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「救助隊っすーーーー!」
「早いな!って…冒険者か?」
「ああ。トロッコを頼めるか?」
「おうよ!経験者か?」
「何度か」
「そうか!帰りは乗れないが、良いな?」
「出してくれ」
迷宮の中に入り一人のドワーフと併走しながらよく分からないことを言うと、トールさんは私を抱えて…メインの道からそれた脇道の前に設置してある石の箱にひょいっと乗り込んだ。
私とトールさんが座って少々狭い乗り物。
周りには同じような箱がいくつもあって、そこにリッツさん&リオ、クレイさん&ユーリさんも二人ずつ乗り込んでいた。これに乗って移動するのかな?馬車か何かかな?
「しっかり掴まれよ!舌噛むから口閉じろ!」
それにしては引く獣が居ないけれど。
そう思った瞬間、後ろに座ったトールさんにぎゅっと抱きしめられた。
どうしたのかと思った瞬間。
バアアアアアアアアン!!!
耳が潰れるんじゃ無いかって言う爆音。
そして急激に後ろに引っ張られる身体と、すごい勢いで後ろに流れる景色と私に当たる風ととととぉぉぉ!!!
「みぎゃああああああ!」
「うわああああああ!」
早い早い早い早い!なにこれなにこれ!
「あっはっは!良い悲鳴だな!」
そんな先程トールさんと話していた小さなおじさんの声を聞きながら。真っ暗闇の道を斜め下に向かって箱ですごい勢いで爆走をした。
ガタガタガタガタ!
揺れとともに走り続ける箱!!
必死にトールさんにしがみつくも激しい揺れと力一杯握り続けたせいでそのうち掴む力が緩み出す。
ガタタッ!!
どれくらい経っただろうか。
突然一際激しい揺れでふわっと身体が空中に浮いた。
あ、ダメだこれ死ぬ。
こんな凄いスピードで走る箱から投げ出されたら壁に叩きつけられてから床に転がり落ちるだろう。死ぬ。絶対に死ぬ。
「マリィ掴まらないと危ないぞ」
死を覚悟した瞬間普通にトールさんに抱き寄せられた。そして再度ぎゅっと抱きしめられた。
「……どぉる゛ざぁ゛ん゛ん゛!」
生きてた。生きてる。怖い。
ぶわっと涙が溢れて抱えてくれる腕にしがみつくと後ろのトールさんが慌てる気配を感じた。
「大丈夫だから落ち着け」
「むりむりむりむり!」
「トロッコは魔物も出ないようにしてあるから大丈夫だからな」
「そうじゃない!そうじゃないぃぃぃ゛゛!」
死ぬのは魔物じゃない!魔物じゃないんだよトールさん!
「トロッコトンネルはここで一番安全だから大丈夫だ。だからそんな怖がらなくても大丈夫だ」
「一番危険でずぅ゛ぅ゛」
しがみついたままジリジリと反転して顔を見て訴えかける。
トロッコが一番危ない。こんなもの落ちる!
ノーベルトジェットコースター回()




