ネタが微妙に古い神様に転生させられた世界もまた微妙に古かった
目覚めるとそこは広大な草原だった。むせかえるような土の匂いが鼻腔をくすぐり、草原以上に広大な空。
無菌室に閉じこもり続けた前世では感じる事の出来なかった世界の息吹を全身の毛穴から爪先まで堪能している。
死ぬ直前に母さんお手を握り返す事の出来なかった右手を強く握りしめた。体には今までのような痛みも倦怠感もなく生気が充実している。
突然頭の中で声が鳴り響いた
「転生した体は気に入った?」
「オモイカネ様?」
「倫悟君が失礼なこと言うから勢いで転生させちゃったけど、言い忘れた事あるから伝えるね」
「すみません神様怒らすような事言っちゃって・・・」
「いいえ、怒ってなんかないわよ。あれは中々のツッコミだったわ。私にあれだけツッコめる人・・・いや神にもいないわよ」
あんた本当は神じゃなくて芸人だろ!!とツッコもうと思ったが何も言うまい。
ボケで何されるかわかったもんじゃない。
「ところで言い忘れた事って何ですか?」
「そうそう、あなたは勇者として転生されました!ワーパチパチパチおめでとう!とりあえず心の中で「ステータス」って唱えてみて」
「ステータス」
目の前に黒塗りに浮かび上がる数字が現れた。
りんご
せいべつ:おとこ?
Lv.1
しょくぎょう:ゆうしゃ
HP 100
MP: 150
ちから 5
すばやさ 3
みのまもり 3
さいだいHP 100
さいだいMP: 150
かしこさ 200
しんこうしん 1
せいめいりょく 3
うんのよさ 0
こうげき力 10
しゅび力 8
EX: 0
E ひのきのぼう
E たびびとのふく
G: 50G
この仕様は・・・ドット文字で漢字すら表記されない初代のドラクエかよ!
「わかりやすいインターフェースでしょ?やっぱり馴染みあるステータス画面が一番よね。FFはシリーズごとにシステム変わっちゃうからわかりにくいでしょ?年取るとついていけないのよねー」
「たしかにわかりやすいですけど・・・」
「あっそうだAボタン押すとスキルやじゅもんの画面に切り替わるから」
「どこにあるんですかAボタンって!」
「Aボタンといえばジャンプ!Bボタンといえばダッシュでしょうが!ほれほれやってみ」
「なんか別のゲームが混じってるんですけど・・・」
「文句言ってないで飛んで飛んで」
その場で飛び跳ねると確かにじゅもん・スキルの順に切り替わった
「キャンセルはBボタン。ダッシュね」
言われるがままに走ってみた。
「あの・・・これ・・・ヤンキーにカツアゲされてダッシュで逃げてるみたいなんですけど・・・」
「あーははははああ・・げふっげふっ!!」
「念話でむせないでくださいよ。耳キーーーンってなるじゃないですか」
「後藤かよ!!」
なんでこの神様芸人のギャグに詳しいんだ?
会話がボケ・ツッコミ入れないと進まなくてすっげえめんどくさい んですけど。
「ところで勇者って言う割にはあんまりにもステータス低いんですけど。これってレベル7で最高位なダンまちみたいな世界なんですか」
「いいえ、それはあなたの前世を元にしたステータスだからゴミ同然よ戦闘力で言ったら260K 昆布260枚分ってとこね」
「銀魂のスパウザーで測るなよ!せめてメジャーなスカウターで計測してくれ!」
「スパウザーでは大人一人の昆布は360枚つまりそれ以下ってことね」
「そんなんでどうやって世界救うんですか?」
「チッチッチちゃんとあるわよ。異世界転生定番のチートスキルが!!!もう一度ステータス画面開いてみて」
「ステータス!」
ジャンプ・ジャンプ・ジャンプ
あっジャンプしすぎた。
ダッシュ
ジャンプ・ジャンプ
「はあ・・はあ・・って限りなくめんどくさいんですけどなんとかなりませんかね?このシステム」
「あなた体弱かったんだからこれで鍛えられて一石二鳥でしょ。体力は日々の習慣で作られるんだから頑張りなさい。これが経験値も上がるんだから確認してみなさい」
再びダッシュして「ステータス!」
確かにEXの欄が10増えてる。
「これスキル確認した後に見ればよかったんじゃないですか?」
「あら?気づいちゃった?」
めんどくさい!本当心底めんどくさい神様だ!
再び2回ジャンプしてスキル画面を開いてみた。
・ゆうしゃのみた
・けんじゃのしる
「あの・・・これ文字切れしてません?」
「そうそう枠的に7文字の文字制限あるのよ」
「神様!お願いですからリマスター版のステータス画面にしてください!名前だけじゃなくて効果もわかる仕様のやつに!」
「しょうがないわね。じゃあこれで」
スキル
・勇者の御霊
目的を成し遂げるまで死んでも蘇ることができる。この効果はパーティーメンバーにも付与される
・賢者の印
知識をそのまま体現できるようになる。より詳しい知識を得る事により精度・威力が向上する
全部ひらがな表記だったステータス画面が、一気に読みやすくなった。効果などもわかりやすい。はじめてこの神様に感謝した。
「オモイカネ様ありがとうございます!!」
テレレレッテッテッテー♪
りんごはレベルが上がった
ちから+3
すばやさ+8
かしこさ+10
しんこうしん+1
うんのよさ+10
「なんか突然レベルがあがったんですけど・・・」
「それは君が神に祈りを捧げ、感謝したからよ。それが経験になるの。敵を倒すだけが経験値を上げるわけじゃないのよ。人生はゲームじゃないんだから」
散々レトロゲームの仕様を持ち込んだ人の言うセリフか!
「それにしても信仰心低すぎじゃない?もっと崇め奉りなさいよ!」
「いや・・・神様っていうか芸人にしか見えないんですけど」
「私が芸人!!」
やべっ!怒らせたかな?
「わたた・・恐れ多いでヤンス。私ごときが芸人様と勘違いされるなんて・・・」
めっちゃ照れてる。神様にとっては芸人の方が神様より上なのか?
「そんな褒めてもなんもでないんだからね。でも・・・特別にステータスで鑑定できる機能追加してあげる。もうこれ以上なんにも出ないだからね!」
なんかツンデレテンプレみたいなこと言いだした。でもこれは本当に便利な機能だ。
「ありがとうございます!オモイカネ様が僕を見初めてくれたおかげで楽しくやっていけそうです」
「そんな・・・感謝してくれても嬉しくないんだからね」
チョロい!チョロすぎるよオモイカネ様。
「もう!倫悟君が変なこと言うから変な汗出てきちゃったじゃない。じゃあ私はもう帰るね」
変なを2度いうとるがな。
本当に変な神様だ。
現在のステータス
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天田倫悟
せいべつ:おとこ?
Lv.2
しょくぎょう:勇者
HP 100
MP: 150
ちから・・・・・・・・8
すばやさ・・・・・・・11
みのまもり・・・・・・3
さいだいHP・・・・・100
さいだいMP・・・・・150
かしこさ・・・・・・・210
しんこうしん・・・・・2
せいめいりょく・・・・・3
うんのよさ・・・・・・・10
こうげき力・・・・・・・13
しゅび力・・・・・・・・8
経験値・・・・・・・・30
呪文ーーーーーーーーーーーーーーーーー
なし
スキルーーーーーーーーーーーーーーーーー
・勇者の御霊
目的を成し遂げるまで死んでも蘇ることができる。この効果はパーティーメンバーにも付与される
・賢者の印
知識をそのまま体現できるようになる。より詳しい知識を得る事により精度・威力が向上する
装備ーーーーーーーーーーーーーーーーー
E ひのきのぼう
E たびびとのふく
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G: 50G




