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「あいつら、問題ねえか?」


「ええ。メルディさんたちに比べると買い取り額は劣りますがそれでも稼げているって本人たちも大喜びしてましたよ。一部のみなさんは狩りに出られないときは宿屋の雑務も手伝ってくれるのでこちらも助かっています」


C,D級冒険者の人たちはA,B級冒険者のようにポーションを飲んで狩りに出てもあまり長く狩れないのか、宿屋内で待機時間が多かった。

彼らは一秒たりとも無駄にしたくないのか下級ポーションで魔力酔いが発生するぎりぎりまで戦い、限界が来たらタイミングが良いパーティはそのまま鉱夫のパーティに雇われて採掘の手伝いをしたり、宿屋の雑務の手伝いをしてくれている。


正直、準備は常日頃からしているがだんだん相手取る客の数が増えているので雑用をしてくれる人たちには感謝しかない。

ダーツも近いうち従業員の増員を検討してると言っていたしその方が私もいいと思うけど…従業員を増やせばその分護衛も増やさねばならない。レイドボスが終わって落ち着いたら色々と検討を進める予定だ。


「そうか。下層ではどうするって?」


「下層の魔物は戦闘に不安があるそうなので雑用か鉱夫パーティの追加人員に加わるそうですよ」


「思いのほかなじんでるなあ」


「なじむも何も…」


噂をしていると、D級冒険者が数人酒場に入ってきた。

彼らは初めて見る迷宮宿屋の宿の中に目を丸くさせて辺りを見回すも、メルディさんを見て嬉しそうに笑ってこちらに寄ってきた。


「メルディさん!景気はどうですか?」


「ガンガン蟻の野郎をつぶしてるぜ。お前等は今日はこっちに泊まるのか?」


「ええ、まあ。俺たちはマジックバッグ持って無いので現金をテントに置いて狩りに出るのが怖いので。こっちなら部屋に鍵もかけられますし、ね?」


「ええ。洗濯ものなどありましたら廊下の籠に出しておけばやっておきますよ」


冒険者さんたちが来たのでメルディさんに話し相手を譲って、彼らの食事の支度をする。

彼らは無駄遣いしたくないそうなので一番安い…骨で出汁を取った野菜スープと焼きたてパンのセットを用意する。


「それで?お前らの方は景気いいのか?」


「最高っすよ!この三日間で一月分の稼ぎを叩き出せたのでようやく武器も新調出来ます」


「…改めてみるとお前ら武器ひでえな。よくそれで蟻を倒せたな…」


「ワゴンセールのを半年くらい使ってるっすからねえ…正直この短剣は切る物じゃなくって押し切るもんっす」


「ふーん…おい、マリィこいつらに記念に良い肉用意してやってくれねえか?」


酒を片手にメルディさんにそんな注文を受けて、ふむと考える。

良い肉。良い肉ねえ…

少し迷った末、ダブルヘッドボアとオークキングの肉を取り出してシンプルに塩で焼く。

オークキングの脂が熱で溶けてキラキラと輝き、凄まじく香しい肉の香りが酒場に広がる。


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