73話 絶対零度の永獄監禁牢
スッ・・・カチャッ!カチャッ!
・・・
晴天 果てしなく蒼い空 きらびやかに光る太陽
ザァー!!・・・ポツッ、ポツッ
ギラッ!
・・・?
(いきなり晴れた・・・さっきまで大雨だったのに・・・)
私・・・雨の方が好きだな
雪女は地面に両手を付き、空を見ながら言った。
佳観阿は両手に持っているハンドガンを弄ったりした。
・・・よし
チャッ・・・ドドドドドドッ!
佳観阿は亜沙波目掛けて、合計10発撃った。
サッ!スッ・・・バッ!
亜沙波は自身から見る右方向に避け、そのままバク転をし、弾を全て避けた。
おぉ!
「凄っ・・・あんなスタイリッシュなバク転・・・初めて見た」
褒めてくれてありがとう、でも
「私・・・褒められるの嫌いなんだよ」
ズドォン!!
ぐはっ!
亜沙波は佳観阿の背後に回り込み、背中に強烈な前蹴りを食らわせた。
はぁ、はぁ・・・
(ふ、普通に痛え・・・何だよ今の・・・)
はぁ・・・はぁ・・・
佳観阿は左膝を地面に付け、少し蹲り、システマをしていた。
はぁ・・・はぁ・・・
(みな◯かわさんは・・・システマ式呼吸法を使って、どんな攻撃も耐えてた・・・)
真似・・・してみるか・・・
・・・ふぅ、ふぅ・・・
「何を・・・している?」
「システマ式・・・呼吸法だ・・・」
システマ・・・何?
「昔・・・とある芸人さんがこの呼吸法を使って・・・どんな攻撃も耐えていたんだ・・・」
芸人・・・ああ
「私も知っているぞ、腹を殴られたり蹴られたり、カーフキックとか食らってた人でしょ?」
そう・・・だ
「あの人別に・・・面白くないし、つまんないでしょ」
ふぅ・・・ふぅ・・・
「ある程度は治ったな・・・」
治ったんだ
・・・スッ
佳観阿はまた、立った。
・・・ふぅ
「言っておくけど、俺はその芸人さんが好きだったんだよ、侮辱するのは・・・」
許さん
特別スキル発動 五芒星の中の禁紋
キーン!
?
「何の音───」
!!?
「な、何だこれは・・・星?」
亜沙波は地面に映る、半径2mの水色の五芒星を見て、驚いた。
ドンドンッ!
「開けろ!!私をここから・・・出して!!」
亜沙波は大声で言ったが・・・
✡✡✡
?
「亜沙波さん・・・何言ってんの?」
さぁ・・・
佳観阿と雪女は、五芒星の内側からドンドンと壁を叩く亜沙波を見て、少し笑ったり、心配したりしていた。
「でも、行動から読み取ると、開けてくれ〜、出してくれ〜・・・って、言ってんだろうな〜」
そうですねぇ〜
・・・あっ、そうだ
「ゆっき〜」
はい?
「この五芒星の外側にさ、途轍もなく固い氷の壁だせる?」
『まあ・・・出せますよ?』
「じゃ、出してくれ」
は~い
固有スキル発動 絶対零度の永獄監禁牢
パキッ!パキパキッ!
亜沙波が閉じ込められている五芒星の外側に厚さ1m.高さ5mの氷の牢獄が出現れた。
「ナイスだゆっき〜!」
・・・キャハッ!
(ご主人様にまた褒められた・・・嬉しい!)
も、もっと・・・
『これ以上のものを出せますけど・・・どうします?』
なら、お願い
畏まりました!!
ズッ、パキパキッ!
雪女は今作った氷の牢獄よりも、もっと数倍大きく、数倍厚くした。
・・・?
(ゆっき〜今・・・噛んだ・・・よな?)
✡✡✡
ブルブルブル
ガチガチガチ
「さ、寒い・・・凍え死にしょう・・・」
ズビッ!
亜沙波は地面に座り込み、寒さに耐えながら、その場でじっとしていた。
ブルブル
はぁ・・・
「私・・・この中で死んじゃうのか・・・?」
・・・
そんなのは嫌だ!!
「私はまだ・・・まだ・・・!!」
まだ性行為していないのに・・・
迅姫亜沙波
この世に生誕してから31年、未だに男性と付き合った経験なし。
「・・・どうせ死ぬなら」
佳観阿さんを襲って、脱処女しとけばよかった・・・
最近、世界的に人気な韓国の7人組のアイドルグループの歌にドハマリしたんですよ。
名前はあまり言えないですが、代表的な曲は爆薬、デオキシリボ核酸、バターです。
そして、僕が好きな曲は「ON」です。




