4話
はぁ、はぁ、はぁ・・・
「くそっ!もう戦ってる!!」
佳観阿は約2分遅れで豊橋駅前に着いた。
浄安と遊真は二人で大仏と戦っている。
※敵の大仏の名前
神宮棣鄂像
特殊スキル発動 巨人族の拳
ズゴォン!!
浄安は神宮棣鄂像の足元に思いっきり拳を入れた。だが
「まじ・・・?傷一つつかないんですけど」
傷一つつかなかった。
ゴゴゴゴゴ、
「・・・え?動けるの?」
ドォン!!
神宮棣鄂像は右足を上げ、浄安目掛けて足を下ろした。
シュウ〜・・・グラッ
!!?
神宮棣鄂像の右足は風化したかの様にボロボロになり、バランスを崩した。
特殊スキル発動 偽りの善意心
偽りの善意心
半径1kmを毒ガスで満たすことが出来る。
※その毒ガスは自身が敵と判断した物のみに効く
神宮棣鄂像の身体は徐々に風化していき、軈て全身が塵とかした。
「・・・あれ?もう死んだの?雑魚すぎワロタ何ですけど〜www」
「確かに雑魚すぎだな、てっきりG◯NTZの千手観音並みかと思ったんだが・・・」
「いやいや、それだったらもう私達死んでるから」
「それもそうだな」
二人は和気藹々と話している中、佳観阿は一人で何かを考えていた。
(あれ・・・俺ってこの大仏こんな弱くしてたか?もっと隠し要素的なのを入れてたような・・・!!?)
佳観阿は何かを思い出し
「おい!!浄安!遊真!!早く逃げ・・・」
固有スキル発動 地獄への近道
チッチッチッ・・・
「やばい!!」
ドンッ!
佳観阿は目の前で立ち止まっている二人を押し出した刹那
・・・ドォン!!
神宮棣鄂像の方から爆発が起きた。
「・・・!?か、佳観阿さん!?佳観阿さ〜ん!!」
・・・パチッ、
「あれ・・・俺は一体何を・・・」
佳観阿は真っ暗な空間で目を覚ました。
「・・・まあいいか、それよりここって・・・」
SRA261話
ダーリングラードはヴェルサイユ・リーグランドとの戦いの末、中国天安門広場で無残に死んだ・・・
「・・・うん?」
スクッ、
「ここは・・・何処だ?」
ダーリングラードは真っ暗な空間で目を覚ました。
「見たこともない場所だな、まあ深く考える必要は・・・」
ダーリングラードは真っ暗な空間で見た。
一人の女性が高そうな椅子に座っているのを。
貴方がダーリングラードさんね?
その女性は口を開いた。
「お前は・・・誰だ?」
女性は答えた。
「私はワーギン・A・デッドライン、この神秘的な創造空間の主よ」
「確かダーリングラードが初めて死んだ時に来た空間だ・・・俺がここに来たって事は多分死んだんだろうな・・・」
佳観阿がそう言った瞬間
その通り
佳観阿の後ろから声がしたので振り向いた、するとそこには白髪のロングヘア、ロングの黒色のコート、白のシャツ、ダメージジーンズを着ている女性が現れた。
「あ、貴方はまさか・・・ワーギン・A・デッドラインさん!?」
そう言うとデッドラインは少し困惑の表情を浮かべながら
「え・・・?何で私の名前を知ってるの?初対面の筈なのに、怖ぁ・・・」
怯えた様な素振りをしていた。
(そう言えばデッドラインは俺のこと知らないのか、俺はデッドラインの何から何まで知ってるんだけどな!・・・今の発言気持ち悪いな・・・)
佳観阿は少し考え
「俺が何でデッドラインさんの事を知っているかと言うと・・・俺のいる世界では貴方は凄い人気なんですよ」
※事実である。
実際、デッドラインはSRA全世界キャラ人気投票をやると、毎回3位〜10位の内の何処かにはいる。
※因みに1位はずっとダーリングラードである。
「そ、そうなの・・・?」
「はい、デッドラインさんは日本・・・いや、全世界で人気なんです!」
そう言うとデッドラインは少し顔を赤らめ
「そ、そうなんだ・・・私って全世界で人気なんだ・・・」
「でも勘違いしないでね!あ、あんまり嬉しくないんだからね!」
と言った。
(・・・あれ?もしかしてデッドライン・・・照れてる?少し可愛いなって思ったけど、小説やアニメではツンデレキャラ路線で行ったからな、まあそれで人気出たし・・・まあ結果オーライか!)
「あ、あぁ・・・あぁ・・・あ゙あ゙ぁ!!」
「ちょっ・・・何で死んじゃうの?私まだ佳観阿さんの事知らないんだよ?何でなの?」
二人は佳観阿が死んだ場所で泣き崩れていた。
スタ、スタ、
少し遠くからダーリングラードが現れた。
「浄安・・・一体何で泣いているんだ?」
ぐすっ、ぐすっ・・・
「だって・・・私のせいで佳観阿さんが死んじゃったんだよ?もう・・・ヤダ」
浄安はそのまま大声で泣いた。
ふむ、
「佳観阿・・・一体誰だ?」
「てかデッドラインさん、早く俺を元の世界に戻してくれません?早く浄安達に会いたいんですよ」
そう言うとデッドラインは少し渋い顔をして
「まあ出来れば今からでもしたいんだけど・・・少し面倒なのよね」
佳観阿は少し考えた後、何かを思い出した。
「・・・!?まさか・・・千年虚空念仏ですかね・・・それって」
そう言うと
「大正解!!」
と、デッドラインは元気に答えた。