72話 予想的中
・・・戻るか
リキューラ・スペクラムは後ろを向き、元の位置に戻ろうとした・・・
おい!!
スッ・・・ダァン!
!?
だ、誰だ・・・!
スペクラムは突然として、目の前に飛び降りてきた人間に驚き、名前を尋ねた。
・・・俺は
「한드라검だ、予想的中ここに居たのか・・・次世代の雪の女王」
・・・私の存在を知っている・・・どうやって?
スペクラムは、少し困惑しながらも、恐る恐る聞いた。
う~ん・・・
「数分前・・・海の方で1つ・・・強大な氷の気迫を感じたんだ。それで、その気迫がする方に脚を運んだんだよ・・・」
「そしたら、あんたが海を歩いてるのを発見したんだ。それで俺はあんたが向かっている方向を見て、1つ・・・思い出した事があったんだ」
今、ここの火山の中に1つの台座があったのをな
・・・ホントに何者?
・・・何者・・・か
「俺は・・・ただの普通の韓国人だ」
なるほど・・・
『それで、どうする?』
どうするって・・・何が?
한드라검は首を傾げた。
『戦い、対話、逃亡・・・貴方には3つの選択肢がある・・・どれにする?』
スペクラムは前に右手を伸ばし、指を3本立て、言った。
・・・まだ4つ目の選択肢があるぞ?
?
『4つ目・・・?』
ああ
『それは・・・何?』
・・・ふふっ
それはな・・・
「俺があんたをたった3手で殺す・・・だ!」
はっはっは!
한드라검は、大声で、笑いながら言った。
・・・?
『それ・・・口だけだろ?無理む───』
特別スキル発動 三輪冠
カーン!カーン!カーン!
한드라검の右手から、大きさ20cmの赭色の輪っかが3つがそれぞれ、縦.横.斜めに重なりながら回転していた。
・・・?
『何、それ───』
ズババッ!
!!?
バッ!
はぁ・・・はぁ・・・
(あ、あれ・・・?き、斬られてない・・・?)
スペクラムは、頸、胴、腰の3つの部分が横に斬られた感触を覚え、自身の身体を触って確かめたが、斬られていなかった。
(な、何だ・・・今のは───)
ビュンッ!
!!?
サッ!
ズバッ!
う、うぐわぁぁあ!!
『い、痛い・・・痛い!!』
スペクラムは、刹那の瞬間に目の前にあった1つの輪っかを見事な反射神経でしゃがんで避けたが、右耳を斬られた。
ちっ!
「クソッ・・・避けられた・・・」
だがいい・・・
한드라검は不適な笑みを浮かべた。
スペクラムはその笑みを見た・・・
だが、この時、自身は思いもしなかった。
それが、スペクラムの最後の景色だと・・・
✡✡✡
ザァー!!ザァー!!
へぇ〜
「亜沙波さんってモテモテだったんですね」
「そう、私は小学校、中学校の時が一番モテモテだった」
佳観阿、雪女、迅姫亜沙波は大雨の中、座って話しをしていた。
リリットは未だ気絶している阿嘉都と、重傷のダーリングラードを守っている。
・・・そう言えば
「俺と亜沙波さんって、何で戦ってたんでしたっけ」
「私が佳観阿さんの横にいる雪の女王の胸を銃で撃ち抜き、私がそこから勝手に戦いを仕掛けて・・・今に至ります」
そう言えばそうでしたね
・・・
ゆっき〜に謝ってください
それは無理
佳観阿は一連の出来事を思い出し、亜沙波に謝罪を求めたが、亜沙波は即答で、断った。
・・・なら良いです
そう言いながら佳観阿は立ち上がり
ゆっき〜、あれ頂戴
『あ・・・あれ?』
そう、あれ
・・・わ、分かりました
雪女は自身の勘に賭け
固有スキル発動 何でも作れる奇跡の結晶
パキッ!パキパキッ!
氷で出来たハンドガンを渡した。
・・・流石ゆっき〜
「大正解だ」
!!
(よ、よかった~!!合ってたぁ〜!!)
雪女は心の中で、安堵した。
・・・
「亜沙波さん・・・今から・・・殺るぞ」
わかった・・・
亜沙波も立ち上がり、佳観阿と向き合った。
じゃあ・・・行くぞ!!
かかってこい!!
やっぱり休みの日は落ち着く・・・
誰にも干渉されず、誰にも見向きもされず・・・
一人でずっと過ごす時間は、最高で最強な時間です・・・
僕は今日、ずっとベットの上でショート動画を見てました。
こういう時間でも、僕は大好きです。




