15話 虚空の道 Ⅲ
スタスタ、
さぁ~て!
「誰から殺して欲しい?」
雪女は目の前にいる敵を見ながら言った・・・
バンッ!シュゥー、
!!?
「え!?ちょっ、デスライシンさん何やってるんですか!?」
デスライシンは右手に持っている拳銃を雪女の足元に銃を放った。
「何って・・・暇なのよ」
バンッ!ババッ!!
デスライシンが撃った玉は全部で五発、そのうち五発とも全て岩巨人の弱点部分である心臓に五体命中した。
ガラ、ガラガラガラ
岩巨人五体はバラバラになって崩れた。
さあ、
「後は十体、玉の数は残り八発・・・行ける」
スッ、
デスライシンは左足を90度に曲げ、右足を下げ、両方の手は股の前に置き、銃を持ち、構えた。
・・・シュバッ!
デスライシンはその場から消えた。
!!?
ゾンビと石巨人は辺りを見渡した・・・
バンッ!ダダダダッ!
一体のゾンビが突拍子もなく死んだ。続けて三発使い、敵を五体程倒し、残りの四発を使い、敵を全員倒した。
ピロンッ!
ウェーブ31クリア
ウェーブ32まで 5:00
ふぅ、
「私のエイム・・・最高に調子いい!!」
早く次の敵出て来なさ〜い!!もう待てないわよ〜!!」
デスライシンはその場で走り回りながら大声を出した。
「・・・なあゆっき〜」
「はい?」
「あの人・・・やっぱ頭おかしいな」
「ですね・・・私もああ言う風にはなりたくないです」
俺も
ウェーブ32開始まで 3・・・2・・・1・・・0
ウェーブ32 スタート
ウェーブ32では、体長2m、筋肉が凄いゾンビが15体出てきた。
・・・へっ!
「またゾンビ?私の事舐めてるの!?」
ズダダダダダッ!!
デスライシンは装填完了し、約20発もの玉全てが全部のゾンビの頭に命中した・・・だが
ヴガァァァァ!
ヴォ゙ォ゙ォ゙ォ゙オ゙!
「え!?生きてる!?耐久力凄いね〜」
デスライシンは感心しながらも、また装填し、放った。
だが、まだ倒れなかった。
「ほぉ〜、私の攻撃にこんな耐えた敵・・・初めてだよ、笑えちゃうね」
そう言いながら、ゾンビからの攻撃を全て、軽々と避けた。
「おぉ~、あの女の人やりますね、ご主人様」
「そうだな・・・おい、ゆっき〜」
?
「あの女性の加勢にいけ」
は~い♡
雪女は両手に刀と剣を持ち
秘技!二刀流星群!!
ズババッ!
目にも止まらぬ早さで雪女はゾンビ全員を細々となるまで斬り続けた。
ヒュウ〜♪
「あの女の子・・・強いわね、でも・・・あの人よりは弱い」
デスライシンは感心しながらも、少し雪女を下に見ながら観戦した。
ズババッ・・・ズシャッ!
ふぅ、
「ご主人様〜、全員倒しましたよ〜」
ゾンビの返り血を服につけながら、雪女はこちらに向かってきた。
ウェーブ32クリア
ウェーブ33まで 5:00
「お疲れ〜、ゆっき〜」
ギュッ、チュッ
佳観阿は雪女にハグをし、そのままチューをした。
「次も頼む、ゆっき〜」
は~い♡了解しました〜♡
!!?
(あの二人・・・チューした!!?え!?野外で!?やるとしても屋内でしてほしい!)
ヒラッ、ヒラッ、スッ
?
「何だこれ・・・紙?」
ウェーブ33開始まで残り3分を切った頃、佳観阿の頭上から一つの紙が落ちてきた。
「・・・?何か書いてるな」
佳観阿は紙に書いてあるのを見た。
後2時間したら、東京国際空港に一つの災いが起きる。警戒しろ
GENEST-DRAGON
「災い・・・後2時間?どういうこ───」
ビー!!ビー!!
!!?
突如、何処かから警報音が鳴り響いた。
警告!警告!
特殊ウェーブ!特殊ウェーブ!
異種モンスター 異端裁判官が現れました!今から約1時間、ダメージを負わずに倒すor生き残ってください!
「・・・え?異端裁判官?生き残れ?一体どういう───」
ズドォン!!
突如、空から何かが降ってきた。
それは、世間体で言うなら「死神」と言うモンスターだった。
左手に大きな本、右手に大きな鎌、そして体長5mの大きさを・・・
「な、なんだコイツ!?まさかコイツが異端裁判官!!?」
佳観阿は異端裁判官の姿を見て、すぐ察した。
これ・・・絶対俺には倒せない奴じゃん
・・・と
ズバッ!
雪女は今までで見たことが無い程の速度で異端裁判官を斬った。
はぁ、はぁ、はぁ・・・
「ゆ、ゆっき〜?ど、どうしたんだよ、その顔・・・」
雪女は目のハイライトが失われ、表情が無かった。だが、少しだけ分かる事がある、それは・・・激しい憤怒、ただ一つ・・・