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「姉様、紹介しますね。フェルン・ロナウ氏です。この度迷宮宿屋と業務提携のお話があって受けたいなって思ってるんです」


業務提携。ロナウ様のお店と宿屋で何を提携するんだろうと思いつつダーツが紹介してきたんだから重要な人と判断して笑顔で挨拶をする。一人なら、まあ何とか出来る。


「お初にお目にかかります。迷宮宿屋のマリーロズと申します」


「初めまして、フェルンと呼んでください。私は服からアクセサリー、家具や家までのデザインや販売を中心にさせていただいてます。迷宮宿屋さんにはうちがデザインした従業員の服を卸したり、宿屋のデザインなどに関わらせて頂けたらと話しています。その代わり、うちの空間商店の店舗の建物のデザインを定期的に変更していただけたら、と」


えーと…つまり、制服と宿屋のデザインとフェルンさんのお店の改築補助か。

それはとても大事だと思う。何せ、私のセンスは物足りないのは知ってるし。それに前はギルド職員の服を借りていたけれど今は着れないし…。


制服っていいよね。着ると気分がしっかりと切り替えられるから。


「そうですか。良い関係を築けたらと思います。ダーツの服も貴方が?」


そう笑顔で言って、フェルンさんと握手をした。王子様みたいな格好を褒めたくて話題にしたんだ。それだけだったんだ…。


「ええ、そうです。この商店街の双子店舗としてあんな質の低い服装は許されません。もっとも迷宮にこもっている間はその場に合わせた服がいいと思うのは理解できますが地上はまさに商売激戦区、相手に舐められない相応の服装が最低限必要で…」


あまりのノリノリのマシンガントークに目玉とか色々とすっぽーんと飛び出した気がする。

り、力説するフェルンさんには悪いけど「そうです…」以降が全然頭に残らないよ!

聞いてるはずなのに耳を通り抜ける不思議に驚愕して、話を聞く(?)


「そろそろ」


「そう!そろそろ…そう感じた時に見るとこの服は印象が…」


「あの、ちょっと疲れて」


「そう!休憩もしやすく、形が崩れにくい素材を…」


何この人つえええええええ!?

トールさんやダーツの制止も、それを利用したさらなる売り込み。買います言うまで止まりませんだこれ!!!


と思った瞬間、モモ婆がスパーンとフェルンさんの頭を叩き……ようやく口撃が止まった。私のライフはもうゼロよ!ありがとうモモ婆!


「あんた悪い癖出とるで。宿屋見せて貰うんやろ?ここで時間使ってどないするねん」


「ああ、そうでしたね。宿屋のデザインをするためにも一度実物を見せていただきたいのですが、大丈夫ですか?出来ましたら、お祖母様も一緒に」


んー。案内をして、マジックバッグ作ってとなるとダーツと話し合ったりする時間が厳しいかな。出来たら早くダーツも交えたみんなと手紙を見たかったのだけど。

そう思って躊躇っただけだったのだけど、モモ婆は何を思ったのか「しょうがないなあ」と言い出した。

ん、何?


「鉱夫組合と冒険者ギルドとの調整、うちも付きおうたるわ。代わりにこの壁の耐久性を見せてや」


ん、中を見たいだけじゃなくって耐久性が見たいの?よくわかってないけれど、視界の端でダーツがGOサインを出しているのでにっこり笑って頷いておく。


「良いですよ。ではうちの一番の力自慢で試しましょう」


ロディにでも壁パンしてもらえばいいやーと思いつつ、ダーツにここに置いてと言われた場所に宿屋の扉を設置する。


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