表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
72/101

71話 暗転百光

ダダッ!

スッ・・・バァン!!


バキッ!

!?

「お、おい!(かさ)(こわ)れてしまったではないか!!弁償(べんしょう)しろ!!」


佳観阿(かみあ)瞬時(しゅんじ)迅姫亜沙波(じんきあさは)(まえ)()き、身体(からだ)(ひね)り、遠心力(えんしんりょく)利用(りよう)し、右拳(みぎこぶし)を亜沙波の左脇腹(ひだりわきばら)()らわせようとした。だが、亜沙波は傘で自身(じしん)身体(からだ)(まも)った。


・・・いくらだよ、その傘


不確(ふたし)かだが・・・

(やく)100(まん)()った」


!?

「そ、そんな(たか)くないだろ!せいぜい1000〜2000(えん)ぐらいだろ?」


・・・バレた

「ホントは100(きん)()った(もの)


・・・はぁ

(つそ)()くのは辞めたほうがいいぞ、()(ひと)(きら)われるからな」


・・・いい

「私は・・・幼き頃からずっと一人で生き抜いていた。人は(だれ)(しん)じれない、信じられるのは・・・」


(わたくし)自身(じしん)屈強(つよい)(こころ)のみ



特殊(とくしゅ)スキル発動(はつどう) 暗転百光(アテリアマス)



・・・!?

(な、何だ!?突然真っ暗になったぞ!?)


佳観阿の視界(しかい)は、突如として暗転(あんてんした。


主人様(しゅじんさま)!?何処(どこ)()ったんですか!?


!?

(この声は・・・ゆっき〜か!!)

「ゆっき〜!(おれ)此処(ここ)にいる!!」


!!

『ご、ご主人様!!』


ど、何処だ?


佳観阿は左右前方(さゆうぜんぽう)()()り、雪女(ゆきおんな)()(ところ)(さが)した・・・



ブンッ!ブンッ!


バチンッ!ブルンッ!


きゃっ!


!?

「ど、どうした!!」


『な、何か・・・』

(むち)のような物で(むね)(たた)かれたんですが・・・


鞭・・・?

「誰も鞭なんて()ってないぞ?」


う~ん・・・

『もしかして・・・ご主人様が叩きました?』


・・・そう言えば

(いま)だに(てのひら)(やわ)らかい感触(かんしょく)が・・・)


多分(たぶん)(ちが)うぞ


『そうですか・・・じゃあ一体(いったい)誰が・・・』


(まあ・・・後々(あとあと)伝えればいっか)


そう思いながら、その場に止まった・・・


ピカッ!


!?

「うわっ!(まぶ)しっ!」


真っ暗だった空間(エリア)が、突然白く明るくなった。

そして、佳観阿の目がチカッとピカッとし、目を(つむ)った・・・


ドガッ!

きゃっ!


!?

「お、おい!!ゆっき〜!大丈夫(だいじょうぶ)か!?」


バキッ!ガンッ!

いやっ!()めて!!


(い、今ゆっき〜は何をされているんだ!?い、痛そうな(こえ)()してる・・・!!た、助けたいが・・・ま、前が見えない!!)

(ど、どうしたらいいんだ!)


ガンッ!ドッ!

あっ!そこっ!気持(きも)()い・・・


・・・?

(き、気持ち良い?ゆっき〜はホントに何されてるんだ?)


佳観阿はその場でじっと止まった・・・

そして数秒後(すうびょうご)


・・・おっ

(ようやく前が見えるようになった・・・でも、前が見えるようになったとて、雨で視界(しかい)不鮮明(ふせんめい)なんだよなぁ〜)


佳観阿は徐々(じょじょ)に目を開けた・・・


・・・!?


あぁ〜♡

『亜沙波さんって・・・マッサージ・・・上手(うま)いんですね♡』


「私はマッサージの国家資格(こっかしかく)()っている、上手いのは当然(とうぜん)だ」


いや~、ホントに有難(ありがと)うございます〜


雪女は地面(じめん)(すわ)り、亜沙波は雪女の(かた)のマッサージをしているのを目撃(もくげき)した。


・・・あっ

『ご主人様〜、一体何処に居たんですか?』


「俺はずっと此処(ここ)にいたが・・・」


・・・?

『ずっと・・・?』


ああ


『ご主人様の姿(すがた)・・・ずっとなかったですよ?』


・・・え?



✡✡✡



ボコボコッ・・・ボコボコッ


桜島 火口付近(かこうふきん)


・・・見つけた


スッ・・・ドォン!

リキューラ・スペクラムは()()り、マグマが()まっている所に落ちた。


・・・スタスタ


これが・・・地球中(せかいじゅう)大災害(わざわい)()き起こすことが出来る(もの)・・・


スペクラムの前には、2つ、小さな(ほし)を入れることが出来る、銀色(シルバー)台座(だいざ)があった。


・・・


スッ・・・スッ・・・

スペクラムは元々(もともと)持っていた(あお)い星と、(あか)い星を台座にいれた・・・


・・・

これで、この世界(せかい)(ほろ)ぼすことが出来る・・・(うれ)しいなぁ〜

お金が沢山欲しいです。

地位と名誉も欲しいです。

何でも出来る力が欲しいです。


毎日、この様な夢を抱いて行きています。

毎日幸せです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ