87話 再来
「だ、大丈夫ですか・・・?」
衿間阿嘉都は久遠鎮華の意識があるかどうか、確認をしようと、身体を揺さぶろうとした・・・
ゆさゆさ
「お、起きてますか・・・?ホントに大丈夫ですか?」
・・・もしかして!?
チラッ
阿嘉都は鎮華の心臓の音を聞こうとしたが
・・・
(流石に女性?の身体は触れないな、痴漢とか言われるかもだし・・・)
あっ、もう触ってたわ・・・
阿嘉都は一人、自問自答をしていた───
ちょっと、貴方
!!?
ビクッ!
「は、はい!!」
・・・
「俺の身体・・・触り心地、どうだった?」
鎮華は起き上がり、阿嘉都に感想(かんそう」を聞いた。
・・・?
ま、まあ・・・
「柔らかく、弾力があり、弾けていましたね」
阿嘉都は、正直に言った。
ふむ・・・
「それ・・・グミの食レポじゃないよね?」
それで・・・
おい、無視すんな
「肌も艶々プニプニで、写真を撮りたくなる程綺麗で、美しいです」
・・・そこまで言われると・・・」
照れちゃうじゃん♡
鎮華は照れた。
・・・そう言えば
「何で、あの人達は戦ってるんですか?」
?
「見てなかったの?」
あっ・・・はい・・・
・・・わかった
鎮華は正座をし
「まず、今から数分前・・・」
✡✡✡
「死んだふりだよぉ!」
スッ、ザシュッ!
鎮華がスペクラムを縦に真っ二つに斬った・・・
パキッ!パキパキッ!
スペクラムは氷で斬れた所を繋げた。
氷で繋げた場所には、まだ鎮華が持っていた剣があった。
!?
「くっ!抜けない!!」
鎮華は無理矢理剣を抜こうとした───
どっか行け、この死に損ないが
固有スキル発動 新世界・神の真心のままに
・・・ドゴンッ!
ぐあっ!!
突如、鎮華が吹っ飛び、阿嘉都と出会う所まで飛んでいった。
!!?
(い、今・・・何が起きたんだ?あの馬鹿女が何故か飛んだ・・・真空波か?)
ダーリングラードはスペクラムのスキル、攻撃方法を考察した。
・・・考えても仕方ない
[俺が先陣を切って、行くしかない]
ダーリングラードは無鉄砲(むてっぽう]にスペクラムに突っ込んだ。
そこから、今の状況に至る・・・
✡✡✡
はへぇ〜
「そんな事があったんですね」
そうだと思うのよ〜
※先程の話しは、ほぼ全て鎮華の妄想、虚言である。
・・・そうだ
「ねえ、貴方?」
「はい、俺は阿嘉都です」
・・・阿嘉都君?
「性行為って・・・興味ある?」
・・・?
「そりゃあ・・・ありますけど、それがどうしたんですか?」
・・・♡
「今から・・・性行為しましょう?勿論、俺が入れる側ね・・・♡」
・・・!!?
「い、入れる側・・・?俺が入れられる側?」
そうよ・・・
「どう?初体験だと思うけど、イケる?」
まあ・・・イケます
・・・じゃあ、ヤりましょう♡?
✡✡✡
笏鍾拳!!
ドゴォ!
ダーリングラードはスペクラムの右目に強烈な一撃を与えた・・・
・・・ふふっ
『それぐらいの攻撃じゃあ・・・私は倒せないよ?』
・・・ドォン!!
ぐはっ!!
ダーリングラードも、鎮華と同じ様に、突然吹き飛んだ。
はぁ・・・はぁ・・・
(や、ヤバいって・・・強い筈のダーリングラードさんや鎮華さんが手も足も出(出)ずにやられた・・・)
もう、無理じゃん・・・
迅姫亜沙波は、絶望した───
お~い!!ダーリングラードさ〜ん?何処行ったんですか〜?
・・・?
(この声は・・・誰?)
亜沙波は後ろを見た。
約15m後方に、真っピンクのポニーテール.左目に黒の眼帯.幼くみえる顔付き.シャープな顔立ち。
服装は灰色の前を開けているパーカー.黒と黄色の縞々のボーダーの服.蒼色のスカートを着ている女性がいた。
あ、あれは・・・誰?
・・・!!?
[あ、あれは・・・!!]
やっ、久しぶりだね、ダーリングラードさん
「この私・・・マリフェアル・クロムノートが来たからには!!もう安心だよ!!」
存在自体を忘れていたクロムノート、ようやく再登場させました。
何でクロムノートを、出すのを忘れてたんだろ・・・




