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11話

「ん?あの化け物・・・今スキル使っ───」


バシィ!!

ぐはっ!


ドサッ、


佳観阿は何かに思いっきり叩かれた。


「な、何だ?何にやられた?」


佳観阿はゆっくりと立ち上がり、前を見た。するとそこには日本刀と斧が合体し、全長5mの鋼鉄の鞭を持っている赭き化け物が居た。


絶対的な力の伶衣峨

身の回りにある土、草、コンクリート等の物を自身のパワーの養分or武器にする事が出来る。

※空気や人間含む生物は物に出来ない。


シュッ、シュッ、バァン!

大きな鞭は音を立てながらブンブンと回し


ベジン!!

痛っ!


鞭が佳観阿の太ももにダイレクトアタックを決めた。


「だ、大丈夫!?ご主人様!!」


雪女が佳観阿に近付こうとした───


ヒュッ、ザンッ!


え?

雪女は左手首に違和感を感じ、見た・・・

左手首から上の部分が綺麗になくなっていた。


「あちゃ~、手がなくなっちゃった、まあいいか」


パキッ、パキ、

雪女は氷を使い、一応再生させた。


「まあ・・・これでも一応使えるからいいや、それより・・・」


固有スキル発動 天狗の羽折(てんぐのはねおり)


ビシッ!バシッ!

天狗は自身が持っている大きな八手を使い、赭き化け物を叩いた。


天狗の羽折

大きな八手を使って、相手を叩いたり殴ったり出来る。

※これ以外に他の効果はなし。


固有スキル発動 蛇の咆哮(スネーク・バスター)


シャー!!ゴォー!!

八個ある蛇の口から怒りの咆哮が出た。


蛇の咆哮

八個ある口から怒りの咆哮を出せる。


ヒュッ、ズッ!

だが、赭き化け物が持っている鞭に斬られ、綺麗になくなった。


ほぉ~、

「あの蛇ちゃんの攻撃も斬っちゃうんだ、凄いねあの化け物」


少しだけ感心をしていると


・・・チラッ、ダッ!

赭き化け物は雪女の方を見てすぐ、こちらに全力疾走をしてきた。


「え!?ちょっ!!何でこっち来るの!?」


雪女は氷の壁を作り、逃げようとした。だが


ビシッ、パリンッ!!

鞭によって、横に斬られた。


「は!!?ちょっ!一番硬い氷で作った壁なのに!何してくれてんのよ!!」


固有スキル発動 血液結晶化(けつえきけっしょうか)


血液結晶化

相手の体内を駆け巡る血液を全て結晶化させる事が出来る。


カチッ、カチカチッ、

赭き化け物の中で流れている血液は胸元から結晶化し、30秒後には身体中に流れている血液が全て結晶化し、動かなくなった。


「い、今です!ご主人様!!」


「あ、ありがとうゆっき〜!!」


(SRAを書いていた時に突然思い付いて、書いて、ダーリングラードの専用武器にした物を、今・・・ここで出来るのか?いや、出来なかったとしても!俺はここで一か八かの賭けに出る!)


俺はここで決める!!








う~ん・・・


「ダーリングラードにも拳専用のスキルとかやった方がいいかな〜、どうなんだろ〜な〜」


SRA26話執筆中、佳観阿はダーリングラードに剣以外に他の攻撃方法や武器を与えるかどうか考えていた・・・


・・・!!?


「そうだ!拳での攻撃にしよう!」


え~と…


拳で攻撃.拳で殴った所は全て急所扱い、拳に自身が持つ信念をかける


後何個か入れて・・・


カタカタカタ、タンッ!


よしっ、これでいいや、それで名前は・・・


まあこれて良いか!



笏鍾拳(しゃくしょうけん)



ズガァン!!


ぐあっ!


佳観阿が放った笏鍾拳は赭き化け物のみぞおち部分に当たって吹っ飛んだ。


か、カヒュウ・・・


は、はぁ、はぁ・・・


どうだ?痛いか?


ビクッ!

赭き化け物は佳観阿を見て、驚き、身体がブルブルと震え出した。


「どうしたどうした、そんな震えて、もしかして・・・日和(ビビ)ってる?」


!!?


い、いや・・・我は日和ってなど居ない!


「ふぅ~ん、そうなんだ〜」


スッ、ドゴォン!!


ぐはっ!

佳観阿は思いっきり拳を振り下ろし、胸元に当てた。


ふぅ~、

「やっぱり笏鍾拳にあれを入れていて正解だったな」









カタカタカタ、


・・・信念をかける


う〜ん、

「何かまだまだ足りない気がするな・・・もう少し入れてみるか」


カタカタカタ、

殴った所が元々急所だった場合、与えるダメージが約3倍上昇する代わりに防御力が約30%下がる.自身の貯金残高がランダムで減る.昔の記憶が少しなくなる


「・・・まあいいか!」











「今思えば、あれがSRA人気の第一段階みたいな感じだったな」


そう言いながら佳観阿は赭き化け物の頭を掴み


「お前・・・強かったな、俺が小説で出したどのキャラよりも・・・いや、これは言い過ぎか、まあ小説に出てくるキャラの強さだったらトップ10には絶対に入るぐらいだ」


サイコーだったぜ、お前


そう言いながら佳観阿は雪女達の方に向かった。

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