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「こんなにツルハシ集めてどうするの?」
そう言うとリリエラは驚いてこっちを振り向いた。
「何言ってるの姉さん。このツルハシはだいたい、今の採掘スピードで二日で一本壊れるものよ。宿屋を使ったら採掘時間が伸びるから三、四本は必要になるんじゃない?」
は…そうか!!
「みんながそれに気づいて買い出したら品薄か高騰するかもしれないから先にいっぱい仕入れておくのよ。そうね、一人四本もツルハシを持ったら荷物が多くなるから食材持てなくなって売れる可能性もあるわね……」
「売れなくっても別の町や迷宮で需要があるしね。キャンプエリアのバーベキューの素材も集めないとなあ」
『話術』スキル持ちのリリエラと
『数学』や『情報記憶』持ちのダーツと
『空間魔法』と『お金』を持ってる私。
あれ、もしかしてやばい三人が揃ってしまったのかと驚愕して次の店で値切り交渉を始めた二人を見ているとレオに腕を引かれた。
「どうしたの?」
「姉ちゃん、世界樹の葉いっぱい買いたいんだけど良いかな」
なんだそのアイテムは。聞いたことがないアイテムで、トールさんに助けを求めるも彼も首を傾げた。でも、ユーリさんは知っていたようだ。
「確か高級ポーションの素材だったかな」
「え!?レオもう高級ポーション作れるの!?」
いつの間にそんなもの作れるように!と驚くとレオは口を尖らせて、リオが「無理無理」と笑いながらレオの頬をつまんだ。
「レシピを習得出来ただけで成功率は0.05%だって」
「成功率は、成功すればあがるし。いっぱい作ればちょっとは成功するかもしれないじゃないか」
「その前に破産するって。まだ中級ポーションも成功率20%くらいなんだから、そっちを上げつつ錬金術のレベル上げろって言ってるだろ」
「だってせっかく作れるようになったんだから作ってみたいじゃないか」
うーん、参った。
レオの気持ちもわかるけれど、リオの言い分もわかる。破棄ポーションが大量に生産されるのはちゃんと処分するからいいけど、お金を湯水の如く使うのはどうかと思う。
レオを止めて!と言う目で見てくるリオと
リオを説得して!と言う目で見てくるレオ。
「とりあえず世界樹の葉は買おうか」
そういうとレオは目を輝かせた。
「でも使うのはスキルレベルが上がったらね」
でもそう付け足すとあからさまにむくれた。まあ、しょうがない。目の前の餌を目的にレベル上げに励んで貰うしかない。




