25話 異界リープ・グローフィスト国 Ⅰ
ゴキッ、ゴキゴキッ
次第に佳観阿の身体の骨が粉々に砕け折れ、数分した頃、佳観阿は軟体動物かの様な姿になってしまった。
・・・
「これ・・・どうしよっかな〜」
沙玖嗚は考えた。
佳観阿をどうやって始末したり、移動させたりをするか
・・・
俺の基地に移動させとくか
どうせ、この状態では何も出来ないしな、俺の親族だから、まあ仕方なくやってるだけだからな
スッ、ヒョイッ
沙玖嗚は佳観阿の腕を掴み、そのままおんぶし、血気門を出た・・・
・・・パチッ
(あれ・・・ここ・・・何処だ?)
佳観阿はゆっくりと目を覚ました。するとそこはごく一般的な椅子に黒く細い縄で縛られている。周りはギリシャ劇場の様な、石で作られた所に居た。
やあ、起きた?
佳観阿の目の前には青髪センターパート、丸眼鏡、細目、モデルの様な顔立ち、襟が立った白く右胸の所に金色の剣の紋様がある服、中に漆黒よりも黒い服、下は白いズボンを着ている男が椅子の背もたれ部分を佳観阿に向け、座っていた。
「あ、貴方は・・・?」
ん?俺?俺はね・・・マルクス・K・アルファライン、よろしくね
男は笑いながら佳観阿に手を伸ばした。
「・・・?」
・・・?もしかして握手しらない?
あ~あ!
「わかりました」
スッ・・・ギュッ
?
佳観阿は手を伸ばそうとした、だが伸ばせなかった。
佳観阿は右手を見た。
(・・・あっ、そう言えば俺・・・縛られてたんだ)
縛られていると言うのを佳観阿は忘れていた。
・・・あっ
「そうだ」
スタッ、
男は立ち上がり、佳観阿に近付いた。
「君・・・リーダーの弟なんだって?」
・・・え?リーダー?
「そっ、黛沙玖嗚リーダー」
黛沙玖嗚が率いるグループ
神鬼の高揚
このグループは10人で構成されており、全員が物凄く強い。
このグループは異界での平和維持の活動を約10年前から始めており、一応、異界最高機関の紅零の凶藝団に支持されている。
「それでさ、君・・・リーダーから聞いたんだけどさ、異界に住んでいる者を現世に召喚し、奴隷の様にこき使ってるって聞いたけど、本当?」
「異界に・・・住んでいる者?もしかしてゆっき〜達の事か?」
佳観阿がそう言うと
そっ!正解!
男は笑顔の状態で答えた。
「実はね・・・雪の女王と天狗は異界でとんでもなくヤバい事件を起こして、今の今までずっと指名手配されてるんだよね、知ってた?」
!!?
「と、とんでもない事件!?」
「そっ、その事件の名前は氷の女王の聖約大開進、あれは今から約200年前・・・」
異界 ンガメナ大陸の下にある小さな島国 シュドゥラ島の中にある王国
ンストン城内部 王の間
はぁ、はぁ!
パキッ、パキッ
あらあら、王様・・・何でそんなに逃げるんですか?私はただ、貴方とお話がしたいだけなんですよ
雪の女王として君臨していた雪女は周囲を絶対に壊す事の出来ない永氷獄で凍らせながら歩いていた。
「な、何が望みだ!!雪の女王!!」
・・・私は貴方達に何も望みはしない、でもね、一つ・・・協力して欲しい事があるの
「き、協力して欲しい事!!?」
そっ、協力して欲しい事
「わ、我達は何をすればいい?」
あら、話が早いね、助かる〜♪
雪女は少し間を開け
実はね・・・魔王アスモデウスを復活させたいんだけど、材料が足りないの
「・・・それを我達に集めろってか?」
おっ!流石王様!話が早い!!
そうなんだよね〜、私一人では集めるのに凄い時間が掛かるの、だからここに来て、お願いをしに来───
固有スキル発動 絶対王政
キィーン
眼の前に居る王はキラキラと光った・・・
・・・お~
「凄くキンキラキンになったね、かっくい〜」
眼の前に居る王は金色に光り輝く鎧を全身に着け、長さ4mの剣を右手に持っていた。
絶対王政
自身が死ぬ迄永遠に使う事が出来るスキル
耐久度∞の金色に光り輝く鎧を全身に着け、速度、力が約1万%上昇する。
wow!
「そんな強いスキル持ってたの!?良いなぁ〜、羨ましいなぁ〜」
雪女は右人さし指を唇に当てながら言った。
はっ!
今更そんな事言っても我にはもう通用しないぞ!!覚悟し───
パキーンッ!カチッ、コチッ
王賀剣を振る刹那、雪女は地面から一瞬で氷を生成し、その氷を王に当て、凍らせて
ヒュッ、バキーン!!
その氷を足で蹴って割った。
う〜ん・・・
「まあ・・・羨ましいとは思ったけど、やっばり私のスキルが一番ね」
さぁ~てと、後は外で待ってる天狗ちゃんと一緒にこの国を滅ぼしますかぁ〜
「そこから雪の女王と天狗は僅か10秒で1つの国を滅ぼして、その後に約5個の国を滅ぼし、異界でずっと指名手配されてたんだ」
雪女が殺した王
サンジェスト・ブルマーニー
身長198cm.体重98kg
髪は黒色の、服はThe.王様が着ている様な服
国民にも動物、他の種族の生命体にも全員平等に優しく接している王、悪い事は生まれてきてから一度もしてきていない、王様になった後も、政治や経済、食料も全て国民主軸にして活動してきた。
僅か31歳という若さで亡くなった。




