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8話

「・・・おっ、どう?ゆっきー」


スタスタ、

「どうって、もう完璧よぉ〜♡あの子の精神状態と身体の支配権は私がほぼ完璧に握っちゃった♡」


「そうか、良くやった」


チュッ、


「きゃっ♡全くご主人様は〜、女誑しだね♡」


「そうか?・・・それにしても・・・」


シャー!!


ビュォー!!


雪女(りゅうしょう)は、約3分間以上ずっと、風の牢獄に閉じ込められ、八岐大蛇に威嚇されている。


「意識や制御権は完全になくなってる筈だからまあ安心だが・・・雪女、もし・・・肉体の制御権と精神状態が完全に雪女の物だとしても、もし、あの肉体が勝手に動き出す事はあるのか?」


「う~ん・・・まあそれは絶対的にないけど・・・まあもし?万が一そんな事態が起きたら何とかするよ」


「そうか・・・なら安心だな」


・・・そうだ


佳観阿は突然何処かに向かった。


「?ちょっとご主人様?一体何処に行くつもりなんですか?」


「んあ?まあ・・・ちょっとな」


佳観阿はさっきまで立っていた位置から約200m東に行き、止まった。


「ねぇねぇご主人様」


「ん?どうした?」


「ここには何もないはずだけど・・・何でここを掘ってるの?」


そう言うと


「まあ見てろって」


そう言いながら地面を掘った。


「・・・何考えてるか分かんないけど・・・」


固有スキル発動 何でも作れる(オールマイティ・クラ)奇跡の結晶(フト・フリーアティ)


パキッ、パキパキ、キラーン!

雪女は何処かから出した雪の結晶を一瞬で雪のスコップに変えた。


「はい、ご主人様」


「おっ、良いのか?サンキューな」


ザッザッ、

そう言いながら無心で地面を掘った・・・


キンッ!

「おっ、来た来た〜」


そして、佳観阿はそのまま手で掘り出し


ガシッ、

「よしっ、掴んだぞ〜!!」


せぇ〜のっ!!

バッ!!


佳観阿は地面の中から銀色の横50cm、縦30cmの箱を取り出した。


サッサッ、

「ご主人様」


「ん?」


「これって・・・何ですか?」


「ああ、これはな・・・まあ見ればわかる」


箱に付いた土埃を落とし、佳観阿は箱を開けた・・・


「・・・?それって・・・勾玉?」


「そう、でもな・・・勾玉は勾玉でもこれは普通の勾玉ではないんだ」

「これはな・・・」


安倍晴明(あべのせいめい)の魂が宿った勾玉何だよね


日本最高峰の陰陽師 安倍晴明の魂が宿った勾玉

この勾玉を首にかけると、平安時代、そして全盛期の安倍晴明の呪術、式神を使う事が出来る。


「これで俺も最強になれる」


そう言いながらまた柳昇の近くに行き


特別スキル発動 呪術の理(のろいのことわり)


ボッ!ボッ!ボッ!

佳観阿の周りに紫色の火の玉が5個現れた。


呪術の理

自身が思う()()を具現化させる事が出来る。


行け


ボォー!!


火の玉は回転しながら風の牢獄の中にいる柳昇目掛けて進み


ゴワァー!!

風と共に豪快に燃え盛った。


「まあ・・・これぐらいでいいか」


佳観阿は満足したのか、その場を後にしようとした。


「?もう行くの?」


「ああ、俺はこのまま別の場所に行く」


「別の場所・・・何処に?」


そう言うと


「何処って・・・決まってるだろ?」


国会議事堂にだよ










SRA本編では、ダーリングラードは渋谷スクランブル交差点に現れた敵を全員倒してから、国会議事堂に向かった。

佳観阿は一応、小説の展開通りに進めようとした。









ザッザッ


「着いたぞ・・・ここが元国会議事堂だ」


佳観阿達は国会議事堂に着いた。だがそこは元々あった国会議事堂ではなかった。

辺り一面が焼け野原になり、人間の死体だらけ、そして何かの旗・・・


「・・・?ねえねえご主人様」


「ん?どした」


「彼処の一番上の所に旗が立ってるよ」


え?旗?


佳観阿は国会議事堂で一番高い所を見た、するとそこには一つの旗がひらひらと揺れていた。


「何だあの旗・・・全然良く見えねぇ」


う〜ん・・・?


佳観阿は目を凝らして見た。



FRAME



少しだけ旗の文字が見えた。そこには「FRAME」と文字の後ろにはドクロの絵が描いてあった。


「FRAME・・・?ダッセェ名前やな、なあゆっきー」


「まあそうですね、私でももう少しマシな名前をつけますね」


「だろ?こんな名前つけた奴・・・どうせろくな奴じゃないんだろうな〜」


そう話していると


ピピー!!

何処かからか笛の音が聞こえたので、周りを見渡した。すると目の前から赤と黒のジャケット、ジーパン、ツーブロック、黒髪の背丈170の男が来た。


「ちょっとちょっとあんた達〜、ここが何処だかわかってんのか?あぁ?」


オラオラ系の男は、佳観阿とチューしそうな程顔面を近付けながら佳観阿の顔をじぃーっと見た。


「何処か分かんないけど、まあ取り敢えず分かった」


「あぁん?一体全体何が分かったって───」


特別スキル発動 五芒星の(ファイブスター)中の禁紋(・デットゾーン)


キーン!!

佳観阿は半径2mの五芒星を地面に出し、その中に目の前にいる男を入れ、閉じ込める事に成功した。


ドンドン!!

ドンドンドンッ!


「何言ってるか聞こえねぇが、取り敢えずそこにずっといろバーカ」


そう言いながら佳観阿は国会議事堂の中に入ろうとした。


今更ですが、特殊スキル、固有スキル、特別スキルについて解説をします。


特殊スキル これは生まれた時か日々生きている中でゲットしたスキルの事を指す。


固有スキル 佳観阿が召喚した妖怪や式神が持っているスキルの事を指す。


特別スキル 物を使って発動するスキルや他人から奪ったスキルの事を指す

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