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「マリィ、ホンマにかんにんな」


マキエ姐さん達はエストラさんの言った通り起きていた。

マキエ商会で借りた部屋の中で…本館空間に入ることなく出迎えられた。


そして第一声でお帰りよりも先に謝られたよ。なんでだろうと首を傾げつつ「ただいま…?」と言えば、マキエ姐さんはふかーーーいため息をつきだした。いや、本当にどうしたんだろう。


「マリィ、前にうちが本館の方をラクザルバ商会のネットワークつこうて募集するん言うたやん?」


「ああ、そうでしたね。お店出してくれる人は見つかりましたか?」


「見つかるもなんも…はあ…」


またため息を吐いた。いつもニコニコ笑ってるマキエ姐さんらしくなくって首を傾げる。よく見るとマキエ姐さん目の下に隈が出来てる。私たちを心配して眠れなかった…のかなあ?


その時だった。本館の方から聞き覚えのない声が聞こえてきたのは。


「ちょいマキちゃん。早う中に入ってきなはれや!」


「…説明くらいさせてくれやほんまに…」


ん?あれ?マキエ姐さんめちゃくちゃなんか怖いぞ。

マキエ姐さんの空気がなんか変化したのを感じつつ、新しく店を出してくれる人かなと盾に設置された扉の中を覗き込むと…目が合ったおばあさんがパッと目を輝かせて笑ってめっちゃこっちに向かって手招きをした。


「あんたがマリィちゃんね。早う中に入っといで、初めましてマキちゃんのおばあちゃんのモモ婆やで」


中に入った瞬間、モモ婆がすぐに駆け寄ってきたけれど…それどころじゃない本館内の光景に目を見開く。


「お店がいっぱい…!」


私が作ったのはシンプルで不可思議な建物とざっと作ったって感じの家だった。

出がけには空っぽだった店が今や…


「おーい、赤い布どこいった」


「これどこに持っていくやつだっけ」


見たことの無い服。見たことの無い人達がたくさんの設営の準備をしていた。

さらに


感動した瞬間、私に気づいた人達数名がすごい勢いでこっちに来た。


「会長、そちらが空間師の人ですね!」

「物資の移動がありますので早くマジックバッグ貸してください!」

「金物がご入用の際はうちにどうぞ!」

「なにかお売りになる素材はありますか!?」


え、ちょ、あ…。

怒涛の勢いでばあああっと喋りかからられてさすがに混乱をする。

と、そんな私の横にモモ婆が立つと商人たちは一瞬で黙った。モモ婆すごい…!


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