48話 久遠鎮華の過去 XIII
・・・なあ、人間
『お前・・・その血の槍だけで余に勝てると、本当に思ってるのか?』
い、いきなり・・・何だよ・・・
『お前と余の力の差は圧倒的、今の本気を出していない状態でも、余との差は歴然』
「な、何が言いたい!!」
『圧倒的な不利を背負っているお前に、余のスキルを1つ献上て、対等な立場で戦わせようとな、良いか?』
「お、俺は別に構わないが・・・お前の方こそ・・・不利かつくと思うが・・・」
『それは別にいい、だって余はお前より何倍も強いからな』
じ、じゃあ・・・貰っとくよ
分かった
ピロンッ!
固有スキル「時の生命線」を獲得しました。
時の生命線
もうこの世には居ない人物を頭で思い浮かべ、スキルを使用すると、その人物が復活する。
※但し、そのスキルは一回しか使うことが出来ない。
「ほ、ホントにいいの?」
『ああ、そうでもしないとお前は余にボコボコにされるからな』
「そうか・・・このスキルは強いのか?」
『そりゃあ強い───』
ザッ!
ツー
『お前・・・まだそれを使うのか・・・それでは余にダメージを与えたとて・・・余はまたこの状態に戻るぞ?』
それでもいい、俺にはまだ策はあるからな
『・・・は?何を言って───』
固有スキル発動 時の生命線
・・・
(アルスバーンさん、もう一度、この地獄に戻って来てください。俺には・・・まだまだ貴方が必要なんです・・・)
パァー!!
鎮華の目の前に白い光が出て来た・・・
・・・パチッ
あれ・・・ここは・・・さっきまで居た場所・・・私って・・・死んだはずじゃ───
アルスバーンさん!!
ダダダッ!ガバッ!
え!?ちょっ・・・いきなり抱き着くな!暑苦しい!!
アルスバーンはいきなり抱き着いてきた鎮華を離そうとした。だが、中々離れなかった。
「あ、アルスバーンさん・・・復活してくれて・・・良かったです」
な、何?何で泣いてるの?
あっ・・・ははっ、なんでもないです
「それより・・・その服・・・どうしたんですか?それに髪の毛も・・・」
アルスバーンの服装は、漆黒よりも黒いワンピース、髪の毛もパープルのツインテールになっていた。
ああ、これ?我も良くわかんないんだ
「あっ、そうなんですね」
それより
あの怪物はどうすんの?
アルスバーンは時間軸の悪魔を指差し、言った。
ああ、それは・・・
「2人一緒に力を合わせて殺しましょう」
鎮華はニッコリと笑い、言った。
・・・分かった
[我の後に着いてきてね]
「わかりました!!」
固有聖唱 湊鳴る空の蓮模様
星位スキル発動 血潮爆槍
チリン、チリンチリン
ドバッ!ドバドバッ!
空が雲一つない青空になり、空から音符が何個も何個も現れた。
鎮華は自身の左腕を切り落とし、そこから溢れ出た血で大きな大きな槍を作った。
だが、鎮華はそれを片手で持てなかった。
・・・
「時間軸の悪魔さん」
『どした?』
「ちょっと・・・俺を両方の腕がある時に戻してほしいんだけど・・・」
『別にいいよ』
「え・・・良いのか?」
『おう、俺は弱い奴とは戦いたくないしな』
「あ・・・ありが───」
固有スキル発動 時空戻し
・・・グッパ、グッパ
「おぉ〜、ホントに治った!!マジでありがとう!!時間軸の悪魔さん!!」
『別にいいよ・・・それより』
今からまた・・・始めるか
おう!かかってこ───
・・・あっ
「そう言えば・・・俺のスキル消えてるんだが・・・」
ああ
『余のスキルの時空戻しは時間.空気.環境以外全ての時を戻すスキルだ』
・・・つまり?
『お前のスキルも左腕と共に発動前の状態に戻ったって訳だ』
すまんな
時間軸の悪魔は軽い感じで、鎮華に謝った。
・・・別にいいよ、だって時間軸の悪魔は俺の命の恩人だしな、それぐらいは気にしないさ
『そうか・・・ん?』
『おい、お前の横にいた女は何処行った?』
「ああ、アルスバーンさんなら」
お前の後ろにいるよ
!!?
『な、何───』
固有スキル発動 影縫い
スッ、ダァン!!
アルスバーンは時間軸の悪魔の背後に行き、時間軸の悪魔の影を踏んだ・・・
スキル紹介
湊鳴る空の蓮模様
空を自身が望む天気にする事が出来、半径100mに様々な音を出す音符を、自身の気分によって増やす事が出来る。
出した音符は、超音波を放ったり、鼓膜を破壊したり、様々な事が出来る。
影縫い
このスキルは日が出ている時だけ使えるスキル
相手の影を叩いたり斬ったりするような動作をすると、相手の身体が実際に凹んだり傷を負ったり、スパッと一瞬で斬れる。




