67話 般若心経
はぁっ!はぁっ!
タタッ!
『作者くん!雪の女王!!大変!!』
?
「どうしたんですかリリットさん・・・トイレですか?」
なわけあるかい!!
「じゃあ・・・何ですか?」
『今!!氷を使う系のスキル持った人が!扉から出てきたの!!』
!!?
「え!?そうなんすか!?」
『そう!それで!!その人が地面にスキルを使って、今!地面が氷に溢れているの!!』
・・・?
「どういう事っすか?」
『百聞は一見にしかず!!』
早く来て!!
ガシッ!ダダッ!
リリットは佳観阿の右腕を掴み、氷の城壁から出た・・・
✡✡✡
!!?
「うわっ!ホントじゃないですか!!」
だから言ったでしょ!?
リキューラ・スペクラムが地面に放った氷のスキルは、約30秒程で、スペクラム中心とする半径50mにも及んでいた。
・・・あっ!
「ゆっき〜!!あの・・・男の人を担いで逃げろ!!」
わ、分かりましたご主人様!!
雪女は阿嘉都を担ぎ、佳観阿の隣に行き、逃げた。
・・・!!
「そうだ!!」
佳観阿は何かを思い出し、来た道を戻った。
『どうしたんですかご主人様!!突然逆方向に走って・・・』
「ダーリングラードとクロムノートさんを忘れてた!!」
・・・ああ〜
『そう言えば居ましたね、その2人』
ダダダッ!ピタッ
佳観阿は少し立ち止まり、辺りを見渡した。だが、その場に、2人はいなかった。
・・・早めに逃げたのか?
佳観阿はそう思い
「ゆっき〜!また逃げるぞ!」
はい!
また、リリット達の方に、走って戻った。
✡✡✡
ふぅ・・・ふぅ・・・スッ・・・
[一体、あれは何だったんだ?氷の様な物に見えたが・・・まあいいか]
ねえ・・・何一人で喋ってんの?空想友達とかでもいる?
いるわけ無いだろ
ダーリングラードは、クロムノートと一緒に、次世代の雪の女王が現れた所から約2km付近の「オプシアミスミ」付近にいる。
・・・ふぅ
[流石にここまで来れば、大丈夫だろ]
「多分ね、それより」
ここら辺ってトイレある?
[俺に聞いてどうすんだよ、何も知らないぞ?]
チェッ、使えない男
!?
[お、おい・・・今・・・なんて言った?]
だから!
「使えなくて駄目でキモイ男だって言ってんの!!」
・・・はぁ?
[おい、巫山戯ん───]
カンッ、カンッ
悪い子は居ないか〜?
右方向から、背丈は200cm前半.藁の帽子、般若の面.緑色に変色した肌.古く、汚れている茶色の服.右手には刀身が酷く荒い剣を持っている男がいた。
[だ、誰だ!!]
・・・儂は般若心経、ここに悪い子が居ると聞いて此処に来た。何か知ってる事はあるか?
・・・
2人は顔を見合った。
・・・コクッ
「[知らない]」
・・・そうか、有難う
般若心経は2人の間を通ろうとした・・・
・・・ピクッ
・・・やはり貴様等
「悪い子・・・だな?」
・・・へ?
「いやいや、私は良い子で───」
抜刀術 雫の水面
ザクッ!
!!?
い、いやぁぁあ!!
般若心経は剣をクロムノートの右脚の太腿に刺した。
[だ、大丈夫か!]
ダーリングラードは蹲っているクロムノートの背中に手を当て、様子を見た───
・・・うっ!がはっ!
クロムノートは突然、大量の血を吐いた。
!?
[お、おい・・・どうした!?]
ダーリングラードは心配で、聞いた。
は、はぁ・・・はぁ・・・
「な、何か・・・私の脚が変なの・・・」
?
[何が変なんだ?]
「何か・・・」
物凄い重いし・・・痺れるし・・・暑いのよ・・・
最近夜遅く(11時〜12時ら辺)に寝ても、朝2時〜3時に起きて、そこからずっと起きてるんですよね。
一回起きたら眠気がなくなるんですよ、そしてそのままずっと起きてたら、やはり昼ぐらいに眠くなるんですよ。
まあ、ゲームできる時間が増えるのは嬉しいんですけど・・・




