかしさはどこに行ったの?」

<大丈夫よ。私は覚えてないから>

「いや、それおかしいでしょう?」

<それよりも……ちょっと聞きたいことがあって、あの……あのね……>

「え? まだ何かあるの?」

<あの……その……つまり、感度が生身と同じなのかな、と思って>

「……もう忘れてるじゃん……いいわね、酔えると」

また下ネタでごめんなさい。オリジナルである生身のミカと、彼女を完璧に複製したアンドロイドであるアミカナ。平行宇宙編における二人なら、こんな会話も……いや、ないか(笑)。お付き合いいただきありがとうございました。

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