86話 君という人間の中身が好き
ポワワ、ポワワ・・・
・・・?
『あれは・・・何だ?』
リキューラ・スペクラムは見た。
久遠鎮華から溢れ出る、可愛らしい気迫を・・・
・・・さて
「行くよ?」
来るっ!!
スペクラムはその場で少し、警戒体制をとった───
バッ!
!!?
『な、何してんの・・・?馬鹿なの?』
スペクラムは驚いた。
何故なら、鎮華はいきなり、服を脱ぎ、全裸になったからだ。
?
何でって・・・
「今から分かるよ」
そう言いながら鎮華はHな体制になった。
・・・ドバッ
!!?
『や、やばっ・・・何で鼻血が・・・』
スペクラムの鼻から突如、鼻血が出た。
止めようにも、却って大量に吹き出した。
『と、止まらない・・・何故!?』
スペクラムは困惑した・・・
ふふっ!
「それが俺のスキルの効果だからな!」
偽りと真実の幻想的な愛
このスキルの効果は「自身が思う、好き、若しくは良いと思う体制を、相手の前で取ると、相手に即刻デバフを与える事が出来る」だ。
そして、鎮華は自身が好きな体制をスペクラムの前で取った。それで、スペクラムの鼻から鼻血が出るようになった・・・
・・・ごはっ!
ベチャッ!
スペクラムは突然、口から大量の血を吐いた。
はぁ・・・はぁ・・・うっ!
ごはっ!
はぁ、はぁ・・・
『く、苦しい・・・何だこれは・・・身体中が重いし・・・怠いし・・・熱い!!』
スペクラムは、様々な症状に襲われていた。
・・・どう?
「苦しいでしょ?辛いでしょ?怖いでしょ?」
大丈夫・・・
「その苦しみは、後24時間続くから」
!!?
『そ、そうなのか・・・?」
うん
「まあ、それでも運な方だよ」
?
『そ、それは・・・どういう事だ?』
・・・言う必要ある?
・・・てか
「もう、死んで?飽きてんだよね、此方は」
そう言いながら、鎮華はスペクラムの頭を踏み潰そうとした・・・
・・・きゃははっ!
?
「何が・・・可笑しい───」
プツッ
鎮華の目の前が、突如真っ暗になった・・・
✡✡✡
・・・う~ん
パチッ
「・・・ここは、何処だ?」
衿間阿嘉都は目を覚ました。
先程とは違う風景に、少し戸惑った・・・
星位スキル発動 何でも凍る優雅な結晶
パキッ!パキパキッ!
おらぁぁあ!!
笏鍾拳
ズガァン!!
阿嘉都の目の前に広がる光景は、スペクラムが右脚で地面を思いっきり踏み、そこから円形状に氷を出した。
そして、ダーリングラードが氷を避け、ジャンプをしたままスペクラムに近付き、こめかみ目掛けて拳を右から振り被り、当てた。
特殊スキル発動 君という人間の中身が好き
スッ、カチャッ!カチャッ!
BANG!BANG!!
迅姫亜沙波は両掌から2個の拳銃を出し、スペクラム目掛けて撃った。
固有スキル発動 元気で良い子
スッ・・・ドゴゴッ!
リリットは前屈体制を取った刹那、瞬時にその場から移動をし、スペクラムの顎、腕、お腹に連続で打撃を与えた。
う、うぉぉ・・・
「す、凄え・・・連携が完璧すぎる・・・息(いき」がぴったしだ!」
阿嘉都は、3人の連係攻撃に感銘を受けていた・・・
・・・?
(彼処に(あそこ)に・・・人が倒れてる!)
助けに行かないと!
阿嘉都は、自身から約30m北東に離れている所に、誰かが倒れているのを見つけ、直ぐ、その人の所に行った・・・
✡✡✡
だ、大丈夫で───
!!?
「で、デッカ・・・」
阿嘉都は倒れている人の所まで駆け寄ったが、1つ、何かを見て、驚いた。
まず、倒れている人は久遠鎮華である。
そして、阿嘉都は何故、驚いたのかと言うと・・・
鎮華の股間と胸部に、大きなテントが張っているのを、見たからだ・・・
補足情報!
久遠鎮華は服を着ています!!
そして、人の位置の情報!!
リリット ダーリングラード
スペクラム 鎮華
迅姫亜沙波
阿嘉都
大体、こんなふうです!




