70話 白子症
パキッ!パキパキッ!
・・・あっ、そうだ
リキューラ・スペクラムは何かを思い出し、紫色の扉の前まで歩いた。
ヒタヒタッ
・・・チラッ
ピカッ!
スペクラムは谷間からとある物を取り出し、見た。
それは蒼く、小さく光り輝いている星だった。
・・・閉じなきゃ
星位スキル発動 何でも凍る優雅な結晶
パキッ、パキパキッ
スペクラムの目の前にある紫色の扉を瞬時に凍らせた。
・・・行かなきゃ
スペクラムはそのまま桜島方向を向き、歩き出した。
✡✡✡
パキンッ!
スポッ!
[あ、ありがとな・・・佳観阿]
「お礼ならゆっき〜に言え」
[有難う、雪の女王]
いやぁ〜、それほどでも〜?
あっはっはっ───
バキュン!!
!!?
「お、おい!ゆっき〜!!大丈夫か!?」
雪女は突如、何処かからか心臓部分を撃ち抜かれた。
・・・も〜
『誰(だれ?)私を撃った人・・・私の心臓が氷で出来てなかったら死んでたからね』
※雪女含む、氷雪地帯にる生物は、約70%が氷の心臓を持っている
氷の心臓は、何度、幾度となく破壊されても、何度も再生する・・・
カツッ、カツッ・・・
ひらっ
皆様・・・こんにちは
「私・・・迅姫亜沙波、またの名を無制限の手綱・・・宜しくね?」
佳観阿達の目の前にいる女性は、黒色の高そうな傘.薄っすらと見える綺麗な白髮.黒色のサングラス.マフラー.黒色のドレス.黒色のヒールの、全身に真っ黒の物を身に付けていた。
・・・?
「何でそんなに全身が真っ黒何ですか?」
佳観阿は女性の服装について聞いた。
・・・
「何故、教えなければならない?何か特別な理由でもあるのか?」
えっ・・・いやっ・・・
「そんなに深く考えてはいないんですが、ただ単に・・・気になって・・・」
佳観阿は右斜め下を見て、返答えた。
・・・
「私・・・白子症なんだ」
・・・へぇ~
「白子症・・・全身が物凄く白い人ですよ───」
星位スキル発動 我逢・燦然解砕
・・・
曇りのち大雨 暴風 雷鳴
・・・ポツッ、ポツポツ
(・・・?雨・・・?さっきまで晴れてたのに・・・)
突然、空一面が曇天に覆われ、雨が降ってきた。
次第に、雨粒が強くなっていき、線状降水帯が発生するぐらいの雨になっていた。
そして、風も強くなっていき、雷鳴も鳴り響いた。
・・・カチャッ
亜沙波は何もない空間から、リボルバーを2つ出した。
「私は天気が悪ければ悪くなる程強くなる人間、そして私は天候を操る事が出来る。」
スッ・・・BANG!
ゴチャッ!ゴチャッ!
ぐあっ!
ダーリングラードの左脇腹に、大きな穴が開き、地面に倒れた。
「お、おい!ダーリングラード!!しっかりしろ!!おい!!」
は、はぁ・・・はぁ・・・ごはっ!
[か、佳観阿・・・早く・・・あの女を・・・倒せ・・・!]
わ、わかった
「ゆっき〜に倒させるよ」
な、何だよ・・・それ・・・
佳観阿はダーリングラードから離れ、前に出た。
ゆっき〜
はいご主人様
「行くぞ」
はい、分かりました♡
スッ
笏鍾拳
固有スキル発動 何でも作れる奇跡の結晶
昨日また出せなかった・・・
ほんとにスイマセン・・・




