52話 九州までの道のり Ⅳ
佳観阿は久遠鎮華の顔や身体付きを見て、少し興奮していた。
くっきりとした二重.白目と黒目がはっきりとしている目。
卵型の顔の形.黒髪ハーフアップ.女性モデルの様な顔立ち。
胸は少し膨らんでいて、少しなで肩、男性にしては太い太腿、女性の様に綺麗なお尻だったからだ。
「な、なあ鎮華さん・・・」
「?何でしょう」
「鎮華さんって・・・ホントに男なんですか?」
「・・・はい、ちゃんとあれも付いていますよ」
見ます?
「いやっ・・・興味ないから、いいよ・・・」
わかりました〜
佳観阿はそう言ったが、実際は超が付く程、見てみたい気持ちがある。
・・・ピクッ!
「誰だ!!」
佳観阿は背後を見て、大声で言った・・・
特殊スキル 透明化の心得解除
・・・何でわかったんですか?透明になり、気配、存在、息を殺して隠密れていたのに・・・
佳観阿の背後約1.6mに、黒色の騎士服を着ている女性がいた。
『やっ、作者くん♡』
?
「あ、あてんだー?何ですかそれ」
『え?知らない?アテンダーと読んで、作者と読むの』
「・・・何が言いたいんですか?」
佳観阿は険しい顔をして、言った。
『何が言いたいかぁ〜」
・・・ニヤッ
『君・・・今から私達と一緒に九州の鹿児島県まで行かない?』
・・・?
「え?俺達も今からそこに向かおうとしてたんですが・・・一緒に行きます?」
え?良いの?
「ええ、それでいいなら・・・」
『勿論!!』
タタタッ!
女性は可愛く佳観阿の所まで走った。
『宜しくね、作・者・く・ん♡』
「は、はい・・・宜しくです」
佳観阿達が元いた場所の「静岡科学館る・く・る」から歩いて約40分
弥勒スポーツ広場近くの土手
スタスタスタ
ガチャン!ガチャン!
『言い忘れてたけど、私の名前は小海川リリット、宜しくね、作家くん』
「お、俺は作家じゃなくて、黛佳観阿っていう名前だ!」
ふぅ~ん
『でも、この世界や登場人物は全て貴方が書いた物でしょ?』
!!?
「ど、何処まで知っているんだ?」
『ん〜?何処までも知ってるよぉ〜、この世界は地域によって、時空間が違ったりとか、もうこの世界には、異界に通ずる扉が5つ、何処かに存在している事とか・・・』
!!?
「い、今・・・何て・・・」
『ん?だぁ~かぁ〜らぁ〜!地域によって時空間が違ったり、扉が5個、この世界に存在しているって!』
!!?
「時空間が・・・違う?一体どう言う風に?」
『まあ・・・あれよ、約8年前から京都を中心に、小説「Sea Ragnarok Afregston」の世界に突然なっていき、最終的には愛知県も巻き込まれた?って言うね・・・まあそんな感じよ』
「そ、そうだったんだ・・・後、異界に通ずる扉っていうのは、何処にあるんですか?」
・・・ああ、それね
リリットは少し間を開けた。
『中国の天安門広場、トルクメニスタンの地獄門、ヴィクトリアランドの血の滝、キザの三大ピラミッド、そして日本の鹿児島の何処かにある』
はへぇ~
「それで、リリットさんはその鹿児島にある扉を目指し、異界に行こうとしてたんですか?」
『ん〜、まあ・・・50%は合ってて50%は違うね』
「・・・まあ深い所までは追求はしないんであれですけど」
「何でリリットさんは異界に行こうとしてるんですか?」
・・・まだ言いたくない
『それに、何で作家くん達も行こうとしてんの?』
「俺達は・・・九州の鹿児島に何かがあるとしか分からないんで、取り敢えず行こうかな〜って」
・・・理由が浅いね
「ん?何か文句でもあります?」
『何もないよ・・・それより!』
こんな所で立ち止まってないで、速く行きましょう!
リリットは1人、歩いた。
「あっ!待ってください!!一緒に行くって言ったじゃないですか!!」
佳観阿達も、後を追う様に走り出した・・・
(そう言えば、前ゆっき〜が紙を見ながら九州にある鹿児島に行きましょう!!って言ってたけど、もしかして、鹿児島に扉がある事を知っていたのか?)
もうそろそろで夏休みが終わってしまう・・・
マジでダルすぎる・・・




