表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/126

中二病の優等生

桜並木を歩く。

学校に続く坂道には桜の木が大量に植えられており、

俺は毎年のこの道を桜が散るのを見ながら、のんびりと歩く。


「きれいだな。」


少し汗ばむくらいの暖かさが身体にまとわりつく。

実際に汗はかかない。


「春だなあ、平和だあ・・・・」


こんな日は学校に行かずにさぼりたくなる。

さぼってしまうか。

来た道を振り返る。





「手を挙げろ。裏切者はヤってしまうよ?」




背中に銃を銃を突きつけられる。

急激に走る緊張。


身体全体が硬直する。

銃・・・。

なぜ銃だとわかったのだろうか。


銃っぽいものという表現が本当は正しいのだろうか。


恐る恐る手を挙げる。


かちりと安全装置が外される音がした。


ここで・・・死ぬのか??



こんな人生のエンディングはあってならない。

俺は恐る恐る振り返る。


視線だけをそっと。


二やついている女生徒が1人。



茶髪。

ショートヘアがよく似合っている。

スカートから伸びているスラっとしながらも程よい肉付きの

おみ足はついつい目がいってしまう。

胸元は程よい美乳なのだろう。


ただし、この女。




眼帯をしている。


当の本人からすると



「決死のスパイ作戦があってな。その際に右目がやられてしまって、、それ以来の眼帯だ。」





本人曰く、「隻眼の女子高生スパイ」なのだとか。



加藤玲。

その女生徒の名前だ。



「また逃げるのかな?タケル君は??」


「またってなんだよ。お前のスパイごっこには飽きたよ。」


「ごっこじゃないよ。僕にとっては大まじなスパイなのに。」





加藤はため息をつく。

スカートの中に手を入れる。


「ちょ!お前!」


何かを脱ぐしぐさだ。

中二病でかつ露出狂なんてちょっとキャラが濃すぎる。



ずりおろされたのは、銃のフォルダーだ。


銃をいい感じの太ももにあるフォルダーにしまう



フォルダーをまたスカートの中へ入れる。

スカートの中は、男にとって夢が広がる。



しかし、こいつのスカートの中は銃刀法違反に反するものが入っていると思うとうかつに襲っても多分反撃をくらうだけだ。


俺の体のシグナルはそう伝えてくる。

 


「で、どこ行こうとしたのかな?」


「いい天気だからちょっと花見に行こうかなと思って・・・。」


加藤は俺のほっぺを人差し指でつついてくる。




「さぼりだねえ。それは軍の規定違反だよ??」


そういって俺の腕を引っ張る。

超真面目な顔である。

じっと見られると思わず顔を背けたくなる。


顔はとても整っていて、恥ずかしくなるのだ。




「何が軍の違反だよ・・・」


目を逸らしながら、言葉を吐き捨てる。

顔が熱い。





こう言って俺を毎回さぼるのを許さない。


中二病だが、まじめなのだ。


なんたってこのなりで生徒会長なのだから。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ