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32話 星光星英団 Ⅱ

「えっ、いや・・・そんな急に聞かれても・・・迷っちゃいますよ」


・・・へぇ~

八美嘉(やみか)!」


スタスタスタ、


「うっす、何でしょうか琉蘭さん」


君我八美嘉(きみがやみか)

身長210cm.体重109kg

30歳

丸坊主

キンキラキンの歯、目つきが悪い、顎髭が少しある、少し四角形の顔

海外ラッパーに憧れ、全部の歯をキンキラキンにしたが、自身にラップの才能がなく、ラッパーの道を諦めた。


「あれ・・・やっちゃって」


・・・わかりました


スタスタ


「え・・・?どうしたんですか?ちょっ、怖いですって」


八美嘉は佳観阿の目の前に立ち、両手を佳観阿の頭の横に置き


・・・すまない、俺もやりたくないんだ


特殊スキル発動 真実を話す(トゥルー・スピーク)


・・・さてと

「君はどうしたいの?答えて」


・・・!!?う、うぐぐっ!

(な、何だ・・・く、口が勝手に・・・)


「お、俺は・・・貴方達の部隊(グループ)に入り・・・たいです・・・」


・・・そっ、良く言ったわね


スッ、スタスタ


ようこそ、星光星英団に───


ドォン!!


え!?な、何!?


氷華は後ろを見た。


シュウー


・・・やっ、ホントにここで合ってたんだ


男の生首を両手に持ちながら、雪女が歩いてきた。


「・・・!!え、栄都(えいと)!?利木夜(りきや)!!?」


・・・

「貴方?何で私の部下(なかま)を殺したの?」


え?何でって・・・

「邪魔・・・だったから?」

「それより、見てよこれ!」


バッ!

雪女は両手を上げて


「これぞ両手に華・・・って───」


シュバッ!ひょいっ!


「あっ・・・くそっ!取られちゃった〜」


氷華は死んだ部下の首を雪女から奪い、雪女の背後にいったか。


はは、はひっ・・・

「やっぱり人を殺すのは気持ち良いわね、そう思わない?」


・・・


「ちょっと、聞いてる?」


・・・ごめん、守れなくて・・・貴方達に誓ったのに・・・ごめん


「え!?何言ってん───」


遺物発動 極小の平行世界(スモールワールド)


ヒュッ、カチッ

氷華はポッケの中からキーホルダー並みの小ささの地球を出し、投げ、地面に落ちた。


ビロンッ!

【この世界に入れる人物を選択してください】


「私の眼の前に居る氷を使う異界生物(ゴミクズ)


【畏まりました】


パッ!


「・・・え?ゆっき〜?おい!ゆっき〜!!」


氷華の背後に居たはずの雪女は突然消えた。


ふふっ、何処に行ったかって?

「出口などのない永遠(とわ)に彷徨い続ける世界に行ったのよ」


!!?

「な、何!!?」













ヒュッ、ドンッ!

「痛ったぁ〜!」


雪女は東京渋谷ハチ公前にワープをした。そして尻餅をついた。


・・・あれ?ここって・・・

「東京の───」


ヒュッ!ザンッ!

突如、雪女の背後から何者かが飛び掛かって来、雪女の首目掛けて斬った・・・


ふぅ

「間一髪だったね、危ない危ない」


雪女はその何かの背後に立ち、見た。


姿は大きさ2mのバイオリン


「・・・え?バイオリン?」


そして、バイオリンの背後にはトランペット、和太鼓、フルート等の楽器が約10個程あった。


・・・ふふっ

「楽器とは初めて戦うから、少し緊張するわ。でも、何時も通りでやれば行ける!!」


おりゃぁぁあ!!














「お、俺もその世界に入る!!」


佳観阿はその小さな地球目掛けてジャンプをした。だが入れなかった。


「それはね、お一人様限定なのよ、ごめんね」


・・・くそっ!


「おい!どうしたらゆっき〜は助けられる!!」


ん〜?そんなの決まってるでしょ?

「私達の部隊に入れば全て解決するのよ」


・・・くっ!

「分かったよ!!俺・・・入るよ!!星光星英団に!!」


・・・ふっ!

「良く言ったわ、それが賢明な判断よ」


改めてもう一度言うわ、ようこそ・・・星光星英団に


「じゃあ、約束通り解放してあげるわ」


パチンッ!


ヒュバッ!

全身傷だらけの雪女が小さな地球から出てきた。


・・・はっ!はぁ、はぁ!

「よ、ようやく戻って来た・・・良かったぁ・・・」


へなへなぁ〜

雪女は地面に寝っ転がった。


「どう?楽しかった?向こうの世界は」


氷華は聞いた。


「・・・少し変わった敵は居て楽しかったけど、もう気が遠くなる程その世界で敵と戦ったから、もう懲り懲り」


雪女はさっきまで居た世界に約100年程居て、敵とずっと戦っていた。


「私はその世界を修行用で使ってるけど、そんな苦しいのかな、むしろ楽しいのに」


・・・はっ

「それは貴方が可笑しいだけだよww」


なっ!!この・・・


氷華は雪女の顔面めがけて蹴ろうとしたが、辞めた。


「・・・あっ、それより君、早く此方(こっち)においで」


「・・・やだ」


「は?一体何を───」


ボゴッ!!

佳観阿はその場から走り出し、氷華の顔面目かけて拳を放った。

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