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迷宮宿屋~空間魔法駆使して迷宮奥地で宿屋を開きます~  作者: 海華
第二部アイアン鉱山都市編~第一章あれからとこれから~
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11

「マキエさん、お久しぶりです」


「久しぶりどすなぁ。村長はお元気どすか」


「…父は昨年…」


「……そうどすか。そら残念どす。では今は坊ちゃんが?」


「ええ、若輩ながら俺が村長をさせてもらっています」


「せやったらお祝いで値引きしますえ。偉大なる先代と、期待の今代のために」


「ありがとうございます。買ってもらいたい物もあるんですが…」


着いた村は、畑が多かった。これにはレオとダーツが目を輝かせ、二人はマキエさんの紹介で作物を売りたい人と一番の農家の方の元へ護衛を二人ずつ連れて行った。


私もどうしようかと思ったけれど、売買はマキエ姐さんとダーツ達に任せて農場の改良をすることにする。

初めての村に興味はそそられるものの、それ以上にやりたいことがあるから。


「お?買い物に行かなくていいのかマリィ」


「ええ。今はちょっとこっちの改造をしたくって」


「ん?じゃあはい」


護衛団のみんなも護衛や気分転換に外に出ていたけれど、農場の訓練所には意外と人がいた。

ダーンさんに杖を借りて集中して拡張を始める。


もっと。もっとだ。

もっと拡張を。より良い空間を。


杖を握りしめて拡張を繰り返しているとーーーパキ、と。殻が割れるのを感じた。

慌てて杖を見るけれど、杖にはヒビは入ってない。



これは…これは、これは!

ヒビが入ったのは私だ!!


パキパキパキ


スキルレベルが上がった!!!

空間魔法のレベルが9になった!


ぱっと顔を上げて、アイズさんと話をしていたトールさんに飛びつく。


「と、マリィ?」


「トールさん!ステータスボードってこの近くならどこにありますかね!?」


「あー…マキエが持ってないかな?」


「ちょっと行ってきます!!」


そしてダッシュで本館の方へ走る。

トールさんとアイズさんはそんな私の様子に疑問を覚えつつも着いてきてくれた。



「ええどすか、ここに手を触れるんどす」


マキエ姐さんは簡易ステータスボードを持っていた。恐る恐るあまり大きくないステータスボードに触れる。


簡易なので、ステータスカードは出てこないけれど…触れたボードの表面に文字が浮かび上がってきた。



マリーロズ(17)

レベル13

HP32

MP2040/3018

装備

生存の腕輪(どんなダメージ負ってもHP1で耐える)


空間魔法レベル9

・『開閉』

・『効率収納』

・『重力無効』

・『拡張』

・『多重空間』

・『生物保管可能』

・『収納』

・『効率作業』

・『時間停止』

・『魔力収納』

・『コピー』

・『一括拡張』

その他スキル

・物質付与


「…なんどすえ、このデタラメなMPは…」


マキエ姐さんが呆れていたけれど、新スキルについて調べるのに忙しいのでスルーする。『魔力収納』と『コピー』『一括拡張』。コピーって複製って意味だよね?今作ってる空間の複製が出来たらめちゃくちゃ楽なんだけども!


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― 新着の感想 ―
[一言] うへぇ、ヤバそうなスキルが一編にw
[一言] 魔力収納が気になりますね。魔力電池かな? コピーは楽だけどごっそりMP取られそう。
2021/12/06 08:42 退会済み
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