第2部 第8章:告発の余波と会社の崩壊
シーン8-1:ニュース速報
翌朝、工場のテレビが一斉にニュース速報を流した。
> 「大手製造会社における生産管理データ改ざんが発覚。
労働環境改善の名の下、過重労働が隠蔽されていた疑い。」
社員たちがざわつく。
森川が声を上げた。
「うわ…やっぱり現実になったか」
リアナは冷静に画面を見つめる。
(労働者を守るための行動が、社会に波紋を呼んでいる…)
佐藤が小さく笑った。
「会社がひっくり返る前に、白峰がどう動くかだな」
ルカは手を握り、リアナに目を向ける。
「リアナさん…私たち、やったんですね…」
リアナは微笑む。
「ええ。でも、これからが本当の戦いです」
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シーン8-2:会社の混乱
本社では、経営陣とコンプライアンス室が慌てふためいていた。
白峰が報告書を睨む。
「計画がすべて暴かれた…
どうして、あの少女と聖女がここまで…」
副社長が慌てて入ってきた。
「白峰、早急に対策を!
社外に漏れたら会社の信用が完全に崩壊する!」
白峰は拳を握る。
「聖女の力を甘く見ていた…
しかし、まだ挽回は可能だ」
その瞬間、会社のシステムにアクセス障害が発生。
岩田が提供した裏口経由で、告発の証拠が全国メディアに配信され始めていた。
白峰の顔色が変わる。
(状況は…完全に制御外だ)
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シーン8-3:現場の反撃
工場では、従業員たちが一斉に立ち上がった。
「リアナさん、ありがとうございます!
私たち、もう我慢できません!」
リアナは仲間を前に立ち、声を上げる。
「私たちは正しいことのために行動しました。
恐れる必要はありません!」
ルカも前に出る。
「私も、怖くても戦います!」
社員たちの声が合わさり、工場内に一種の“連帯の力”が生まれる。
それは異世界での魔力のように、リアナの力と共鳴する。
白峰は遠くからその光景を見つめ、眉をひそめた。
(やはり、現代の人間の力は侮れない…
だが、まだ終わらせはしない)
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シーン8-4:決意の夜
夜。
リアナとルカは工場の屋上に立ち、街の灯を見下ろしていた。
ルカが小さくつぶやく。
「たくさんの人が、勇気を出してくれたんですね」
リアナは頷く。
「ええ。この世界は、私たちだけの力じゃなく、
みんなの想いで守るものです」
ルカの手がリアナの手に重なる。
「私も…その力になりたい」
リアナは微笑む。
「その覚悟があれば、私たちはどんな敵にも立ち向かえる」
そして、遠くに黒い影がちらつく。
白峰。
彼の執念はまだ消えていない。
だがリアナは確信していた。
(私たちは、もう恐れない。
この世界で、守るべきものを守る――)




