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本年とてもお世話になりました。また来年もよろしくお願いします。今宵限り0時にも更新が入りますのでご了承ください。
生き物の移動に集中すると、ロディの存在をはっきりと感じた。
ロディが放つ圧倒的な質量。それから陽光ランタンとは比べ物にならない熱を感じた。
「ロディを別の空間に飛ばせるか?」
そう言われたけれど、何故か移動をさせることすら出来ない。そして別の空間に収納することは何となく無理だと感じたので横に首を振る。
「そうか、ならばここにあるものを全て外に出すのと、ロディのいる場所と上半分、残りを下半分に切り分けるてどちらも扉に繋げる形にするのどっちが早い?」
そう言いながらトールさんは地面に絵を軽く書いた。
ロディがいる場所と、空間の上部をそのまま扉の上の方に繋げる。
つまりあれだ。二段ベッドの上と下のようにロディがいる部分とこちらを分けるのだ。扉を半分ずつ共有するのならば…それは可能だしそちらの方が早い。そう判断した瞬間、一気に区切り分けの空間壁を作る。私が作り出したのを見てトールさんはまた抱えて走り出した。
「衝撃を外に流す。中に閉じ込めたらロディでもやばいかもしれないからな」
ロディが攻撃した際に発するであろう衝撃を空間上部を通して外に出すつもりなのだ。
壁はすぐに張れた。
トールさんに担がれたまま本館の方にもすぐにでられた。
本館の方は突然家畜が現れて驚いているようだったが構ってる暇はない。
飛び出した勢いのまま外に出ると、そこはどこかの屋上だった。
「ユーリ、建物の強化を頼む!トードーは念の為に扉を下に持ってけ!」
「強化魔法は…リッツの十八番だろううううう!!」
エストラさんが大慌てでみんなに指示をしながら、そこに扉をと言われたので屋上屋根に…普通なら壁に設置する扉を床に設置する。これならば衝撃が空に行くはずだ。
と、宿屋を設置した瞬間トールさんに言って捕獲されてそのまま屋上から飛び下ろされる。
冒険者のみんなも飛び降りて、建物は3階建ての高い建物だったーーーーと思った瞬間。
バゴオオオオオオオォォ!!!!
凄まじい爆音と火柱が天高く上がった。
私は見た瞬間「目が潰れる」と目を塞がれたのだけれど肌が熱気でピリピリとひりついた。
後に聞いた話ではその火柱は細かったが、雲を貫いたそうだ。
そして一瞬街全体を熱風が吹いたが、恐ろしいことにそれだけだったらしい。
てっきり発射台となった建物の屋上は吹き飛んだのかと思ったけれど、宿屋空間内で炎と衝撃の勢いが真っ直ぐ直線になったおかげで想像以上に被害は少なかった。




