27話 異界リープ・グローフィスト国 Ⅲ
「だ、誰ですか貴方は!!一体どうやってここに入ってきたんですか!!」
アフィストアは雪女の方を見て、言った。
ふむ、誰・・・か
スタスタ
雪女はアフィストアの目の前に行き
「お嬢ちゃん、私はね・・・雪の女王兼魔王の藍那と申しま~す、宜しくね〜」
左手を腰に置き、右手を顔の前でピースのポーズを取りながら、言った。
「魔王・・・?それは何なんですか?」
「え?魔王知らないの?超絶有名だよ」
・・・?
アフィストアはこの時、両親から魔王の存在について全く言われてなかった。
「まあ魔王について簡単に説明するとね、この世で一番偉い存在なの」
嘘ではないが、他にも偉い人物が多々存在する。
「え!?そうなんですか!?私のお父様お母様よりも?」
「そっ、偉いし強いから何でも出来るよ」
こんなふうにね
パチンッ!
雪女は指パッチンをした。
ゴォッ!
!!?
「寒っ!」
突如、凍死しそうな程冷たい空気が流れた。
・・・!?は、はぁ、はぁ・・・
(や、ヤバい・・・肺が・・・凍る!!)
アフィストアは肺が凍る様な感覚に陥っていた。
・・・パチンッ
はぁ、はぁ・・・はぁ
(あれ?少し良くなってきたかも)
少しずつ、空間が暖かくなってきて、息がしやすくなって来た。
あ、あの・・・これって・・・
「ああ、これ?これね・・・雪の女王権能って言ってね、頭で思い浮かべた後、指パッチンすると何でも出来るようになるの、凄いでしょ?」
「そ、そうです───」
パチンッ!
ズシャッ!
え?
スゥー、ボドッ
突如、背後から何かが切れた音がし、後ろを見た。
・・・!!?
「お、お父様!!お母様!!」
後ろには氷漬けにされていたはずのアフィストアの両親が、横に真っ二つに斬られ、上半身が地面に落ちていた。
「た、大丈夫です───」
アフィストアは氷に纏われた両親の上半身を抱え上げた。
ボタッ、ボタッ
上半身の下の方から紅く綺麗な血がダラダラと垂れていた。
う、うわぁぁああ!!
アフィストアは両親の遺体を抱きかかえたまま、大声で泣いた。
あ~あ
「何をそんなに鳴いちゃって、子供の鳴き声ってキモいのよ、超音波みたいな声で鳴いて、本当に私・・・子供は無理なのよね」
雪女は軽蔑の眼差しを向けながら、氷で出来た椅子に戻った───
ボソボソ
「許さない・・・絶対に許せない・・・」
バチッ、バチバチッ
ん?何だ?このお───
ズドォン!!ズバッ!
ぐはっ!!
雪女は突如、胸ら辺を何かに貫かれた。
ドバッ、ドバドバッ
はぁ、はぁ
「い、一体何・・・!!?」
雪女はフラフラとしながらも前を見た。
バチバチッ!バチッ!
そこには雷の覇気を纏い、白く黄色い長い槍を持っているアフィストアが居た。
「お父様、お母様の仇・・・今、ここで殺す」
シュンッ!ズシャッ!
がはっ!
雪女は右斜下から左斜め上に目掛けて電気を食らいながら、斬られた。
はぁ、はぁ
「や、やるじゃん・・・最高だよ貴方・・・」
雪女は右手で親指を立てながら言った。
「まだ生きてたんだ」
ヒュッ、グサッ!!
アフィストアは槍を上下反対に持ち、そのまま雪女の喉に突き刺した。
は、はぁ・・・
「わ、私をここまで追い詰めたのは貴方が初めてよ・・・褒めてあげるわ」
ふんっ
「その状態で何が───」
魔王スキル発動 幾つもの奇跡
シュウー
!!?
「な、何これ!ひ、光ってる・・・?」
突然、雪女の身体が光りだした。
・・・ふふっ
「今回は貴方の勝ちよ、アフィストアちゃん」
!!?
「ど、どうして私の名前を・・・ストーカー?」
・・・ははっ
「まあそんな事にしといて」
「・・・アフィストアちゃん」
はい?どうしましたか?
・・・
■■■って知ってる?
・・・え?
「今・・・何て言いましたか?」
・・・やっぱり聞こえてなかったのか
「まあいいや。じゃあね、アフィストアちゃん」
シュ〜・・・
雪女は何処かに消えてしまった。
「き、消えた・・・てかっ!あの人私のお父様お母様を殺したのに何も言わなかった!!マジ許せん!!」
絶対に殺してやるぅ!!
「それで!私は雪の女王に親を殺されたの!」
「そ、そうなんですか・・・それは・・・すいませんでした」
佳観阿は取り敢えず謝った。
・・・チッ!
「アルファライン、今度こそはちゃんと殺してよね」
「ああ・・・わかった」
アフィストア含む、アルファライン以外の3人は何処かに行った。
・・・さてと
「君はこれからどうしたい?」
・・・え?殺さないんですか?
「え?いいの?殺しても」
い、いや・・・大丈夫です
そっか
「それで、どうしたいの?」
お、俺は・・・
ドクンッ、ドクンッ
・・・?どうしたの雪女さん、そんな激しく息して・・・何処か苦しいの?
雪女は何故か、激しく心臓の音が鳴り響き、苦しさの余り、苦しそうな表情、息を激しく吸っていた。
幾つもの奇跡
魔王城の魔王の間にワープをする事が出来る。
このスキルを使うと、どんな身体的な損傷が合ったとしても、全部治す事が出来る&このスキルを使う前の約10%強くなる事が出来る。




