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今日の私の護衛のポールさんとトレビィさんにもそう言われてティースさんとアサシンズのみんなは笑いながら部屋の方へ行った。
滑り込んできたのはティースさんだけで、恐らく他のみんなは一度部屋に戻ろうとしていたのだろう。合流したティースさんは一度頭を叩かれていた。
エストラさんは野菜が好きでケントさんは健康志向なのでキノコシチューとサラダと柔らかなパン。
ティースさんは硬いパンをそのまま食べるのが好きなのでシチューとバゲットにハーブ入りバターを塗り込んで軽く炙ったものをつけよう。
バイスさんとトードーさんはとにかくお肉が好きなので、シチューとパンと最近在庫が潤沢なモグラ肉の破棄ポーションのチーズステーキを付けよう。
それぞれの好みにあった食事を作っていると軽甲冑などの装備を置いてエストラさんたちが現れた。が、ティースさんだけ髪から雫がぽたぽたと滴っている。
「おー、美味そう!ありがとうマリィちゃん!」
「髪は乾かさないと風邪引きますよ!」
「風邪?俺たちが?」
「知らないんですか?馬鹿でも風邪はひくんですよ。もう、仕方ないなあ」
テーブルに運ぶのは自分たちでやってもらって、タオル片手に椅子に座ったティースさんの後ろに立つ。
そして慣れた手つきで柔らかな髪質のティースさんの髪を拭く。髪を乾かすのは弟妹たちのお世話で慣れっこだ。
「………」
「…おいティース、変な顔してるぞ」
「うるさいしー」
「あ、髪弄られるの嫌でした?じゃあ自分でやりますか?」
「大丈夫やってくださいオネガイシマス」
子供扱いはダメだったかな、と思って聞いてみるけれど嫌そうな感じは無かったのでそのままゴシゴシと髪の水分を取っていく。と、突然頭が無くなった。じゃない、ティースさんが前に項垂れた。
「…マリィちゃん、絶対に幸せにするからトールちゃんじゃなくって俺のお嫁さんにならない?」
「なりませんよー。そんな事言うならあとは自分でやってくださいね」
「ばーかばーか。あ、マリィちゃんお肉おかわりちょうだい」
「良いですけど、野菜も食べて欲しいので付け合せにサラダもつけますよ?」
「いいよ。全部食べるから」
項垂れたティースさんの頭にそのままタオルを置いてバイスさんのおかわりの準備をする。すると私たちの様子を見ていたメルディさんが酒が入ったグラス片手に大笑いを始めた。
「嬢ちゃん中々たいした女将さんだなあ!あ、俺も酒をもう一杯くれ」
「飲み過ぎですからこれでお終いですよ」
「嬢ちゃんには敵わねえなあ」
メルディさんのコップにお酒をそそいで、バイスさんのおかわり肉を持っていくとティースさんはもう復活して美味しそうにご飯を食べていた。




