63話 クロムノート
「それってあれじゃないですか?バ◯バラの実を食べたとか・・・」
さあ・・・
「でも、取り敢えず来てください!」
そう言いながら、佳観阿の右手首を掴み、雪女の服の中から出そうとした───
ちょっと待って
雪女が声を上げた。
『ご主人様、このままあの男の方に行きません?』
・・・?
「何でで───」
バッ!
雪女は自身の右手で鎮華の口を覆い、喋れないようにした。
む、むぐぐっ!
だぁ〜め♡
『貴方はまだか弱い女の子なんだから・・・こう言うのに触れちゃダメだからね、いい?』
は、はい・・・分かりました
ごめんなさい、佳観阿さん
そう言いながら鎮華は雪女の着物を下から締め上げ、佳観阿を隠した。
さっ、行きましょ?
「はい!分かりました」
スタスタ
2人は一緒に歩いた・・・
✡✡✡
ふむふむ・・・なるほど
「これ・・・あのボタンのせいかも」
?
『牡丹?』
そっ、ボタン
『ホントにそれのせいなんですか?』
リリットは、食べ物の牡丹を思い浮かべていた。
「ええ・・・うちのボタンは押す度に運な事が起きるの』
あ~、そっちのボタンの話しね、なるほどなるほど
リリットは完全に話しを理解した。
タタタッ!
連れてきましたよ〜!
鎮華は大きな声を出し、リリット達の所に来た。
あら、ご苦労───
?
『あれ?作者くんは?』
作者・・・ああ!
「佳観阿さんならここに居ますよ?」
そう言いながら、雪女のお腹、胸ら辺を指差した。
・・・!!?
『く、喰った・・・!?』
違いますよ〜
スッ、にょきっ
佳観阿は雪女の着物の胸元を開け、そこから顔を出した。
あっ、そこに居たんだ、作者くん
「居たって言うか、拉致られたと言うか・・・」
・・・それで
「ホントにまだ、ダーリングラードの息があるっていうのは、本当なんですか?」
ええ
『呼吸音、心臓が動く音色が聞こえるの、だからまだ、生きてはいる』
ほぉ~・・・
「で、どうするんですか?」
そうね・・・
『でも先ずは』
スッ、ポンッ
クロムノートはずっとしゃがんで、ダーリングラードの顔を見ていた。
そして、リリットはクロムノートの肩に、右手をそっと置いた。
『どうしてこうなったかを、教えてもらいましょうか?』
クロムノートさん・・・
✡✡✡
・・・つまり
『貴方のスキルで作った世界にあるボタンを押したら、偶々こうなってしまったと』
はい・・・
『そして、その世界に私達もいたと』
はい・・・
『そしてそして、アフィーラっていう人と知り合いだったと』
はい・・・
クロムノートの話しの要約
・あの世界は私が作った
・あの世界にある地蔵はなにも害は無い。あるとしたら近くの地面に置いてあるボタン
・ボタンを押すと、運で何かが起こる。ダーリングラードの場合、少し酷く、痛々しい姿になった。
・アフィーラは遺物の真っ黒な世界を使い、その先にある、クロムノートのスキルの世界でトドメを刺そうとしていた。
・・・
「こうなるとは思っていなかったんです・・・信じてください!!」
そう言いながら、クロムノートはリリットの両肩を掴んだ。
信じますよ、運要素は仕方ないわよ
「じ、じゃあ・・・許してくれるんですか?」
うん・・・あっ、でも
『ダーリングラードを元の状態に戻してくれたら、許します』
そ、それだけでいいんですか!?
『勿論』
・・・分かりました
「じゃあ・・・行きます」
特殊スキル発動 生命力の根源
小説を朝や昼に投稿したいとは思っているんですよ!!
でも・・・そう思っているうちにいつの間にかこの時間帯になってるんですよ・・・
ホントに助けてください・・・




