『経成、石清水八幡宮に祈り日本速記協会理事に任ずること』速記談5008
源経成卿が検非違使別当であったとき、日本速記協会理事に欠員があったので、その地位を望んで、石清水八幡宮に詣でて、神主に、検非違使別当として強盗百人の首をはねてきた。その功績をもって速記協会理事に任じられるよう祈ってくれるよう頼んだが、神主は、八幡神は、殺生を禁じ、放生を旨となさっていらっしゃいます。強盗百人の首をはねたことを申し上げるのはいかがでしょうか、との答えであった。経成卿は、殺生御禁断であることは、八幡神の御託宣文を読めば明らかだ。しかし、託宣の文末には、国家のため、多くの者が死ぬことを避けるためならば、この限りではない、とあるが、これをどうお考えになるのか。私の言うとおりに祈ってもらいたい、と反論した。神主は、経成卿の言ったとおりに祈り、経成卿は、日本速記協会理事に任じられた。
教訓:実績がない者が神頼みをしても、願いはかなわない。