99話 青夏
・・・マジで
(どうしたら良いんだ!?こういう時って・・・)
アスアシナは、心の中で、色々考えていた。
こ、こうなったら・・・
(僕が引率をしなきゃ・・・!)
あ、あの・・・
『ホントに、ヤッちゃっても・・・良いんですか?ま、マジでヤッちゃいますよ?』
アスアシナは、小さな声で言った。
は、はい・・・
「よ、宜しくお願いします・・・」
・・・ドクンッ、ドクンッ
アスアシナは、緊張しながらも、佳観阿を犯そうとした───
ドォン!!
!!?
おらぁぁあ!両性具有野郎ぉぉお!出て来なさぁぁい!!
(こ、この声は・・・ゆっき〜!?)
ど、どうして・・・?
✡✡✡
ザッ、ザッ、ザッ
『・・・準備は良い?』
はい!
今から約2分前、雪女と迅姫亜沙波は、大きな氷の城の、正門の前で立っていた。
・・・あの、雪女さん?
何?
「それ・・・ホントに使うんですか?」
亜沙波は、雪女の手元にある、大きな大きな丸太を指さしながら聞いた。
『それ以外に何かあるの?』
「いやっ・・・まあそうですけど・・・」
(・・・てか、何でこんな大きな丸太を片手で持ってるの?怪力馬鹿じゃん)
・・・じゃあ、突撃よ?
はい・・・え?
スッ・・・ドォン!!
雪女は丸太を地面に置き、蹴りで門を壊した。
辺り一面が、埃でいっぱいになっていた。
さっ!速く行きましょ!!
雪女は、そう言いながら中に入っていった。
・・・
(あの丸太・・・結局使わなかったな・・・)
✡✡✡
少し待ってて!佳観阿!!
あっ、ちょっ・・・
アスアシナは、佳観阿をそのままにし、外に出た。
・・・はっ!
(お、俺・・・何してた・・・?)
佳観阿は、何故か正気を失っており、現在、目を覚ました。
・・・まだ、縛られてたのか
佳観阿は未だ、椅子と共に、縄に括り付けられていた。
・・・どうやって脱出よう
チラッ、チラッ
・・・クソッ
「何もねえじゃん・・・終わった」
佳観阿は部屋の中を見渡した。
何もなかった。
・・・
(俺は、このまま、誰にも助けられずに死ぬのか?)
・・・いやっ!違う!
「俺は此処で!!格好良く脱出してみせる!!」
ねえ、何一人で大声出して、変なこと言ってるの?キモいよ?
・・・!?
「あ、亜沙波さん!!」
佳観阿の目の前に、腰に手を置き、佳観阿を見ている亜沙波が居た。
た、助けてください!亜沙波さん!!
・・・しゃあないわね
「助けてあげようじゃん」
スタスタ
そう言いながら、亜沙波は佳観阿の背中に乗り、其処から縄を解こうとした・・・
バチッ!
きゃっ!
ドサッ
亜沙波の指先に突如、強烈な電撃が流れ、亜沙波は地面に倒れ、尻餅をついた。
・・・マジ?
(この縄・・・強い電気が流れてる・・・迂闊に触れないな)
そう思いながら、縄を切る方法を考えた。
・・・!!そうだ!!
・・・ねえ、佳観阿さん?
?
「一回だけでいいんで、右手・・・貸してくれません?」
・・・?
「わ、分かりました・・・」
そう言いながら、佳観阿は右手差し出した。
・・・スッ
亜沙波は佳観阿の右手首を掴んだまま、縄に触れさせた・・・
・・・あれ?
(何も・・・反応しない?)
佳観阿は、無反応だった。




