78話 三輪冠
(効いた!?)
ヒュッ!ザザッ!
マチェード・アスマハンは、凍っている水の上に、右手を地面に付き、後ろに下がった。
・・・ふんっ!
『全っ然効いてないね!!蚊に刺たかと思ったよ!!』
ダラダラッ・・・
『・・・鼻血出てるけど・・・』
雪女は大量に鼻血を出しながら、言った。
・・・
『強がりって知ってる?』
あっ・・・はい
(それ・・・自分で言うんだ・・・)
雪女はフラフラとその場に立ち、ずっとアスマハンを見た。
・・・
(私より力はないけど・・・身体を回転させ、遠心力を使って攻撃をすると、格段と威力が倍増する系かな?)
スッ、フンッ!
ビチャッ!
雪女は左手で左側の鼻を抑え、力を入れ、右側から血を出した。
さぁ~てと
『やっちゃいま───』
ドドォーン!!
!!?
『な、何───』
ドガァーン!!
雪女は後ろを見た。
すると、桜島の方角から大きな黒煙が上がっており、大きなマグマの塊が幾億も彼方此方に落ちていた。
(む、向こう側で・・・一体何が起きているの!?)
✡✡✡
は、한드라검さん!!しっかりしてください!!
今から丁度20分前、久遠鎮華の横にいた한드라검は、氷で出来た鎌により、頸を斬られ、死んだ・・・
・・・はぁ
『最悪・・・別の魂に転生しちゃった』
・・・?
『目の前にいる人・・・誰?
リキューラ・スペクラムは、死んだと言う記憶を持ちながら、別の肉体、魂に転生した。
誰に殺されたか、どうやって死んだか、どういう人物に会ったのか・・・全ての記憶を失ったが、汎用性が高く、何でも出来るスキル「何でも凍る優雅な結晶」を持っているのが、不幸中の幸いと言える。
・・・まさか?
『私を殺した人?』
・・・それなら許さない、痛め付けて、嬲り殺して・・・生殖器だけ奪い取る・・・!
そう言いながら、スペクラムは한드라검の持っていた三輪冠を奪った。
特別スキル発動 三輪冠
カーン!カーン!カーン!
ビュン!ビュン!ビュン!
3つの赭色の輪を鎮華目掛けて投げた。
うおっ!
ピョンッ!
鎮華はその場でジャンプをし、避けた。
・・・ふふっ
『この三輪冠は標的を永遠に追いかける物出し避けたって、貴方が死ぬまでずっと追いかけられる・・・無駄な事よ』
・・・ははっ!
?
『いきなり何?頭でも可笑しくなった?』
いやっ
「その攻撃の弱点を見つけてね、少し笑っちゃったわ」
・・・?
『弱点?そんな物な───』
スッ・・・ダダッ!
鎮華はスペクラム目掛けて、走った。
・・・
『そんなに本気で走っても・・・絶対に死ぬという運命には逆らえないのに・・・馬鹿ね』
誰が馬鹿だって?
!!?
『い、いつの間に後ろに・・・!』
ガシッ!
鎮華はスペクラムに抱き着いた。
『な、何だ・・・どけっ!暑苦しい!!』
どけだって・・・?
「ああいいさ・・・どいてやるよ」
パッ
鎮華はスペクラムから手を離を(はな)し、地面に
どだーん!
と、打ち付けた。
!!
(来た!今こそトドメを───)
ザシュッ!
ぐはっ!
ドサッ!
スペクラムは、背後から、自身が投げた三輪冠の輪が全て、胸を貫通した。
そして、血を吐きながら、地面に倒れた。
はぁ・・・はぁ・・・
(く、くそっ・・・ど、どうしてこんな事に・・・)
(やっぱり世界は・・・不平等だ!!)
スペクラムは地面に倒れながら、そう思った・・・
ふふっ、どう?
「これで、俺と貴方が同じ目線になったけど・・・嬉しい?」
少し、嬉しそうな声で、鎮華は聞いた。
危ない危ない!
危うく、小説を出してない期間が3日になる所でした!!
セーフセーフ!!




