62話 愛国者
・・・それより
「あの人はどうします?」
佳観阿は한드라검を指差し、言った。
そうね・・・
「あの韓国人は放置ましょう」
誰が・・・バカだって?
ヨロヨロ
한드라검はよろけながら立った。
あら、まだ生きてたの?
「そりゃあ・・・生きているだろ・・・これぐらいの事で・・・やられる訳にはいかないだろ・・・」
「何でそんな悲壮感だして言うの?てか、そんな怪我してないじゃない」
ご、ごちゃごちゃ煩い
「いっぺんボコボコにされないとわからないのか?」
はぁ〜?
「何様のつもりよ亜細亜人、偉大なる米国人にそんな傲慢な態度をとるの?」
ああ!
「とってやるさ・・・何回でも何十回でも・・・あんたがその態度を改めるまで!!」
特殊スキル発動 王者の高剛性
特殊スキル発動 正義と言う名の拳
シャラン、シャキン!
スッ・・・ヴォン!
한드라검は綺麗な王冠を被り、ガードの部分がエメラルド.ルビー.ダイヤモンドが埋め込まれている高級な剣を手から出した。
クロムノートは右拳に赫い気迫を纏い、少しかがみ、右拳に力を溜め込んでいた。
ち、ちょっと!
「な、何で戦おうとしてるんですか!?仲良くしましょうよ!」
・・・そうだな
そうね
2人はスキルを解除し、少しの間、沈黙が走った。
・・・
「君・・・元の世界に戻りたくない?」
・・・え?
「そりゃ・・・戻りたいですけ───」
パリンッ!パリンパリンッ!
!!?
(な、何だ!?く、空間が・・・割れた!?)
突然、佳観阿含む3人いる空間が硝子の様に割れた。
20秒後、ブラックホールに吸い込まれる前にいた場所に戻っていた。
周りには、バラバラになっているダーリングラード、紫色の扉の前で話し合っている雪女達がいた。
ペラペラ・・・!!?
『ご、ご主人様!!』
ヒュオ〜!ガバッ!
雪女は空を浮き、佳観阿に思いっきり抱き着いた。
佳観阿の顔を自身の胸に埋め込み、長い脚を佳観阿の腰に回し、逃げられない様にした。
む、むぐぐっ、ぐぐっ!
・・・へへ♡
『もう・・・何処にも逃さない・・・何処にも行かせない・・・これでずっと永遠に私と一生一緒だね・・・ご主人様♡』
そう言いながら雪女は蒼と白の着物の中に佳観阿を入れた。
?
タタタッ
「雪女さん、佳観阿さんって何処に行ったんですか?」
久遠鎮華は佳観阿が居ない事に気付き、佳観阿といつも一緒にいる雪女に近付き、聞いた。
・・・ニヤッ♡
『ご主人様はね・・・私の服の中にいるよ♡』
・・・え?
✡✡✡
・・・むわっ♡
!?
(な、何だこの匂い・・・頭が壊れそうだ!!)
佳観阿は全方位から香るHな匂いに、頭がクラクラとしたり、破裂しそうになっていた。
・・・これも悪くないな
佳観阿は意外と、今の現状に少し満足していた。
何故なら、後頭部に生乳、背中に暖かい肌の感触をずっと堪能できるからだ。
・・・癒される〜
(もうずっとここにいよっかな)
エロ漫画によくあるシチュエーションを実際に体験している時
バッ!
あっ、ここに居たんですね、佳観阿さん
雪女の胸元をバッ!と開け、本当に佳観阿が居るかどうか確認をしにきた鎮華がいた。
むわっ♡
うっ!
「こ、この匂い・・・凄いHですね、佳観阿さん」
「そうだろ?」
・・・それより
「どうしたんですか?鎮華さん」
「実は・・・」
ダーリングラードさんがまだ息があるんですよ、あんなバラバラなのにですよ?
9月なのにまだまだ暑いですね・・・早く秋が来て欲しいです。
それより、今日朝起きたら全裸だったんですけど・・・誰か自分の服剥ぎ取りました?




