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side???
「もう寝たさかい部屋に連れてってやってや」
そう言われて静かに部屋に入る。
逃亡したマリィには気づいていて何をするのか見守っていたが…マキエと語らいだした時は少し驚いた。
待ち合わせをしたのか偶然か。マリィは一体なんのために俺から離れたのか。
「…あまり飲みすぎるなよ」
「わかっとりますわ」
完全に寝入ったマリィを抱き上げて部屋を出る前に…注意をするとマキエは軽く手を振って返した。
先程の話は本心か、マリィの気を引くためか。
真実は分からないけれど、真実はマリィに優しいものだといいなと思った。
マリィは俺たちに囲まれているせいか危機感がない。だから代わりに俺たちが周りを警戒するしかない。
警戒心を持ってくれと思う反面、その心根を無くさないで欲しいと思う。
「ああ、そや」
マリィを抱き上げた時。彼女が持っていた空の瓶がカタンと床に転がった。
なんだ、お茶でも飲んでたのか?
「さすがに高級ポーションの飲みすぎはどうか思うさかいそこは怒っといとぉくれやす」
「……何本飲んでた」
「三本どすなぁ。ジュース替わりに飲むにはやばい物やさかい」
「そうだな、注意しとく」
俺から離れた理由は、これか。新スキルを試すのにポーションを飲みたかったんだな。
高級ポーションは副作用が少ないとはいえ一度に大量に回復させたら魔力回路に負担をかけると言っているのに。
まだまだ子供のような悪さをするマリィ。
溜息をついて部屋まで抱えて行った。
sideマリィ
酷い目にあった。
マキエ姐さんと話しながらポーションをいっぱい飲んだ翌日、魔力酔いで半日間吐き気と戦いさらにトールさんに叱られた。
もちろんその間に村は出発した。
「…やっぱ暑いわね」
「そうだなあ。この暑さは動物達にも良くないな」
「ふっふっふ」
「さっきから寝っ転がってどうしたのよマリィ。服が汚れるわよ」
農牧場でリッツさんの家畜のそばの、将来の草原に寝っ転がって眩しい灯りを放つ陽光ランタンが設置してある天井を見る。
もうすぐ…もうすぐだ…もうすぐ魔力回路の暴走が治る…!
護衛改めて本日の見張りのエレーヌさんとムサシさんに心配されている中ーーーー遂に魔力回路、完治!
早速ウキウキしながら農牧場の画面を開く。
『牧場農場』『時間停止オフ』『5120/92391』
・『開閉』
・『魔力収納』
・『コピー』
・『一括拡張』
来たー!!!!
5000もあれば15mは伸ばせるよ伸ばせるよ!めちゃくちゃ興奮をしながら『一括拡張』を押す。
そして五つの候補から『上』を選択すると…一瞬で天井が15mほど高くなった。
「お?」
「あら?」
「ん?」
さすが敏い冒険者。変化に一瞬で気づいたようだ。三人とも天井を見上げて…陽光ランタンと天井の間に空間があるから、天井が高くなったことに気づいたようだ。
「マリィちゃん、今一気に天井伸びたか?」
「ふっふっ、昨日覚えた新スキルです」
いや本当にありがたい。今までは寝ても覚めても拡張拡張拡張拡張拡張拡張だったのにそれがMP突っ込んでバーンで済むんだもの。




