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18話 雪女の過去 Ⅱ

さて!


「今から始めますか!」


ルルシアンはズボンのポケットから人数分(雪女も入っている)のホワイトボードを出し


「じゃあ行きます!」


ダンッ!

【会議内容】

新たなる敵勢力について



「今回の会議内容はこれだけど、皆、これについて何か知ってる事はある?」


スッ、

レクスアンダーが手を挙げた。



カキカキ、トンッ、

『今日の夜ご飯はカレーライス』


おおっ!!?

マジか!!


カキカキ、トンッ

『ご飯と野菜抜きのカレーライス』


・・・


その場にいる全員が黙った。


・・・ダンッ!

ルルシアンは机を叩いた。


「そんな事じゃない!私は敵勢力について詳しく聞いてるの!」


カキカキ、

『すまん』


・・・ふぅ、

「それで、誰か知ってる人は?」


・・・


「居ない───」


あ、あの・・・


雪女が突如、声を上げた。


「?どうしたの?」


「私・・・前に変な敵を見た事があるんですが・・・その敵勢力の特徴とかってありますか?」


「特徴・・・確か、敵勢力の中で1番強い5人組の内、1人が黒パーカーの大鎌を持っているのがいるけど・・・それがどうしたの?」


「私・・・その大鎌持っている人前に見ましたよ」


!!?


「え!!?そうなの!!?」


椅子に座っていた4人は、一気に雪女に近付いた。


どんな風だったの!?


デカかったか!?


俺よりイケてたか!?


彼氏はいるか!?


「何か変な事言われたような気がするんですが・・・まあいいや」


え~と、

「まず・・・」












へぇ~

そう言う風な敵が故郷を襲って、滅ぼしたのか


「はい・・・」


・・・

「他にも敵は居なかったの?」


雪女は過去の記憶を絞り出して、思い出そうとしていた。


「確か・・・その大鎌持った敵の周りには誰───」


ズバッ!


!!?


突如、雪女の頭から約10cm程離れた空間が切れた。


「な、何!?」

雪女は頭上を見た。そこには青空が広がっていた。


「ちょっ!ルルシアンさん達!!大丈───」


雪女は前を見た。

ルルシアン以外の3人が首を綺麗に切られ、死んでいた。


「えっ・・・アクスト?レクスアンダー?ドーアンスカイ?え・・・嘘でしょ?」


ルルシアンは4人の死体を見ながら椅子から崩れ落ち、泣いた。









スタスタ、

ここが・・・神の使いの・・・本拠地


大鎌を持った黒パーカーの何かが歩いて、中には入ってきた。

それは、雪女が見た敵だった。


「・・・貴方がやったの?」


ルルシアンは泣きながら、殺気を出しながら言った。


・・・

そうだ・・・何か・・・文句はあるか・・・?


・・・ふっ

「文句?そんなの大アリに決まってるでしょ!?」


固有スキル発動 神の裁き(ゴッド・ウォーリア)


キィーン!

ルルシアンの頭上に、金色に光り輝いている10mの拳が現れた。


「悉く散れ」


ヒュッ、ズガァン!!


拳は異端裁判官目掛けて落ちた。


ビュオ〜!!


うっ!風が!!

雪女は拳が落ちた衝撃で出てきた風と土埃を、目を瞑って回避しようとした・・・












(・・・もう収まったかな?)


雪女は静かに目を開けた・・・


!!?

「る、ルルシアンさん!!?」


雪女のすぐ目の前に鎌によって真っ二つに身体を切られ、死亡していたルルシアンがいた。


「ルルシアンさん!!」


雪女は急いでルルシアンの死体のもとに駆け寄った。だが


ズバッ!

異端裁判官の鎌が雪女の目の前を通った。

雪女は急いで回避したが、左腕に切り傷ができた。


はぁ、はぁ、

「い、一体何で私の所にだけ現れるんですか!!私そんな酷い事貴方にしましたか!?」


雪女は大声でそう言った。


・・・

お前が■■■の末裔だからだ・・・だから・・・死ね


固有スキル発動 死の宣告(デッド・ルージン)


カチッ、カチッ

異端裁判官の手元にピンク色のハート型の何かが出てきた。


「・・・?それは・・・」


雪女はじぃ〜っと見た。


これはだな・・・


ポイッ


異端裁判官はそれを雪女に向けて投げた。


キャッチ!

雪女は華麗にキャッチした。


「?何の変哲もなさそ───」


カチッ・・・ドガァン!!


ハート型の何かは何と、時限爆弾だった。


プシュ〜、


・・・

これで・・・また殺した筈・・・


戻るか・・・


異端裁判官は何処かに戻ろうとした───












ちょっと、貴方?


!!?


「ちゃんと殺したか確認してから行ったら?前もそうやってヘマをしてたんだから」


全身血だらけの状態で、少しフラフラとしながら、雪女はは言った。

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