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23話 虚空の道 ラスト

はぁ、はぁ

「で、デスライシンさん・・・そんな躊躇無く人の首を斬るなんて・・・」


滅茶苦茶かっこいい!!


流石デスライシンさ〜ん♡

雪女はデスライシンに抱き着き、あんな所やこんな所を触りに触った。


あっ♡ちょっ♡辞めて♡


デスライシンは少し小さい声でそう言いながら


ガシッ、ヒュッ、ドゴォン!!

雪女の腕を掴み、そのまま背負投げを食らわせた。


・・・スッ、プルプル

雪女は地面に手をつき、腕をプルプルとさせながら立ち上がった。


「な、何で・・・いきなり背負投げを・・・」


う〜ん・・・

「何で・・・か」


・・・

「ただ・・・なんとなく・・・かな?」


デスライシンの回答に、雪女は少し引いた。


・・・!!?

「で、デスライシンさん!!後ろ!!」


ん?後ろ?


デスライシンは後ろを振り向いた・・・


はぁ、はぁ、はぁ!

おい!あんた!!


!!?

そこには首が宇宙(そら)を浮いていて、沙玖嗚の身体が千鳥足になっていた。


「今日は俺の負けだが、次は勝つからな!!覚悟しとけ!!」


ガサゴソ、スッ


遺物(アーティファクト)使用 血気門(けっきもん)


ボオッ!

沙玖嗚の下に半径1mの炎が上がっている禍々しい門が出てきた。


・・・あっ、そうだ

「俺の首を斬ったあんた!佳観阿に伝言頼む!!」


「何よ!変な事だったらまた斬るからね!!」


・・・ふっ!

「別にそんな変な事じゃないさ」


俺は今、オフィングロープ、そして異界.リープ・グローフィスト国の2つに俺の居るグループ、神鬼の高揚(メイティスト)の基地がある、その2つを壊す事が出来たら、またその時、俺が会いに行く


「って、佳観阿に伝言よろしく~」


ほんじゃ、またな〜

沙玖嗚は門の中にジャンプをしながら入った。


・・・

「一体何だったんだろ、あの───」


あっ!そうだ!

沙玖嗚はまたこの場に戻ってきた。


!!?

「ま、また来た!!」


デスライシンと雪女は後退りをした。


・・・はっ、

「おいおい、俺はもう戦う力がもうないんだよ、それに・・・もう疲れたしな」


よいしょっと

沙玖嗚は門から上半身を出した状態で


虚空の道・・・解除!


・・・ピロンッ!

黛沙玖嗚様によって、虚空の道が強制に解除されました!

クリア報酬:なし


「・・・え?終わった・・・の?」


雪女が困惑していると


今度こそ、それじゃ〜ね!


沙玖嗚はまた、門の中に入った。

そして5秒後に、門は消えた。


「い、行っちゃった」


・・・

「これからどうします?ご主人様」


・・・ご主人様?


雪女は後ろを振り向いた・・・


・・・あれ?ご主人様?何処に行ったんだろ・・・


佳観阿はその場に居なかった・・・












血気門の中


この中は、水色や青色等の色がキラキラと絶え間なく広がっている。


いや~、マジで危なかったな〜

「あの時、このスキルがなかったらもう・・・死んでたな」


沙玖嗚が首を斬られた刹那、発動したスキル「永遠に無くなる(エッドウォーカー・キ)事のない思い出(ン・カスモアクアデス)」、このスキルは最大で3回使える回数制限のスキルである。

スキルの内容は

「自身が死ぬ程の攻撃を相手から受けた時に自動で発動する。このスキルが発動された時、生き残る事が出来る」

と、言う風になっている。


※スキルの補足情報で、例え四肢が欠損していても、腸が外に出ていても、首が斬られていても、生き返って、1日が経った頃には完全に回復している。

だが、このスキルを使った時には、自身が持っている大切な記憶&スキルが1つなくなると言う、等価交換的な物がある。


・・・マジか

「俺が特に使わないスキルがなくなった・・・悲しすぎる」


なくなったスキル「賽子の眼(サイコロのめ)」、このスキルはただ、賽子を投げるだけのスキル。


「まああれは要らないスキルだったしな、どっか行って良かったぁ〜」


でもそのスキル・・・他にも良い使い道あるんじゃないか?


「そうか?俺は別に───」


・・・え?


沙玖嗚は後ろを振り向いた・・・


「よっ!沙玖嗚!」


沙玖嗚の背後には佳観阿がしがみついていた。


「な、何でここに!!?お前あの時・・・面白い位に気絶してたじゃないか!」


「ああ、あの時か、あの時は・・・ほんとは起きてたが、よくわからんけど気絶したフリしてたんだ」


はぁ!!?

「何だよそれ!!」


・・・まあとにかく

「俺は今からここでお前を殺す、覚悟しろ」


佳観阿は沙玖嗚の首の頸動脈がある所を噛んだ。


!!?

「痛った!!何してんの!?」


沙玖嗚は佳観阿を振り落とそうとした。だが


ガブッ、ガブッ・・・ガリッ!!

佳観阿はそのまま首の肉を噛み千切った・・・

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